ケベックシティー
ケベックシティーというのはカナダのモントリオールの北東、セントローレンス川沿いにあるケベック州の州都です。ここはフランスの植民地の拠点として建設された、カナダで最も歴史のある町だそうです。
住民の85%がフランス系、生活様式、言葉もフランス語。町並みもフランス風ということで、ヨーロッパに憧れる私達にはぴったりの所。

コロンバスからですと、1000マイル(1600km)近くあり、ちょっと1日ではしんどい。手前で1泊しました。

カナダに行っても、USドルはきちんと使えます。レートで計算して代金を払うのですが、おつりがカナダドルで返ってきます。ですから、買い物は現金を使わずに、なるべくカードで払った方が、楽です。

ある店で、USドルを出したら、そのままカナダドルで計算されてしまいました。カナダドルで10ドルはUSドルで7ドルくらいなのに、そのまま10ドルで計算されたのです。

気がついたのは店を出てからしばらくしてからなので、後の祭り。
ややこしいなー。もう。
セントローレンス川にかかる大きな橋を渡って、いざ市内へ。まず、宿泊するホテルをさがさなくてはなりません。持っている情報は通りと番地のみで、これもいつものとおり。
でも、通りの表示がフランス語だし、車を運転しながら小さな看板の文字を読むのは至難の業です。うろうろしているうちに、市街のど真ん中に入ってしまいました。

この町は一方通行の場所が多く、なかなか目的の場所にたどりつきませんでしたが、やっとホテルの前に到着。チェックインをして、車のキーをベルボーイに渡してほっと一息。

さっそく、観光案内を片手に市内観光開始。暑い。こんなに北に来たのに、30度を超す気温。
それと日本人とおぼしき姿が、結構目につきます。私達は、たまたまアメリカに住んでいるので、ここまで来ましたが、日本からだと大変なお金と、時間を使って来なければなりません。
このような人達を見て、私はいつも、感心するというか、大変ですねと声をかけたくなります。

私達の旅行は気取らず、気のおもむくまま、ブラブラと町の中を見て歩くのです。
2年前にやはり、カナダのトロントに旅行した時なんか、朝ホテルを出て、近所のスーパーでパンとハムと野菜を買って、昼食はCNタワーの横で、これをサンドイッチにして食べました。

前のベンチではやはり、白人の家族連れが、同じようにサンドイッチを食べていましたっけ。
今回は手製のサンドイッチは食べませんでしたけど、まあやっている事は似たり寄ったりでした。
一番賑やかな通り

町は観光客で一杯。こういう雰囲気だと、こちらも気分が非常に楽。だって、あちこちへ行って、「オノボリサン」やっても、ちっとも恥ずかしくない。


どの辺から来てる人が多いのか、駐車場の車のナンバーを調べたら、ケベック州内が半分、残り半分が州外とアメリカでした。

ホテルを探すのに、またまた町の中を30分近く、のたうち回ってしまいました。でも運転は思ったより、楽ちん。私の方が、むしろ荒っぽかった、デス。
昼食は何にするかな?

通りに面して、たくさんのカフェレストランがあります。ちょっとしゃれたのが目に入ったので入ってみました。

オノボリサンのおじいちゃんとおばあちゃんのグループが、右側で一生懸命写真をとっておりました。メニューはイタリアン風のもので、結構おいしかった。

カミさんと娘はレモネードのお代わりを何杯もしておりました。
どうせ、スーパーで売っているのと同じなのに、やはり、雰囲気でおいしく感じたのでしょうか。
市庁舎

この横の広場で、大道芸人が手品か何かやっておりました。
見る客も、いっしょにになって、ワイワイ言いながら。

町はどこへ行っても大変きれいで、良く手入れが行き届いておりました。

観光地のイメージを壊さないように当局も相当に気を使っている感じでした。
出ました!!ノートルダム聖堂前の日本人観光客の団体さん!

こうやって、観光でツアーコンダクターの話を聞きながら、集団で行動するのは、日本人以外に中国人のミナサンがおります。

「はい、ではここで一旦解散しまーす。15分後に、もう一度集まって下さ−い。」

私達3人はその横を通り過ぎながら、皆さんどこへ行くのか確認したところ、みやげ物屋さんへ行く人が殆ど。
ノートルダム聖堂の中

大変荘厳な雰囲気で、観光地とは言え、異教徒の私達が短パン、スニーカーでガムをクチャクチャ噛みながら入るのは、少し気が引ける雰囲気でした。でも、ガヤガヤと入りましたケド。

あちこちに、ステンドグラスがはめてあり、
あまりにきれいだったので写真を撮ってみましたが、案の定、うまく撮れておりませんでした。
聖堂の中の正面の聖壇

ここに神父さんが立って、お説教をするのでしょうね。


私は、キリスト教の事はよくわかりませんし、興味もないのですが、何かの機会に会社のアメリカ人に、日本には神様が一杯いる。山の神様、海の神様、数え切れないほどだ、と言ったら、目をパチクリしておりました。

日本人の概念としての神様と、彼らの「イエスキリスト」という1人の具体的な神様の違いが彼らの思考、行動パターンの謎を解くカギかも。
こりゃモンマルトルそっくり!

ここはパリの裏通りではありません。いろんな絵描きが集まって、自分の作品(多分)を売っておりました。


一人のヒゲぼうぼうの若い男が、日本語で
「これ買わない?安いよ。私六本木にいたヨ。」
というので、私は3分の1くらいの値段をふっかけてみました。
そしたらその男、怒ってしましました。

ちょっとふざけすぎたかな?
テラス・デュフラン

セントローレンス川を見おろす、非常に景色のいい場所。

板張りの広い遊歩道があり、たくさんの観光客の集まるところ。

空気は乾燥しているので、汗が吹き出るという事はありませんでしたが暑かった。30分ごとに何か飲んでおりました。


セントローレンス川の対岸は緑の中に住宅が並び、本当にきれい。
テラス・デュフランの横の公園

戦場公園といいます。後ろに見えるのはシタデルという要塞。
この中の広場で、毎日衛兵交代が見られます。
残念ながら今回は見れませんでしたが。
更に左側は、ケベックを象徴する有名なホテル。

人は一杯来ておりますが、日本の観光地のように
ごった返すという事はありません。

又、イカ焼きとか、おでんの匂いもしません。でもこの時ばかりは、カキ氷食いたかった。
アイスクリームじゃ、暑さ引っ込まないもん。
日本人親子(カミさんと娘)

要塞の横にあるホテルに入ってみました。なかなか立派なホテルでした。ここでも、日本人の団体さんに会いました。皆さん、きちっとした身なりで、私達とは大違い。

娘なんか、フロントの前でゴロンと横になっていたら、その日本人のオバサンに睨まれておりました。


「さあ、今夜のお食事はどこがいいかしら?」
とか何とか言いながら、身なりのいいご婦人が2人、さっそうと出て行きました。
私達と違って、高級レストランで、フランス料理か何かを召し上がるのでしょうね、きっと。
ロウワー・タウンの一部

テラス・デュフランの真下の川沿いにある、北米で最も古い繁華街だそうで、レストラン、土産物屋のブティック、カフェ、その他ぎっしり。私はこのような場所が大好きです。

娘が何かお土産を買ったところ、きちんと包装してくれたのにはびっくり。

疲れたのでこの一番奥の小さな公園で、ベンチの上でゴロリ。気持ちよかった!みんなジロジロ見てましたケド。
ロウワー・タウンの路地の土産物屋通り

ここで、久しぶりに日本人の若い男性の姿を見ました。どこの店も小さいのですが、大変おしゃれです。

ショーウインドウ、店の中の品物のレイアウトも大変素晴らしい。私は見るだけで十分ですが、娘はそうはいきません。

でも日本人って本当に買い物が好きですね。
完璧なヨーロッパの雰囲気

再び、市内に戻り、疲れたのでカフェでひと休み。
ビールを2本飲んで、タバコを一服。客は私達3人以外には写真に写っているお兄さん1人だけ。
外をじーっと眺めながら、1本のビールをなめておりました。
夜はきっと賑やかなカフェになるのだと思います。店の女の子が盛んに、ピアノの練習をしておりました。

夕食はこの隣の、屋外レストランで食べました。このような場所にはナゼか東洋人(日本人)は来ないのです。理由はよくわかりません。
私達が泊まったホテルの前

結構いいホテルでしたが、安かった。日本の観光ブックにも出ているホテルで、その値段の半分でした。理由はわかりません。

ケベックシティーは歩いて回れる町です。車はホテルに預けて、いろんな路地巡りが楽しい町です。
もう1回来てもいいかな、という気になりました。食べ物もおいしかったし。

私達はここから次の目的地、PEI(プリンスエドワード島)に向かいました。
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