ワシントンDC:大統領の住む都
ワシントンDCはコロンバスから車で7時間。朝早く出ると午後には着き、その日から観光をすることができます。
下の娘の遅い夏休みを利用していつものように弁当持参でワシントンへ。

コロンバスを出てただひたすらにI−70を東に、東に。今回は3.5リッターのミニバンを準備したので、車内も快適です。
カミさんと娘の顰蹙をかいながら、演歌のCDを聞きながらのアメリカンドライブもオツなものです。
途中のステートパークでお弁当を食べ、イザ都へ。

やはりワシントン周辺は結構な混雑。50−60km手前から片側6車線の道で、しかも右に左に出口、ジャンクションがあってとうとう道に迷ってしまいました。

「あー、そこのジャンクションを出たい!」と思ったときは、もう遅すぎます。
おまけに金曜日の午後、既に帰宅ラッシュが始まっております。

やっとの事でポトマックリバーを渡り、一方通行だらけの市内に入ってホテルに着いたときはぐったり。やっぱり私はオハイオの田舎者ドライバーなのです。
いざ出発

ホテルはホワイトハウスから歩いて15分ほどのところ。
効率的に「見物」をするには少々お金がかかりますが、観光バスが一番。

3日ほど前にJTBの日本語1日観光を申し込んでおきました。いろいろなコースがありますが、大体一人$80くらいです。

それとワシントンは結構危険な場所が多く、来る前にワシントンに住んでいたという、黒人に行ってはいけない場所を詳しく聞いておきました。
アーリントン国立墓地−1

15人ほどの日本人観光客を乗せてまず最初に行ったのがここ。広大な敷地に何十万人ものいわゆるアメリカ合衆国に貢献のあった人を埋葬してあり、殆どが軍人のようでした。

何ヶ月か前に日本の田中外相もここに来たそうで、外相は無名戦士の墓の方に行ったそうです。

墓は土葬で、墓参りをする習慣がアメリカにはないので、花が捧げてある墓は殆ど見かけませんでした。
アーリントン国立墓地−2

小高い丘の上の建物が第35代大統領J・F・ケネディーの墓です。
人が群がっているのは永遠の火「Eternal Flaime」だそうです。

ガイドさんによると今日は人が多い、昨日は3−4人しかいなかったのに、と言っておりました。
この手前にはケネディーの有名な言葉が石に刻んであります。
「国に何かをしてもらうという事を考える前に、国に何ができるかを考えろ」
ナルホド。
リンカーン記念堂

国会議事堂の西3kmのところにあります。建物の中には大きなリンカーンの像が座っており、国会議事堂をじっと見ております。

観光に来ている人を見ると、アメリカ人の数と同じくらい外国人が目立ちました。
ハングル文字の書いてある、でっかい観光バスでドーンと来ている韓国人とか、カナダからの団体さんetc。

たまに日本人も見かけます。何故か最近日本人とそれ以外の東洋人を見分ける目ができて、90%くらいの確率で当たります。
候朝鮮戦争記念公園

だったと思います。後ろに見えるリンカーン記念堂をはさんで、この右側にはベトナム戦争記念公園があります。

年輩のアメリカ人とか、韓国人の団体さんがおりましたが日本人の姿は見えませんでした。でもアメリカって、戦争ばっかりやっております。

日本と違ってものを売っている店が極端に少なく、妙な幟(のぼり)とか宣伝の看板がなく、アメリカの観光地はすっきりとしております。
ホワイトハウス

これは実はホワイトハウスのバックヤード(裏庭)なのです。中の見学もできますが、朝早くから列ばなくてはいけないそうで、今回はヤメ。

建物の上に警備員の姿が見えるときは大統領がいる時だそうで、この日は警備員がおりました。

私が双眼鏡で見ていると、ガイドのお姉さんが「ちょっと見せて」と言ってきたので貸してやったら「よーく、見える、見える」と喜んでおりました。
そのままとられそうな感じがしたので、すぐに返してもらいました。
ホワイトハウス前の行列

何の行列だか、ガイドさんも知りませんでした。とにかく延々と列んでおりました。べたっと座り込んでいる人、疲れて芝生に寝転がっている人、とにかくすごい人でした。

いろいろな言葉が聞こえてきました。

みんなホワイトハウスのパンフレットを持っていたので、見学の人かな?
この3日後にテロ事件が発生しましたので、見学はどうなったのでしょうか。
FBI(連邦捜査局本部

ここも1時間くらいの見学ツアーがあるのですが、パス。
一緒に観光バスに乗っていた家族は、昨日行ってきたと言っておりました。

2階は空間になっており、これはテロ等の進入を防ぐためだそうです。

ワシントンは危険な地域も多いのですが、政府の建物の周りは非常に安全で、何故かと言えば私服、制服のお巡りさんがうじゃうじゃいるからです。
ユニオン駅の中

一時はさびれかけたそうですが、今は大きなショッピングセンターにもなっており、結構な人で賑わっておりました。

電車の時刻表を見ると、NYとかシカゴとか、フロリダまでの列車の時刻が掲示してありましたが、それぞれ1日に数本。
それに比べると日本の新幹線は、もう桁違い。10分おきにガンガン走っているのですから。

これでは利用客が増えないなー。
ユニオン駅のショッピング街

中は地下1階、地上2階で地下が屋台村になっております。私たちはここでは食べずに、1階のイタリア料理のファーストフード店で食べました。
すごい量で私は食べ残してしまいました。

地下の屋台村はものすごい人で、何と日本食もあり、世界各国の食事を楽しめるそうです。

本屋とか、ブティックとか一杯ありましたが、店に入っている人はあまり見かけませんでした。
水陸両用戦闘車を改造した観光用の乗り物

びっくりしました。アメリカ軍が使っていた水陸両用の戦闘車です。
これに観光客を乗せて市内を回っております。

水陸両用がなぜいいかと言いますと、ポトマックリバーの西側にペンタゴンとか、アーリントン墓地があり、これで川を渡るのです。

でも乗り心地はいいのかなー。
国会議事堂

1800年に建てられたと言っておりました。もうこの辺になると大分疲れてきまして、木陰で一服です。

議事のないときは中に入れるのですが、観光ツアーでは中までは案内してくれません。

しかし、どこに行っても相変わらずアメリカというのは広々として、あちこちにリスがおります。
オハイオの我が家のリスと違って、人が近くに行っても逃げません。
こんなに人が多くては、逃げていたらキリがないもんなー。
航空宇宙博物館

バスツアーの最後はここです。ワシントンはスミソニアン博物館群でも有名ですが、ここはその中でも最も人気のあるところです。
私は昔のDC3とかの飛行機を見ると、もう理由もなく心から嬉しくなってしまいます。

ここで解散も可能で、ガイドさんがどうやってホテルまで帰るのですか?と聞いてきたので、歩いて帰る、と答えました。びっくりしておりました。

我がでは旅行先の3−4kmの徒歩は当たり前なのです。カミさんと娘はどう思っているか、わかりませんが。
ブラックファミリィーフェスティバル−1

スミソニアンからとぼとぼ歩いてホワイトハウスの近くに来ると、黒人の山。何と今日と明日は黒人のお祭りがここで行われるのです。

ちょっと気持ち悪るかった(失礼)のですが、ここであれば治安も悪くないだろうと、祭の中を横切ってきました。

屋台も一杯出ており、「Baby Face」というCDを買おうか迷っていたら、娘に「こんな曲知っての?」と言われてしまいました。
私の知っている「Baby Face」とは違うのかな?
ブラックファミリィーフェスティバル−2

ワシントンDCは黒人の人口が60%で全米の平均の12%を遙かに越えております。
このフェスティバルには白人とか、我々のような東洋人が行っても別にかまわないと思うのですが、白人の姿は見かけませんでした。

でも黒人って何であんなにクネクネと体を動かすことができるのだろう?
あの動きは絶対に日本人にはできません。
ホワイトハウスの正面

更に歩いて行くと今度はホワイトハウスの正面に出ました。なるほど、テレビで見たことがあるな。
丁度建物の横から何人もの人が出てくるところが見え、服装からすると何かパーティーが始まるような感じでした。

ここまで来るとホテルまでほんの少し。さて今夜の晩飯はどこにする?
予めインターネットで調べてあったイタリアンレストランに行ってみました。

またまたすごい量。またまた私は残してしまいました。
ワシントンDCは何と言ってもスミソニアンの博物館群、それに国立美術館が魅力的です。1日観光、はとバスツアーで大体有名なところを回り、翌日は博物館に行くことにしました。

朝の9時頃から食事を終えてホテルに戻ったのが夜の9時。疲れました。
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