16−05−10 再度の外地勤務
昨日のフライトでセントレア空港からフィリピン・マニラに来ました。私は5月9日のこの日、日本のある金型・プレス会社のフィリピン駐在として赴任をしたのです。
実は4月にフィリピンに来たのは実はその会社の下見でした。

9日の朝、今回も本社社長のITさんと一緒にマニラまで。マニラの空港では私と交代するMTさんが迎えに来てくれていました。
MTさんはフィリピンの現地法人で4年の勤務を終え、4週間弱をかけて私に引き継ぎを行い、来月の初旬日本に帰任するのです。
MTさんはこの20代からこの会社にいるバリバリのプロパーの方で何もかも知り尽くしている超ベテランなのでポイントを押さえて引き継ぎをしてくれると思います。

3人で夕食を済ませ本社の社長は1泊、本日のフライトでバンコックに向かいました。
MTさんと私は社長を見送りそのまま会社のある工業団地へ。
約1ヶ月前に来ているものの今度は正式な赴任なのでドキドキです。

あれ、この気持はどこかで過去に経験したことがります。
そうです20年前にオハイオに赴任した時もこの何とも言えない緊張感は同じだったと思います。

車は会社に着きオフィスに入ってVP(副社長)のRAさんに挨拶です。RAさんはこの会社の設立直後からいる48才の女性です。
ウーン、このVPとこれから何年間か一緒にやっていかなければならないのか、、、。
彼女の事は社長、役員達から山ほど聞いているので何の不安もありませんが、やはり緊張します。

「全社員への挨拶は明日にでもやりましょう」、と私が言うと、「早く全員に知っておいて頂いた方がいいので10:00でいかがですか?」という返事。
ま、そうだなという訳で10:00に全社員を食堂に集めてくれる事になりました。
この会社の社員は現場の派遣社員を入れて約130名です。
10:00にMTさんと食堂に行くとアレ、みんな飲み物を飲んだりして休憩中です。
「あっ、そうですね、10:00から15分間は休憩時間なので10:15からですね、挨拶は」、とMTさんも時間訂正です。

再度10:15に食堂に行くとびっしりと100名以上の社員が座って私の方を注目、やはりちょっぴり緊張です。
VPのRAさんが挨拶、次にMTさんが短いスピーチをやって私にマイクを渡します。
4月に来た時に経歴とかは話してあるので、今回は正式にMTさんの交代で来た事、美しいフィリピンの国にあるこの会社で仕事ができる事を嬉しく思う、などの普通の挨拶をしました。

これから何かの集まり、会議、その他私が出席するする時は全てスピーチ、コメントをする必要がある、とMTさんに言われました。ナルホド、そいう事ですよね。
慣れるまでは事前にある程度ネタを決めておいて、それを使うようにする必要がありそうです。

昼食までに主要な社員数人とそれぞれのオフィスに行って話をしましたが、ここでかなり深刻なある事実が判明。
事実とは社員のしゃべる英語が時には半分くらいしかわからないのです。かなりのショックです。

社員は全員現場のオペレーターも含めて英語をしゃべりますが、特に現場の社員のしゃべる英語が聞き取れないのです。
オフィスにいる社員達の言葉もあまり聞き取れません。イヤ−、参ったな〜。
でも結局はこれも慣れるしかなさそうです。
後でMTさんに聞いたところ、「ま、半年もすれば慣れますよ」、との返事。悩むのは止めました。
昼食は工業団地を出て10分くらいのところにある日本食レストランで摂ります。ここはかなり大きなレストランで多くの日本人で一杯です。
この工業団地内にはいくつの会社があるのかわかりませんが、私の会社のように日本人が1人のところから数名のところまで様々ですからこういう数になるのは納得です。

このレストラン、夜は居酒屋になるそうでMTさんも夕食がてら一杯やって帰る事も多いそうです。
そうか〜、ここでは自分で車を運転する事がないのでいつでも自由に飲めるのだ、、、。
オハイオでは一旦自宅に帰ってカミさんに送ってもらったり、私の場合はYNさんに迎えに来てもらっていたりしていたのを思い出しました。

昼食の後はこれから3週間の引き継ぎのスケジュールを確認したり、フィリピン到着のメールを関係者に出したりしてあっという間に18:00。
MTさんと私はマカティーの日本レストランに行き、食事をしながらざっくばらんな社内事情などについて教えてもらいました。

2年8ヶ月ぶりの現役復帰、その1ヶ月半後のフィリピン駐在。いろいろと不安材料はありますが、ま、何とかなるでしょう。
フィリピン生活の始まりです。
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