15−04−25 南国のココロ
2013年10月に沖縄県久米島に初めて行き、その風景、泡盛、島の人々が気に入って昨年も行き、そして今月も訪れてみましした。
出発は20日(月)、セントレア空港から那覇経由、久米島です。

フライトの時間が07:30と朝が割と早いので空港横のホテルに前泊をしましたが予想どおり中国からの団体旅行者が一杯です。
夜中に廊下で大声をあげたり、カミさんによると私達の部屋もノックをされたそうです。
(私は爆睡していたのでわからなかった)

朝食も06:00に食堂に行くと既に中国の団体に占領されていてメチャクチャな状態。
私達はとうとう時間の都合もあって食べる事ができませんでした。

食堂の係のオバさんは慣れた様子で、「さあ、並んで並んで!!ダメダメ、順番!!」、とか日本語で大声をあげていました。

フライトは予定どおり那覇経由で久米島に13:30に到着、今回はレンタカーを空港で受け取る事にしてあったので、ここでキーを受け取りました。

ホテルに行く途中で先ず兼城港にある久米島ファンクラブの事務局に寄り、そして先回お世話になった"やちむん火炎房"のUEさんの家に寄って土産を渡しました。

久米島は島も小さく、3回目になるとどこかへ行って何かを見る、というような観光はありません。
では何をしに来たのか?それは、「何もしない贅沢」、を味わうためです。

宿泊したホテルはいつものイーフビーチホテル、ここはホテルから歩いて20秒で、”日本の渚100選”に名を連ねるイーフ・ビーチに出られます。
そしてそのビーチが部屋の中の椅子に座っても見えるのです。
何もしないとはいうものの、やはり何かをします。
着いた日は先ず海洋深層水の大浴場に行きました。この浴場はビーチの上にあり、湯に浸かりながら太平洋が見えます。

私は温泉などでも長湯はしない方なのですが、ここでは入ってから出るまで30分以上います。
普通の人と違ってこの時間は私にとっては驚異的な長さです。

それに浴場には誰もいません。私ひとりです。実に気持ちがいい。

風呂から上がるとフロント横の喫茶店に行ってビーチが見える一番いい席を陣取ります。誰もいないので静かです。
そしてビールを飲みながら本を読みます。

気が付くと18:30、夕食の時間です。
この日はホテルのレストランで頂くことにしました。
ホテルのレストランで夕食を摂るのは実は初めてです。
今まで夕食はホテル近くの居酒屋で頂いていました。

私の場合、食事と言っても一杯やるのが目的なので、泡盛を飲みます。
泡盛は30度の"美ら蛍"を2合。
これは普通の日本酒で言えば4合、ビールで言えば2リッター、ワインで言えばボトル1本以上になりますので結構酔っ払います。

翌日は目覚めもすっきり、朝食後一服してからバーデハウスに行きました。
ここは海洋深層水を100%使用した温浴施設で水圧マッサージとか水中運動ができる素晴らしいところです。サウナもあります。

ここでみっちり2時間弱体をほぐします。
バーデハウスに毎日来るだけを目的に久米島に何回も来ているという夫婦に会った事もあります。

シャーワーを浴びて広い休憩所でビールを飲みます。最高の気分です。

バーデハウスの横にはレストランがあってここで昼食を摂ります。昼食は久米島ソバです。

そのあと海岸をブラブラします。
気温は22〜3℃、湿気はなく実に爽やかです。適当な時間にホテルに帰ります。

バーデハウスで相当な運動をしているのでカミさんは昼寝、私は読書です。
日が傾く頃、私は地元の方2名と一杯やる約束があるので出かけます。

カミさんは海洋深層水の大浴場に行って、そのあとひとりで簡単な夕食を摂ったようです。

私が部屋に戻ったのは23:00。
TMさんという町議さん、HRさんというかつてはNTT社員その後町議、今は久米島町のある委員をやっている方に久米島の様子、沖縄の事など興味深い話を聞きました。

ここでTMさんに、「翌々日に、ある"模合(もあい)"に来ませんか?」、と誘いを受けました。
"模合(もあい)"とはウイキペディアによると次のような事が書いてあります。

「沖縄県や鹿児島県奄美群島において、複数の個人や法人がグループを組織して一定額の金銭を払い込み、定期的に1人ずつ順番に金銭の給付を受け取る金融の一形態である。本土における頼母子講・無尽講に相当する相互扶助システム」

これを少し具体的に言うと、例えば20人のグループの模合があったとします。

このグループが毎月会合を行い、ここで例えば1人1万円を払って集まったお金を、お金が必要な人が取る、

そしてそれを毎月返済していく(1万円づつ)、というシステムです。

ですから信頼のできる人同士の集まりで、同級生であったり何かの仕事仲間であったり、グループは様々だそうです。

模合はいわゆる"講"、です。

今回参加させて頂いた模合は中心人物が前久米島町長さんのTIさんです。
メンバーはJA関係者、久米島に2つある泡盛製造会社のひとつの社長さん、久米島に2校ある中学のひとつの校長さん、それに"FMくめじま"の放送局関係の人、物産会社の社長さん、その他事業者の方々がみえました。

メンバーの奥さんも何人も来ており、私のカミさんといろいろと話し込んでいました。

町会議員のTKさんによると模合の名前は”23日会”と言うそうで、これはTIさんが当選した日が5月23日で、このような名前になったという事でした。

メンバーの中には"FMくめじま"のDJとかもおり、これはTKさんが月に数回出演しており、その関係で参加をしているようでした。

私がDJのYMさんに、「”FMくめじま”はサイマルラジオで聞いていますよ」、と言ったら、「今度放送に出ますか?」、と言われたので何かのインタビューで出るかも知れません。

この夜は店の女性従業員の三味線の演奏もあり、私は三板(沖縄のカスタネット)を渡されてこれを叩いて踊ると皆さんも踊ってくれた、という具合になってしまいました。
私は全員に仁義を切って、挨拶をして回ったので、最後はフラフラになってしまいました。

イヤ〜、酔っ払いました。、
私は久米島は何もないので好きです。
久米島に行く、というと「あそこは何もないですよ、エッ?3回目、一体あそこで何をするのですか?」、と何人もの人から言われました。

どこかに行ったら、朝から晩まで観光のスケジュールで詰まっていなくてはならない、とにかくどこかに行ったら何かをしなければイケナイ、普通はそういう事かも知れません。

でも私は何もしない贅沢を楽しみたいのです。
昼はビールを飲んで読書、眠くなったら昼寝、夕方にはジョギングしておもいっきり汗をかき風呂に入る、、、夜は地元の人達と泡盛を飲む、、、。

あっという間に過ぎた5日間、帰る日の朝、食事をしているとTKさんから電話が掛かってきました。

「家内が何か作ったので空港に行く前に寄って下さい」

ガソリンスタンド裏のTMさんの家に行くとTMさんの奥さんとTMさんが庭に出て待ってくれていました。
そして紅芋の天ぷらをどっさり持たせてくれました。

「帰る途中で食べて下さい。」

紅芋の天ぷらはおしく、そして奥さんのココロの味がしました。

久米島には次は秋に行ってみようと思います。私はすでにフライトとホテルのチェックをしています。
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