15−08−14 グルメ・イン・京都
今回は友人のMKさん夫妻に誘われて3泊4日で京都に行ってきました。ご主人は先日会社を定年になりましたが再雇用でまだ仕事をしてみえる方です。

MKさん夫妻は夏・冬の休みには必ずと言っていいくらいに京都に行って、何泊かを過ごすのを趣味にしてみえる方です。

私達はMKさんご夫妻のようにどこか特定の場所を頻繁に訪れる、というパターンの旅行はあまりありませんので旅先での食事は当たり外れがあります。

しかしMKさん達の場合は違います。
京都には何軒もお気に入りのレストランがあって、いわゆるグルメも楽しまれているのです。
今回はそういうMKさんに、お気に入りのレストランの一部をご案内して頂きました。

イヤ〜、3泊4日でよくもこれだけ食べたもんだ、というくらいに私達にとってはいろんな料理を堪能してきました。
そんな”グルメ・イン・京都”、一部ではありますが日記に書き留めておきたいと思います。
三十三間堂

私のマンションを09:30頃に出発、ゆっくり走って11時頃には京都市内に到着です。

ホテルに行く前に三十三間堂に寄ってみました。ここに来るのは小学校の修学旅行以来ですから53年ぶりです。

ここは一千一体観音像と通し矢で有名で、通し矢が行われた本堂軒下を見ると改めてこの距離を射抜いたとは本当か?と思ってしまう距離です。
1日目:昼食

ホテルは御所南の御池通をちょっと入ったところの”ハートンホテル”。
荷物を預けて近所のそば屋に行って昼食です。

何の変哲もないそば屋で、観光客用ではなく地元の人が利用するところです。

先ずビールを1本、天ぷらそばを注文です。
天ぷらはからっと揚がっており、そばも腰があってマズマズです。
ハートン・ホテル

各フロアーに1室しかない角部屋の広い部屋をMKさんの奥さんが予約をしてくれてありました。

アメリカのホテルまでは広くはありませんが、日本のホテルとしては非常に広い部屋で、洗面所とかバスタブも大きく3泊とも大変快適でした。

宿泊客の70%くらいは外国人でした。
1日目:上七軒・ビアガーデン(1)

夕食の前に北野天満宮に行き、お詣りをします。
高校生の時にここに来ていれば我が人生変わっていたかも知れません、、、。

今やそんな事はどうでも構いません。
目的は天満宮横の上七軒というビアガーデン。
舞妓さん、芸子さんを横にビールを飲めるというところです。
入り口を入っただけで、「こりゃ、京都だわ」、という感じです。
1日目:上七軒・ビアガーデン(2)

このビアガーデンはタクシーで乗り付けて来る人もいるくらいで、その人気の程が覗えます。

通されたのは日本庭園横のベストポジションの席。早速舞妓さんが現れました。

ここではビールを一杯だけを飲んで、「こういうビアガーデンが京都にはあるんだ」、という事だけを確認をさせて頂きました。
1日目:夕食(1)

本日の夕食はホテル近くのフレンチレストランです。
ここはMKさん夫妻が愛用している、アットホームなレストランです。

カウンター席とテーブル席があり、私達はカウンター席に座ってシェフと話をしながら食事をしました。

シェフはデカい体の元柔道選手で、料理の手早いこと、びっくりでした。
1日目:夕食(2)

料理はその都度こんなものが食べたいな〜と言うと作ってくれます。

いずれも日本人好みの味付けというか、料理が微妙に舌の上を転がります。

ワインもこんな味のものが欲しいナ〜、、、と言えば選んでくれます。
お陰で4人(実質は2人)で2本の赤ワインを空けちゃいました。
2日目:昼食前(1)

昼食に行く前に”一保堂”、という知る人ぞ知る、有名なお茶屋に立ち寄ってみました。(東京丸の内にも支店がある)

店を入ると正面はお茶の売り場、右に入るとお茶の試飲をさせてくれるきれいな部屋があります。

お店の人の勧めで男子は”玉露”、女子は”煎茶”、を注文します。

周りを見ると白人のガイジンもいます。
2日目:昼食前(2)

お茶のセットが一人ずつ運ばれてきて、いれかたをを詳しく指導してくれます。
熱いお湯を複数の茶碗を使って温度を下げていき、急須に入れて時計で時間をお計って、そしてお茶を出します。

一杯目の玉露を口にした時、私は思わず、「何だ!こりゃ、これがお茶か?!」、と口走ってしまいました。
こんなトロ味のある美味しいお茶を飲んだのは生まれて初めてでした。
2日目:昼食(1)

タクシーで”ウエスティン・都ホテル”に向かいます。
3階にあるフレンチレストランでランチのフル・コースです。

このホテルは南禅寺横、平安神宮も近く、4月にこの横を”あるこう会”の月例で歩いて通りました。

今日はその時に見上げた立派なホテルのレストランに来ています。
2日目:昼食(2)

ランチのコースはドリンクが2杯付いており、1杯目はビール、2杯目は赤ワインを注文しました

窓からは京都の北方向が一望、雰囲気は最高のレストランです。
客も少なく、こういうレストランなので静かです。

ゆっくりと料理を頂きます。
2日目:昼食(3)

メインに辿り着くまでにいろいろな料理が出ます。
料理は上品この上ありません。
いわゆる”ホテル・レストランの味”、です。

平日の昼食、どいう人がこういう場所に来るのか少々観察をさせて頂くと、やはり年配者が中心の感じでした。
2日目:昼食(4)

最後にデザートです。10種類ほどのデザートが準備されており私は4品を頼みました。

出されたお皿を見てびっくり!!!
何とチョコレートで”ハッピ−バースデー”、と描いてあるではありませんか!

MKさん夫妻がレストランに御願いをしてくれてあったのでした。
2日目:夜の貴船・川床(1)

今回の京都では貴船・川床に行きましょう〜、という事で私達も楽しみにしていました。

川床というのは聞いた事はありますが、エライ高そう、、、しかも京都市内の鴨川沿いの川床ではなく、貴船、、、。

ここは市内より5〜6℃以上は気温が低く、優雅な一時を過ごす事ができます。
2日目:夜の貴船・川床(2)

座っている数十センチ下は貴船川の水がさらさらと流れています。
横は川岸の岩肌です。

足を川に浸すと水は足が痺れるほどの冷たさです。
川の上に板を敷いてそこに座っているのですから涼しい訳です。

カミさんは娘とか親戚にIーPADで実況中継です。
2日目:夜の貴船・川床(3)

料理が次々と運ばれてきます。

昨夜はMKさんとワインをそれぞれ1本ずつ飲んだので、今日はちょっと控えるかな、という事でビールを頂きました。
本来であれば冷酒ですね、ここは。

川のせせらぎを聞きながら京料理を頂き、液体燃料を注入、、、。
2日目:夜の貴船・川床(4)

料理は上品です。こういう雰囲気の中で食べると何でもおいしく感じます。

気になるお値段ですが、コースは昼間であれは8千円くらいから、夜でも1万5千円くらいです。
送迎のバス(市内から30分)もありますので便利です。

冬は川の横の旅館から雪を見ながら一杯、これも最高でしょうね。
2日目:夜の貴船・川床(5)

帰りのバスに乗る前に近くにいた仲居さんと話をしたら、1日に客は5回転すると言っていました。

このお店だけで1回が50名、1日5回転、ひとり当たりの売り上げは1万5千円、、、期間は6月から9月まで、、、粗利益率は50%、、、アーア、まだ職業病が抜けません。

貴船は鞍馬天狗の鞍馬山の近く、鞍馬天狗ファンの私にとってはそういう意味でもハッピ−(?)でした。
3日目:だし工房・宗達(1)

3日目の朝、ホテルを出てイノダでコーヒーを飲んでその次に立ち寄ったのがここです。

このお店は銀座、日本橋などにも店を出している有名な店のようです。
(私は全く知らなかった)

ここは日本料理のベースとなる、”だし”の素を売るお店です。
日本料理は素材とだしで決まる、その”だし”、です。
3日目:だし工房・宗達(2)

店に入って席に座るとだしの説明を始めてくれ、様々なだしを味わう事ができます。

昆布、鰹、鮪、それぞれ産地によって味が微妙に違う事がよくわかります。
だしはだしの素材以外に塩、水なども重要なファクターです。

この味わいと香り、日本料理の味の基本である事を改めて実感しました。
3日目:昼食・スペイン料理(1)

だしを味わった後、ちょっと遅い昼食はスペイン料理のレストランです。

私にとってスペイン料理と言えばリゾット?、バエリア?というような言葉が頭に浮かぶ程度です。

興味津々で店に入りました。
3日目:昼食・スペイン料理(2)

先ず出てきたのがアペタイザー、意外だったのは魚のマリーネ。

昔スカンジナビア各国に長期出張をした時に鱈のマリーネを食べ、日本を思い出した話などをしてしまいました。

野菜、肉、魚、を均等に味わえるきめ細かいアペターザーでした。
3日目:昼食・スペイン料理(3)

メインに辿り着くまでにスープ、その他の料理が出ます。
メインは鶏を頂きましたが、表面を少し焦がせてあり、なかなかの味でしたす。

飲み物は先ずスペインのビール、それから赤ワインを頂きました。

店のご主人は京都の方ではなく、横浜出身だと仰ってみえました。
3日目:昼食・スペイン料理(4)

ここでも驚きのハッピ−バースデーのデザートです。

これは嬉しかった!
実は私は先日やっと年金を満額で頂ける歳になったのです。

MKさんご夫妻はこれをちゃんと覚えてくれており、事前に手配してくれていたのです。
私もやっと一人前の”退職サラリーマン”になりました。
3日目:夕食・おばんざい(1)

昼食を食べて一服したらもう夕食の時間です。
言ったのは2年前にMKさんご夫妻と行った事がある、二条城前の”おばんざい”のお店です。

”おばんざい”とはコテコテの京料理ではなく、お総菜に近いような意味だそうです。
でも出される料理は私達にとっては素晴らしい京料理に見えます。
3日目:夕食・おばんざい(2)

さすが3日目の夜になるとグルメ・イン・京都も飲み疲れ(?)が出てきましたが、料理を見た瞬間そんな気持は吹っ飛びました。

竹の筒をお銚子にして出される日本酒、2年前と同じくメニューの右端から順番に飲んでとうとう全部飲んじゃいました。

静かな座敷には私達4人だけ、ゆったりと過ごす京都の夜は最高でした。
3日目:夕食・おばんざい(3)

お造りと同時に出されるのは泡立て醤油です。(正式な名前を聞くのを忘れました)

液体の普通の醤油だと飛び散る事があり、着物を着た舞妓さんが困ると言うことでこの泡立て醤油を京都では出すそうです。

ナルホド、、、。
3日目:夕食・おばんざい(4)

10時前、店を出ました。みんなハッピーな顔をしています。
私も酔っ払ってかろうじてこの写真を撮ることができました。

MKさんが現役、私はバリバリの年金生活者です。
こんな生活していていいのかな〜。


♪♪、みんなガヤガヤと話をしながらホテルに帰りました。
4日目:昼食・フレンチレストラン(1)

さて今日はMKさんご夫妻は四日市、私達は鈴鹿に帰る日です。

昼食は二条城横のレストラン・セサンバに行きました。
ここもMKさんご夫妻が京都に来るたびに来る店で、実にアットホームな雰囲気で、そして素晴らしい料理を出してくれます。
4日目:昼食・フレンチレストラン(2)

MKさんは運転があるので液体燃料はダメ。
MKさんが飲まないのだったら私も遠慮しようかな?と一瞬思いましたが、麦ジュースだけを少し頂きました。

シェフの井上さんの出してくれたコールド・スープ、この上に描かれていたバラの花にはびっくりしました。
4日目:昼食・フレンチレストラン(3)

メインは魚料理を頂きました。
お店シェフの井上さん夫妻でやっており、この日は貸し切り状態。

井上さん夫妻は先日スイスとフランスに旅行をされたそうで、その時のお話しを伺いながら料理を頂きました。

やっぱ、この店では夕食をワインと共に頂きたいな〜、、、。
4日目:昼食・フレンチレストラン(4)

メインの後にフォアグラを頂き、更にお茶漬けも頂きました。
やはり我々は日本人です。
〆でお茶漬けを食べるとキュッとお腹が引き締まるのですね、不思議です。

最後に出されたデザート、お皿をキャンバスにした”近代絵画”でした。
下鴨神社(1)

3泊4日の京都滞在を終え岐路に就こうとしましたが今回は大した観光をやっていない、という事に気が付き、下鴨神社に寄って帰る事にしまhした。

MKさんご夫妻は何十回、ひょっとしたらそれ以上京都に来ているのでどこでもスイスイ車で走れます。

あっという間に下鴨神社の駐車場に着きました。
下鴨神社(2)

この日は普段は見学をする事ができない重要文化財が公開されているという事で600円也を払って中に入りましたが、説明を聞いても専門用語(?)が多く、あまりよくわかりませんでした。

途中でパワースポットがあって手を近付けると掌がビリビリと痺れると良い事があると言われ、カミサン連中は手を翳していました。

ビリビリと手が痺れたとか言って大騒ぎしていました。
3泊4日のグルメの京都、イヤー、とにかくよく食べよく飲みました。
行った所は全部満足、MKさんご夫妻に感謝です。ちょっと贅沢でしたが大いに満足の3泊4日でした。

3泊の中で私は2日間、早朝ジョギングを楽しんでみました。鴨川沿いに走った6km、それと京都御所まで行って一周を走った5km、今まで見えなかったものが幾つも見えました。
水を浴びたような汗をかきましたが、気持がよかったです。

私の住んでいるところから京都は2時間弱で行けます。
京都はグルメ良し、観光は勿論良し、いいところです。また機会を見つけて行ってみたいと思います。
inserted by FC2 system