14−10−01 当ててごらん |
オハイオの会社に初めて駐在になった社員の最初の夏の家族旅行は殆どの人がカナダの"ナイアガラ"です。 最初の年に行かなくても少なくとも3年経ってナイアガラに行かない人がいたら教えて頂きたい。 1997年7、私の最初の家族旅行もナイアガラでした。ナイアガラまではコロンバスから700km弱で車で7時間ちょっとで行けるという手軽さ、何と言ってもあの迫力満点の大瀑布”は世界中の人が知っているという知名度の高さから最初の家族旅行になる理由なのでしょう。 オハイオ勤務とナイアガラ旅行、それは切っても切れない関係にあるのです。 そこで今回の”思い出のオハイオ訪問の旅”、私はこのナイアガラにもう一度行ってみる事にしました。 ![]() 私がナイアガラに初めて行ったのは1982年のカナダ出張の時で、それ以来7〜8回、イエ、10回以上は行ったと思います。日本からの友人などが来た時もここに連れて行った事があります。 ナイアガラは滝も素晴らしいのですが、3回目くらいからあまり感激しなくなって、4回目くらいからはフーン、という感じになります。これは仕方のない事です。 初めて滝を見たときはあの迫力に口をあんぐりあけて、手に持った食いかけのアイスクリームポトンと地面に落すくらいに感激したものですが。 ナイアガラは滝の15kmくらい北にナイアガラ・オン・ザ・レイク、略してNOTLという実にきれいな街があります。 近くにワインセラーもあり、NOTLはアイスワインでも有名なところです。ここは何度行っても飽きないところです。 そんな訳で今回は18年前のアメリカ最初の家族旅行(この時は上の娘はいなかった)を思い出してブラリとカナダはナイアガラに行ってみる事にしました。 レンタカーはナビがないので、出発する朝に地図で一応ルートを確認します。行き方は<I270⇒I71⇒I271⇒I90⇒I290⇒QEW>で、コロンバスのホテルを出てナイアガラのホテルに着くまでに信号機の数は恐らく5〜6個くらいしかありません。 こういうのをやると改めてアメリカは車社会だな〜、と思います。 07:30に出発して途中で1回だけ休憩・ガソリン補給をやっておおよその見積もりどおり、1400にはホテルに到着しました。 カナダ入国審査ではかなりしつこく質問をされました。「何のためにカナダに来るのか?」、から始まって、「現在何によって生活しているのか」、など初めての質問がありました。 カナダは昔から東洋人の入国にはウルサイ国で、トロントの入国審査で3ヶ月の予定でカナダに出張で来た、と言ったところ即別室行き。 何で3か月もいるのだ、とそれこそ徹底的にやられた経験もあります。 これは普通の国は外国人の入国によって自国民の仕事が奪われる事を非常に警戒するためです。 |
![]() |
ま、それはともかくホテルにチェックイン、、、はできませんでした。 カウンター嬢曰く、「予約がありません」 やっぱりそうか、、、ナイアガラにはマリオット・ホテルは3つあって、そのうち2つは道路を挟んで建っており、住所を確認すると「向かいの方」、だと言われました。 車を動かすのが面倒なので車は間違った方のホテルの駐車場にそのまま置いてスーツケースを持って移動、”正しい方”のマリオットに無事チェックインできました。 部屋はフォールズ・ビューの高層階を頼んでおいたので、抜群の眺め、、、なのですが窓ガラスの掃除が悪く透明度がイマイチ。 荷物を部屋に置いて、早速滝の見学に行くことにしました。 滝は風向きによっては一番見学に適したテーブルロックに行くと、モロに水しぶきを浴びます。 この日はあいにくこ上から大量の水滴が落ちてくるコンディションでしたが、途中から風向きが変わってOKになりました。 ![]() 1995年の冬に来た時は滝の水しぶきが上空で瞬時に凍って氷になって降り注いでおり、1分と外にいる事ができなかったのを覚えています。 滝の見学を終えてテーブルロックの土産物屋に入ってみました。 土産物屋は昔に比べると大きな変化がありました。それは並んでいる土産物が子供向けの玩具のようなものが殆どになっていた事でした。 以前はインディアンの民芸品とかデコイとか買ってもいいな〜、と思うような物が結構あったのですが、殆ど売られていませんでした。 一旦ホテルに帰って休憩。 そうそう、明日の帰りはウインザー経由デトロイトからアメリカに入国をしようと思っていたので、ここから401号線に最短で乗る道順を確認する必要があります。 インフォメーションカウンターで尋ねたところ地図はないとの事。でも横で聞いていた別の係のお嬢さんがインターネットで地図を検索して印刷してくれました。 さて夕食はどこにするか、、、日本食に行ってみるか、という事でそちら方向に歩いたものの、何もナイアガラで日本食を食べる事はないだろう、という事でホテル横のフライデーに入る事にしました。 こういうファミレスであれば可もなく不可もなくの食事ができますからね。 この日のナイアガラの観光客は平日という事もあって少なめ、従ってレストランもガラガラ状態です。 簡単に済ませたいな〜、と思ったので私はフィシュ・アンド・チップスとビール、カミサンはシーフード&ベジタブル・パスタを注文しました。 フィッシュアンドチップスはビールではなくワインがいいのですが、面倒なのでビールにしました。 ここカナダのオンタリオは宗主国イギリスの香りが1%くらい残っていて、そのひとつがこのフィシュ・アンド・チップス。どこに言っても食べる事ができます。 ![]() 客も少ないし、しゃきしゃきした若いウエートレスなので、前から気になっていたちょっとした質問をしてみました。 私: 「私達はアジアからの旅行者だが、どこの国から来たか当ててみんさい」 ウエートレス: 「、、、、、、」 (私とカミさんの顔を一生懸命に見るが答えが出てこない) 10秒くらい経ったところで別のウエーターが、何やっての? という感じで寄ってきて彼もこのゲームに参加です。 ウエーター君: 「わかった!ラオスだ! え、違う? じゃ、ベトナムですか?」 私: 「否、否、ニェット、ニェット」 ウエーター君: 「じゃ、コリア? え、これも違うの、、、」 ウエートレス嬢: 「判った! チャイナですか?」 これも違う、という私の返事にやっと、「ジャパン」、という答えが返ってきました。これでゲームはお開き。 ラオス、ベトナム、というのは私がかなり日焼けしていたのでそういうイメージでそうなったのか、単に国名を知っていたので言っただけなのかよくわかりません。 そもそもアジアのそれぞれの国の人のイメージの違いを持ってない連中だったのかも知れませんが、次々とアジアの国名を出して日本という国名が5番目に出てきた、というところは注目すべきところかも知れません。 ウエートレス嬢からも質問がありました。 「私はどこから来たと思いますか」 細身、小柄、金髪。ドイツ系、北欧系ではありません。イギリスかなと思いましたが、「フランスだね」、と返事すると親父さんはフランス、お袋さんはイタリアだと言ってました。 |
![]() |
食事の後はカジノに行こうかと思いましたが、少々疲れていたので諦めホテルの部屋に戻りました。 |
![]() |
![]() |