15−07−03 カウボーイの世界
今回の旅行の中でイエローストーンのツアーの費用は幾らか?とよく聞かれます。
4泊5日、食事は朝2回、夕1回付きで旅行会社に払ったのは1人当たり1300ドル(16万円)、非常にリーズナブルです。

実際はこれにラピッドシティーでの前泊、ソルトレイクシティーでの後泊のホテル代、それに食事代などが必要になります。

ツアーに参加していたフロリダから来た親子(男の子で高校1年生くらいのハーフ、日本語は殆どダメ)のお母さんがちょっと面白い話をしてくれました。

このお母さんと息子さんは普段の旅行は車で行くそうなのですが、今回は遠方(3000km)なのでツアーに参加したとの事でした。
お母さんは英語は全くネイティブに近い方です。

ツアーに参加するに当たり3つの選択肢があったそうです。
一番安いのが中国系の旅行会社が企画するツアー、次がアメリカの旅行会社のツアー、そして日系の会社(JTB)のツアーです。

中国系のツアーはアメリカ在住の中国人相手で英語でやり、費用はJTBの半分以下(!)だそうですが過去の経験から、とにかくうるさくてまとまりがなくてメチャクチャなのでパス。

アメリカ系のツアーはアメリカ人が時間は守らない、あそこには行きたくない、これをやれ、とか我が儘放題でこれもメチャクチャなのでパス。

結局費用は一番高いのですがJTBルックアメリカのツアーにしたそうです。
JTBの4泊5日のコースも実は日本企画とアメリカ企画の2つがあり、中身が微妙に違うようです。

ナルホド、と思いました。

ちなみにツアーではないのですが、NYからボストンの高速バスも中国系のものは半額くらい、でも絶対に乗るな、という事になっています。
イエローストーンのうさぎ

イエローストーンはバイソンとかの大きな動物伊賀に小動物もいます。
写真を撮ろうと近づくとウサギは逃げていきます。
さて、人はどうするか?

・アメリカ人: 再びウサギが現れるまでその場でジッと待つ。
・日本人: ウサギが見える位置まで移動する。
・中国人: 石を投げてウサギを追い出す。
ガイドの説明

日本語はほぼ完璧のドイツ系アメリカ人のブライアンという名前のガイドでした。

神戸の貿易会社で働いていた事もあり、日本人の長所・弱点も知り尽くしている様子。

「日本人って、何かを説明してもノリが悪いでしょ?」、と言うと、ニッとしてウインク。

ひとつだけスゴイ機になる説明がありましたが、全体的には”可”、でした。
サウスゲート

イーストゲートから入って2泊2日間えお過ごしたイエローストーン国立公園、実はここは私たちにとって2回目でした。

1回目は9年前、今度は10年後くらいにもう一度、、、。
最初は自分達で車で回ろうと思いましたが結局はツアーに参加、まあ効率の点から行けば悪くはありません。
ティートン(1)

ティートンの意味はズバリ、”おっぱい”、です。昔フランスの探検隊がこの山を見て
そういう風に見えた、という事のようです。

この付近も西部劇の映画撮影に一杯使われているところで最も有名なのがアランラッド主演の、”シェーン”。

酒場で決闘するシェーンを追って、ジョイ少年が走って行く姿が見えそうな景色です。
ティートン(2)

山の高さは4000m以上ですから富士山より遙かに高く、氷河が7カ所残っています。

草原、木々、湖、山、雪、空、雲、この7つの組み合わせは本当に素晴らしい!

ツアーではこういう風景のところでバスを止めてくれますが、「ハイ、10分後にバスに戻ってください、、、」、となります。

私は1時間いてもいいのですが、次のスケジュールがあるのでそうもいきません。
各種動物の角

こういう巨大な角が毎年生え替わるのですから驚きです。

角の成分ってカルシウムだよな、草だけ食ってどうしてこんなに大きなカルシウムの塊ができるのだろ。

牛だってそうだよな、草だけ食ってるのに何であんなに美味な肉が体に巻き付くのか、、、等と単純・素朴な疑問が湧いてくるのであります。
土産物屋

アメリカの観光地の土産物屋と日本の土産物屋の違い。

それはアメリカには食い物の土産物屋には殆どない点です。
日本は土産物屋の3分の2は”食い物”ですがアメリカはジャムとかクッキーがちょっと置いてあるだけです。

西部の土産物屋にはインディアンの作った素晴らしい民芸品が一杯あります。
草原の教会(1)

ちょっとややこしい名前で、”チャペル・オブ・トランスフィギュレーション”、と言います。

きちんとした意味は多分キリスト教徒でないとわからないような感じです。

バックにはティートンの山があり、絵になります。ガイドの話によると友人がここで結婚式をやったそうです。
草原の教会(2)

アメリカでは教会で結婚式をやるのは基本的にお金はとらない、または寸志で済むそうです。

まあ、その後ホテルなどを借りて徹夜のダンスパーティーなどをやりますから、そちらの方の費用はバカにならないと思いますが。

ガイドの友人はソルトレイクシティーから神父を呼んだので2000ドル掛かったそうです。
草原の教会(3)

キリスト教徒が非常に少ない日本人のツアーでこういう場所が入っているのはナゼか、ちょっと不思議です。

ガイドによると日本人はこういう風景を好むからでしょう、という返事でした。

ちなみにあちこちの観光スポットと違って、アメリカ人の姿がひとりも見えない、つまり彼らには全く人気のないところである、というのも興味深いところです。

入り口にあるのは由来のある鐘らしいのですが、何だったか忘れてしまいました

”大草原の小さな家”、という西部開拓時代の家族を描いたテレビドラマがありましたが、イエローストーンと並んでグランド・ティートン国立公園内の風景が多く使われているそうです。
ジャクソンホール(1)

この一帯はアメリカの中でも有数の観光地です。

その中の中心地のこの町、世界各国の中央銀行総裁が集まって経済政策の会議が開かれる事でも有名です。

従って日銀の黒田総裁も毎年ここに来ている訳です。

でも町の中心地は典型的な西部の観光地、という雰囲気です。
ジャクソンホール(2)

中心地の交差点横のカウボーイズ・バーというのに入ってビールを一杯注文。

中は結構広く長いカウンターが部屋の左右にありその間にはビリヤード台、テーブル席などがあります。

椅子は普通の椅子ではなく、馬の鞍になっています。
これに座ってビールを瓶から飲む、、、西部の町に来たな〜、と思うのであります。。
ジャクソンホール(3)

ビリヤードをやっていた2人、私に「やるか」、と言ってきたのでやらせてもらいました。

久しぶりだったし、急な事だったのでカンが取り戻せず、結果はちょっと〜、、、という感じになってしまいました。

西部の大男2人に囲まれてカミさんはハッピーな顔になっています。
幌馬車隊の出発です

夜は食事をしながらちょっとしたショーを見に行きます。
この幌馬車に30分ほど乗って山の中にある会場に向かいます。

幌馬車は8台、1台に15〜20人乗りますから全部で150名弱の客です。

御者は学校出たばかりの24〜5才ののカワイイ女の子、30分間ずっと説明をしてくれますが、早くでよくわかんない。
本物のカウボーイ

30分間幌馬車に揺られていきますが途中でカウボーイが現れたり、インディアンの襲撃に遭ったりで、なかなか面白い趣向です。

このカウボーイ役の男は実はあ本物のカウボーだそうで、この季節は雇われて出演しているそうです。

なかなかカッコイイ男ではありませんか。
食事の後のショー

食事はカウボーイがかつて食べたという料理で肉(ビーフ、ポーク、チキン)、豆の煮込み、コーン、サラダ(これは実際はカウボーイはほとんど食べなかった)、パン、飲み物で当然お代わり自由です。

ショーは観客を巻き込んだものでアメリカらしくみんなものすごくノリが良く、あっという間に1時間が過ぎてしまいました。。
ジャクソンホールの夜のショーでは司会者が先ず、「はーい、皆さんどこから来たのですか?!」、と言うことで観客には聞いてからスタート。
インド、オーストラリア、アイルランド、日本などの国々からでした。

コントの中で日本人のお母さん(フロリダ在住)が引っ張り出されました。その後も同じく30代の日本人男性も出演、大いに盛り上がりました。

このショーの経営者はモルモン教徒なので食事の時もビールは出しませんでした。
私はちょっと物足りなかった、、、。

ジャクソンホールのホテルでは到着後渡されたキーカードが使えない客が続出、じゃ、という事で1時間ほど外出をして帰ってきたら直っていました。
電子キーロック部分の電池切れが原因ではないかと思います。

こういう事態になっても従業員も我々のガイドも至ってのんびりしたもので、「メンテナンスの担当者を呼んであるから直りますよ」、だけです。
従業員は謝ったりしないし、実にアメリカらしい対応でした。

ホテルの前にガソリンスタンドがあったのでビールを買いに行ったら売っていません。
後で聞いたらワイオミングではガソリンスタンドではビールを売らないそうで、スーパーでも売っていないとの事。

これは食べ物とアルコール類は同じ場所で売ってはならないというワイオミングの法理によるものだそうです。
そんな訳でこの日の夜はピューターに僅かに残っていたウイスキーで水割りを作ってこれを寝酒にベッドに入りました。
inserted by FC2 system