15−05−22 日本の中のアメリカ
先週は1週間久しぶりに東京に行ってきました。定期的な用件をこなすためで実際は2.5日くらいで終えるのですが日程の調整の結果1週間になってしまいました。

いつものとおり名古屋から東京は座席ガラガラの"こだま"のグリーン車に乗ります。

こだまの場合、プラスEXの会員は3日前までに予約を入れると当日窓口で買う普通席より安い金額でグリーン車にのる事ができます。

私はこれを先日カミさんに教えられて初めて知りました。
カミさんによると以前に私に教えてくれたそうでが私が聞き流していたのでそれ以上言わなかったとの事でした。

そんなの覚えたいないな〜。

予約はWEBでできるそうで、カミさんから予約内容をプリントした用紙とカードをもらっておしまい。
確かにこれは駅で切符を買わなくてもいいし大変便利です。

名古屋始発の”こだま”の10号車の乗客は私を入れて3名、途中の駅で乗り降りはありましたが5名を越える事はありませんでした。

座席に座っていると1輛丸ごと貸し切りの気分です。弁当を食べたり、本を読んだり、居眠りしたり、景色を眺めたりであっという間に東京に着きました。
こだまのグリーン車、これを使うといつも満員で窮屈で騒がしい"のぞみ"に乗る気は全くなくなります。

この3日前予約の"こだま"、東京までのプラス1時間を気にしない方にはおおいにお勧めです。
今回も用件の間を利用して何人かの方に久しぶりに会ってきました。皆さんお元気でお過ごしの様子でした。
1週間という事で全体的にゆったりとしていると思ったのですが、やはり細切れのスケジュールというのは効率が悪く、東京では秋葉原に行っただけで他にはどこも行けませんでした。

ただ最後の日に神奈川県に用事があったので何十年ぶりかでホテルを横須賀にとってみました。
久しぶりに見る横須賀の町は大きく変わっており、きれいになっていました。

宿泊したのはホテル横須賀、WEBで場所を調べてあり、米海軍・横須賀基地のゲートの正面です。
チェックインカウンターに行くと日本人もやはり何となくバタ臭い。

「お客様、予約のホテルはここではありません。米ヶ浜の方です」。

エーッ、という事でよく聞くと私の予約したホテルは"ホテル横須賀"で、ここは"ニュー・ホテル横須賀"、違うホテルで違う場所です。
参ったな〜、、、。

でもこの2つのホテルは同じ系列、「こちらに空き部屋がありますから、変更できますよ」、という事で一安心、ここに泊めてもらう事にしました。

荷物を部屋に入れて夕食までに時間があったので街の中をうろついてみる事にしました。
ホテルの横は彼の有名な、"ドブ板通り"、英語の看板のバーとかがズラッと並んでいます。
まだ時間が早いので開いている店は小さなレストランだけで他は閉まっています。

ここは後で見学する事にして三笠公園の方に行ってみました。公園の入り口からずっときれいな道が続き、東京湾に面したところには日露戦争で活躍した戦艦三笠があります。
何十年ぶりに見学をしてみる事にしました。

「65才以上は100円割引です」、と言われましたが残念ながら私はまだこれに達していませんので"正規料金"の600円を払って見学です。

展示・説明の中で意外に思ったのは日露戦争での戦艦三笠の戦死者数です。

海戦での戦死者数は日本海海戦(8名)よりも黄海海戦(約40名)の方が多いのです。
そして一番多くの乗組員が亡くなっているのは謎の爆沈と呼ばれる事故で339名となっています。

この爆沈は日本海海戦の4ヶ月後なので、殆どの乗組員は日本海海戦を戦った勇士達だったと思われます。

事故で海戦の8倍以上の乗組員が亡くなっている、、、これは衝撃でした。

一旦ホテルに帰り、食事のために再度街の中へ。飲み屋の多いことこの上なし、です。
京浜急行"横須賀中央駅"横にある飲み屋街の中の一軒に入ってみました。
一階は大きなカウンターで、そこそこの客がいましたが私にとってはイマイチなのでビールを一杯だけで別な店へ。

ここでもビールを一杯だけ飲んでホテルに帰りました。私は飲み屋のはしごはしない事に決めているのですが今回はルールを破ってしまったという次第でした。
ホテルに着いてチェックインの時にもらったバーの300円割引のチケット思い出したので、そのままロビー横のカウンターバーへ。
カウンターも奥のソファーの席も全員アメリカ人で日本人は私だけです。

カウンターの中にかなり年配のバーテンダーと同じ以上年配のウエイトレスのオバさんがいたので少し話を聞いてみました。

「今夜は本当に客が少ないですよ、空母が出航していますからね」

「空母が入港すると何千人という兵隊が上陸しますから、忙しくてスゴイ事になります。何せ空母一隻は一つの街、6千人の乗組員がいますから」

「アメリカ人は陽気でいいですね、日本人はその点どうもいけません。日本人は何であんなに後ろ向きで暗いのですかね〜」

「英語できますか?できるのでしたらアメリカ人とは直ぐに楽しく話ができますよ」


時刻は10PM、私はバーボン・コークを2杯飲んで部屋に戻る前にドブ板通りを歩いてみました。

店の中を覗くとアメリカの兵隊がゴロゴロでした。店の中、通りには怪しげな女性も一杯、彼女たちは半分以上外国人の感じでした。


金曜日夜の横須賀ドブ板通りは日本ではなくアメリカでした。
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