16−01−29 定年後の仕事
国民ひとりひとりにユニークな番号を与えて国が国民の管理をしやすくするマイナンバー制度が発足し、私にもマイナンバーが割り当てられました。

実は私はマイナンバーは20年前から持っていました、と言っても日本のものではなくアメリカのマイナンバー(SSN:ソシアル・セキュリティー・ナンバー)でが。
アメリカでは旅行者は関係ありませんが、この9桁の数字(SSN)がないと普通の生活を営むのは不可能になります。

私はオハイオに着いた翌日だったか翌々日にSSオフィスに行ってSSN取得の手続きをしたのを覚えていますから、オハイオ生活で最初にやった事がSSNの取得手続きであったと言えます。
SSNがないとアメリカで生活できない、という具体的な例は次のとおりです。

・ 銀行口座の開設ができない
・ 転免許証の取得ができない
・ 健康保険に加入できない
・ アパートへの入居ができない、又は困難
・ 不動産の購入ができない
・ 電話の契約ができない、又は困難
・ 車の購入ができない
・ まともな会社で働く事ができない


日本ではあと2年するとマイナンバーを登録していない銀行口座は封鎖され、ATMも使えなくなるという事を聞いています。

日本ではマイナンバーカードを身分証明書代わり使おうとしていますが、紛失に対するリスクをどう考えているのかよくわかりません。
アメリカでは"SSNカードは持ち歩き禁止"、となっています。SSNカードは"自宅に保管せよ"、となっています。

ですから14年間のアメリカ生活でSSNカードを持ち歩いたり、他人に見せた事は一度もありませんでした。

SSNはナンバーそのものを覚えておいて、それが必要な場合に書き込めばいいのだけです。
カード自体には何の機能もありません。つまり只の紙切れです。ここが日本と決定的に違います。

日本ではマイナンバーを何かに記入したらそれが本人のものなのか、証明するためにカードを見せるというやり方を多くの場合用いるようです。

それに加え、日本ではマイナンバーカード自体を身分証明書に使ったり、その他日常生活の中で使おうとしているみたいですが、こういうやり方は様々なリスクが一気に高まります。
大いに違和感を感じます。
先週の日曜は中学校の同級生の遅めの新年会がKT君の自宅でありました。
集まったのはいつもと同じく11名、ワイワイと楽しくやりました。

昨日の木曜日はオハイオで私の上司として一緒に仕事をしたAOさんと四日市で会いました。
彼は確か私より2才年下だと思うのですが定年退職後再雇用で2年、その後関連会社に勤務しており今は東京に住んでいます。

久し振りに会ったのですが元気そうでした。
ちょっとびっくりしたのは、彼はある超有名大学の経営学修士課程(MBA課程)の講師を始めたという事でした。

この日も午前中90分の講義をやって、その後会社の出張で四日市に来たのでした。
講義はそれまで日本・オハイオの会社でやってきた仕事を通じての様々な事例を基礎に"企業経営の革新"、について触れるというもののようでした。

学生は20代から最高齢は60才以上の人、外国人が10%、女性が約40%、全員で60名と言っていました。

殆どが仕事を辞めて勉強をしているそうです。
授業料だけでも300万円とか400万円ですから半端な気持ではないのは理解できます。

学生の前職も多士済々でワンラクアップの仕事を狙う人達だけに、真剣さには目を見張るものがあると言っていました。

一時期アメリカ・日本でもMBAは大いに話題になりました。
オハイオでもオハイオ州立大の夜間・休日コースに通ってMBAになった部下がいました。

しかし特に目立った才能を発揮してくれた、という印象はありません。
彼女(インド系の女性だった)はいろいろと勉強をしてきたのでしょうが何かの企画というのは先ず、現状を緻密に分析する能力が非常に重要だと私は思っているのですが、彼女の場合はこの力が平凡すぎたように思いました。

日本のMBAに来ている意欲ある人達、こういう人達はどんな考えを持っているのか直接会って話を聞いたり、ケーススタディーの実際をてみたいところです。

AOさんとはホテルにある料理屋で18:00からミーティングをしたのですが仲居さんの、「あの〜、そろそろお時間ですが、、、」、という声を聞いて時計を見たら22:00になっていました。
あっという間の4時間でした。
日曜日の中学の仲間との新年会は津でやり、KT君の家までの送り迎えは下の娘にやってもらいました。片道15km、往復30kmですから大変だったと思います。

木曜日のAOさんとのミーティングでは帰りのみ白子駅から自宅マンションまでの1.5km、やはり下の娘に迎えに来てもらいました。
イヤ〜、大いに助かりました。

これらの白タク代、津の2往復で1万円、木曜日は深夜料金という事で5千円を渡しておきました。下の娘も既に一人前で仕事をしている訳で、こういう時しか小遣いは渡せませんからね。
ちょっと安いかな。

でも私は現在無職・年金生活者ですからこんなもんで勘弁してもらってます。
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