15−10−27 南海の青空
今年2回目、通算で4回目の沖縄・久米島に行ってきました。
久米島は観光で行くならば主要なところは1日あれば十分なところです。
お昼前に那覇から来て、午後にバスでぐるっと廻ってホテルに泊まり、翌朝に那覇に帰る、という観光コースもあるくらいです。

では4回も何をしに行くのか?という事になるわけですが、私達が久米島に行くのは観光が目的ではありません。
ブラブラとするのが目的です。

もうちょっと具体的に言うと私の場合は、海洋深層水のリラクゼーション施設に行って体をほぐし、ホテルの喫茶点でビールを飲みながら本を読んで、今度はホテルの大浴場に入り、夜は泡盛を頂く、これだけです。
費用も季節を狙えば割とリーズナブルです。

そんな訳で以下は”ブラリ久米島”のスナップショットです。
セントレアに前泊します

早朝に自宅を出ても間に合わないことはないのですが私達は空港横のホテルに前泊をします。

夕食はいつも空港の”まるは食堂”というところに行きます。3連休なので結構な客がいました。
客の顔ぶれは両親とその息子(娘)夫婦と孫の3世代の組み合わせ、オバサン数人のグループというのが目立ちました。
世相ですね。
セントレアから那覇まで

飛行機の窓から見える景色も奄美大島を過ぎる頃から”南海”の雰囲気になります。

空、海、雲と島の組み合わせのコントラストが何とも言えません。

飛行機はほぼ満席で、那覇空港も乗客でごったがえしていました。
久米島到着

那覇で久米島までの飛行機に乗り換えて25分で到着。
空港でレンタカーを借りて15分でホテルに到着です。

ホテルチェックイン、部屋は眺めが一番いい3階の一番奥を御願いしました。

天気もよく、水平線までよく見えます。
この風景を見ると、「久米島に来た〜!」、という気になります。
バーデハウスまで

バーデハウスとは深海層水を使ったリラクゼーション施設で、私達はここが大変気に入っています。

ホテルから1.5kmくらい離れた奥武島という小島にあります。
この小島に渡る橋からの風景がこれまた抜群なのです。

天気と潮の具合で海の色は大きく変わりますがこの日はベストに近い景色でした。
バーデハウス

ここは正規料金で利用すると1回2000円です。サウナとかジャグジーとかいろいろな施設があって最低でも1.5時間はゆったりと楽しめます。

海水浴槽に入っていると、あれ?どこかで見た人がいます。
前町長の平良さんの奥さんでした。
「こんにちは、また来ました、、、」
久米島そば

沖縄そばとの違いは?

基本的に同じで、島内で作ったそばを用いたのが久米島そば、島外で作ったものを使うと沖縄そば、だそうです。

そば自体は全くクセもなく、汁もあっさりしています。
ソーキとカマボコが入っています。
私はこのそばが大好きです。
比屋定バンタからの景色

私はここからの眺めが久米島の中で一番と思っています。
2年前に初めて来た時はあまりの素晴らしさにしばし呆然、という感じでした。

ところが2回目、3回目は天気に恵まれずダメ、今回は1回目に見た風景に近いものが見れました。
遠くに”はての浜”も見えます。
久米島農協(1)

ここには大きなスーパーがあって食品を売っています。島でとれた農作物等もたくさん売られています。

カミさんが本土では見たことのない赤い実を見つけたので、傍にいた地元の人に食べ方を聞いています。
最初はひとりだったのですが、もうひとりの奥さんも寄ってきてあれこれご教授してくれたようです。
久米島農協(2)

普通よりうんと小さいパイナップルで小さくちぎって食べます。
1個200円で、カミさんが言うにはうんと安いそうです。

私は島らっきょうをかじりながら泡盛を飲むのが好きなのですが、島らっきょうは季節外れという事で売っていませんでした。
夕暮れです

ホテルの部屋は南東の方向を向いているので日の入りは見えませんが、この日は大きな月が東の空に見えました。

実際の空はもっと暗く、なかなか雰囲気のいい景色だったのですが、写真の腕がイマイチでこんな感じになってしまいました。

気温は18〜9℃、湿気なし、実に爽やかです。
近所の居酒屋で夕食

ホテルの入り口横の”海坊主”、という居酒屋に入ってみました。
カミさんは手っ取り早い、”寿司定食”、なるものを注文。

寿司以外にもずく、チャンプル、車エビを揚げたもの、豆腐、白身の魚でダシををとった味噌汁などのセットです。

1200円です。
スコール

3日目の朝天気が雲が多い天気でしたが遠くで局地的に雨が降っているのがよく見えます。
こんな天気でも海はあくまでコバルト・ブルーで、視界は何十キロもあります。

この日も朝食時の感じから、宿泊客は20名〜25名くらいでしょうか。
日中にホテル内はロビーに行ってもどこに行っても他の宿泊客を見掛けるのは希です。
昼食

久米島は兼城港付近が一応中心街という感じで、この近くの龍というレストランに入って食べた沖縄焼きそばです。

持ってきた皿の上に載っている量を見てびっくり!! 普通の1.5倍以上あります。

「ええ、観光客の方々はみんなスゴイ、って言われます」、と店のオネエさんが言っておりました。
米島酒造(1)

久米島には泡盛を造っている会社は2つあります。
一つはその名も”久米島の久米仙”という会社、もう一つは全従業員10名の米島酒造。

今回は家内工業的な会社である、”米島酒造”に見学を申し込み、行ってみました。

行ってみると普通の家で、「ここ?」、という感じです。
米島酒造(2)

「ごめん下さ〜い」。
玉寄さんという方が待ってくれており、ざっくばらんに泡盛の作り方の工程を説明してくれました。中は結構広かったです。

材料は米(タイ米)、黒浩爾、それに水で、工程は単純に見えますが蒸留設備などはノウハウがあるらしく撮影禁止でした。

出来上がった泡盛は巨大な瓶に蓄えられて寝かされます。
米島酒造(3)

私は泡盛は”美ら蛍”(ちゅらぼたる)という銘柄しか飲まないのですが、これはここ米島酒造で作られています。

いろんな泡盛を試飲させてもらい、気が付いたら限定生産の泡盛1本と古酒を1本買っておりました。

限定生産の泡盛は2ヶ月ほど前に友人のMKさんから頂き、その味に惚れ込んでいましたので。
”居酒屋波路”の刺身

3日目の夕食もホテル近くの居酒屋です。
久米島はたくさんの魚が豊富で刺身が結構おいしいのです。

私:「1500円の盛り合わせ下さい」
店の人:「2人だったら1000円ので十分ですよ」

出てきたのを見てびっくり。
2人でも食べきれないくらいでした。
”居酒屋波路”の天ぷら

刺身と同時に天ぷらの盛り合わせも頼みました。
これも出てきたのを見てびっくり。

エビが2匹に魚と野菜がてんこ盛り。それに1個ずつがデカい。
イヤ〜、カミさんと2人で食べるのに苦労しました。

そうそう、このお店はサイズが大きいのを忘れていました。
海洋深層水研究所(1)

久米島では海水の温度差を利用した発電、その他の研究を行う施設があります。

前々から気になっていたのですが今回は時間もたっぷりあったので見学を予約、行ってみました。

駐車してある車の数からいくと十数名の人がここで働いているようでした。。
海洋深層水研究所(2)

建物の中に入って事務所に行くと現れたのが、あれ?外国人。
彼はアリゾナ州出身のベンジャミン・マーティン。
流ちょうな日本語で説明をしてくれました。

ALT(中高校での外国語指導補助)で久米島に来て日本人と結婚をし、ALT満期後もここで働いているそうです。
海洋深層水研究所(3)

海洋温度差発電の実証設備(50KW)で、3階建てになっています。

温度差発電に必要な温度差は20℃以上で、深海の海水温度は熱帯・亜熱帯・温帯で大きく変わりません。
従って温度差20℃以上を得るためには表層温度の高い亜熱帯、熱帯でしか発電は行えないそうです。
海洋深層水研究所(4)

深海水は非常な低温(800mで約5℃)で、これを冷却に利用する試験も行われていました。
沖縄では高温のため葉野菜の栽培が難しいそうで、このハウスでは深海水冷房で適温にして野菜栽培の実験をやっていました。

いろいろ話を聞きましたが本格的な実用化にはまだ多くの課題がありそうです。
ホテルの夕食

今回の旅行もJALのフライトとホテルの組み合わせのパック旅行で、夕食が1食サービスでついておりました。

サービスだから大した事ないだろう、と思っていたら大した事ありました。

カミさんは和食、私は洋食を頂き、私は更にビールと泡盛1合も頂きました。
但しこれは有料でしたけど、、、。
夜のイーフビーチ

今年の11月は久米島も平年に比べて気温が高く、夜になって半袖で外に出ても寒い、という感じは全くしませんでした。

4日目は那覇から小学生が50人くらい来ており、夕食時も大変賑やかでした。

沖縄本島の小学生は、「離島体験交流」、というプログラムにより、こうやって離島に来るそうです。
間もなくクリスマス

ホテルの入り口にはちょっとユーモラスな親子シーザーが置いてあります。

5日目の朝、空港に向かう時にシーサーを見ると親シーサー(?)がサンタの格好になっていました。

そうか、、、今年もクリスマスの季節になったのか、、、最近1年を早く感じます。
久米島から那覇へ

ホテルを出て空港でレンタカーを返却、その後フライトのチェックインを済ませると一息です。

空港に行く途中で久米島で親しくなったTKさんの家に寄ると、奥さん手作りの紅芋の天ぷらをお土産で持たせてくれました。

こういう心遣いって本当に嬉しいものです。
久米島に着いた日、TKさんに電話をすると、「今夜”23の会”がありますから時間があれば来ませんか」、と誘われました。
”23の会”とは前回行った時に誘われた模合(もあい:沖縄では本土で言うところの”講”がまだあるのです)で、私はすっかり忘れていました、というか日にち全然間違って記憶していました。。

予定時間に指定の居酒屋に行くと前回(今年の4月)の時よりも参加したメンバーの数は少なかったものの、初めての人もいたりして楽しく過ごさせてもらいました。

今回も4泊5日の久米島滞在、あっという間に過ぎてしまいました。毎日バーデハウスに行き、ホテルの大浴場に入り、時間的に余裕もあり割とのんびりとできたと思います。

さて、来年はいつ頃行きますかね〜、、、。
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