11−11−21 人生一区切り
ここのところちょっと面倒な案件で会社の方が忙しくなっており東京本社と栃木を行ったり来たり、更にその間には3回は行くことはないと思っていた舞鶴にまた行ったり、土日はあるグループの会合で富士山の麓の山中湖に行ったり、何だかずっと休んでいない感じでした。

そんな訳で先週の月曜日は何も予定がなかったので休みを頂き、自宅でゆっくりと過ごしました。毎日ドタバタしている中で特別な予定をたてる事なく、自宅でボーっと過ごすというのはなかなかいいものです。

天気も穏やか、ささやかな自分の部屋の机の前に座って伊勢湾を眺めながら音楽を聞きながらPCでデジカメ写真の整理をしたり、今年になって再開したアマチュア無線で遠くの人と電波で話したり、読みかけの本を読んだり、眠くなったらゴロンと横になったり、時間を気にすることなく過ごす1日は本当にリラックスできました。

仕事を辞めたらこんな生活が毎日続くのかな〜、でも1週間で飽きるだろうな〜。。
今週はこのまま過ごせるかな、と思っていたら木曜日の午後にまた栃木に出張。ちょっと早めに会社を出たので大宮で友人のMZさんと寿司屋で一杯やることができました。
STさんにも連絡をしようと思いましたが、STさんは夜遅くなる時は早めに連絡が必要な様子だったので今回はパス。

MZさんは仕事を辞めて既に2年が経ってみえますが、実に元気です。いろいろと話をお伺いすると、健康で毎日も充実している様子でした。

十分に飲んで、あれこれつまんだのですが結構安かった、意外でした。
MZさんはこの店にランチに来よう、なんて言っていました。

寿司屋では来ている人をそれとはなしに観察するのが好きで、これはどういうカップルなのか、どうも訳ありだな、或いはこれは水商売かな、とかいろいろあって退屈しません。
(余り趣味はよくないですね〜、、、)

翌日の金曜日の会議は午前中で終わり、昼食後は雑用を片付けてさっと帰ったので、夕方の7時前には自宅に帰る事ができました。

土日は会社の早い忘年会で、鳥羽の先にある相差というところの民宿に1泊。
この付近は約80軒の民宿・旅館・ホテルがあり、売りは”海の幸てんこ盛り”というところです。

確かに出された料理はこれでもか、というくらいに豪華でしかも食べきれないほどの量がありました。
宴会そのものは何の変哲もない、可もなく不可もなくというかたちで終わりました。

昨年の年末に昔の職場の先輩が尋ねてきたので、この付近のホテルに泊まりましたが部屋は汚い、料理は最悪で本当に申し訳ない事をしてしまいました。
やはり鳥羽はこういう民宿にすべきだとつくづく思いました。

1泊の翌日は朝食を食べたら解散、12時前には自宅に着きました。忘年会をやるのは構わないけど、座敷にべったり座るのは本当に辛い。
腰の手術をやってあと3ヶ月で丁度2年が経過しますが、座敷では正座以外の姿勢はとれなくなってしまいました。
それにやはり腰の周りはかなりの違和感が残っています。

そりゃそうです、骨盤から脊椎3個に合計8本のボルトが打ち込まれているのですから。。
先週、職場のHさんが定年退職されました。この方とは入社直後の29年前に一緒の職場になり、その数年後に私は転勤をして別の職場になってしまいましたが、最後の1年は再び同じ職場になりました。
退職をする最後の日、彼と食堂横の喫茶コーナーで少し話をしました。

彼は高校を出て定期採用で入社していますので、会社には42年間いた事になるそうで、退職の年令になってしまったとは信じられないと言っていました。
最後の8年間は単身赴任で苦労をしたようで、いろいろと語ってくれました。

会社員に転勤はつきもので、45才くらい以上の場合は単身赴任になる人がが結構多くいます。
やはり子どもの学校の関係、奥さんの仕事の関係、あるいは親の世話といった理由が主なものでしょう。

単身赴任を終えて(退職という形の場合も多い)家族の元に帰っても居場所がない、かえって落ち着かないという人が多いことにも最近気か付きました。

単身赴任で最初の頃は金曜日の夜に帰宅をして、日曜の夜に戻っていたのが、やがて帰宅は土曜の朝、戻りは日曜の昼頃になり、更に帰宅は土曜の夕方、戻りが日曜の朝になっていった、という人もおりました。

どうしてこうなるかと言うと、単身赴任も長くなると、単身赴任先の方が自宅にいるより落ち着くようになり、自宅に帰るのが逆におっくうになってしまったという話をしてくれた人もおりました。

こういう人達と込み入った話をする機会はそれほど多くはありませんでしたが、ある海外に単身赴任で長かった人が、「日本に帰ったら自分の居場所をどうするか、それと家内は家内の生活パターンが完璧に出来上がっているので、そこに自分がどうやって入っていくか、それが最大の課題。」、と言い切った人もいました。
言われてみれば、ナルホドと思いました。

Hさんとは喫茶コーナーで1時間も話していたでしょうか。お互いに30才前半の元気のあった懐かしい頃のこと、家族のこと、これからの生活に対する不安、等々。
考えてみればサラリーマンって、いろいろな犠牲・ダメージの上に成り立っているのがよくわかります。

何が人生にとって幸せなのか、何を犠牲にして何を得たか、改めて問い直す事が多くなっています。
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