14−10−15 旅の終わり |
今回のアメリカ旅行、とうとう最後の日になってしまいました。 今朝はゆっくり起きて朝食を摂り、荷物の整理を少しやって外出です。 今回の旅行ではコロンバスで行っておきたい場所に行ったり、会っておきたい人に会ったりというのが半分も実行できませんでした。 車でのんびりと回ってのんびりと時間を過ごすと、1日で行けるところというのは思ったより限られるというのがよくわかりました。 ![]() 明日のフライトでコロンバスを去るにあたって、最後に行っておきたい場所がオールド・ダブリンの町並みを訪れる事でした。 私が住んでいたのは正確にはコロンバス市ではなく、その隣のダブリン市でした。 ダブリン市という名前はその名のとおり、アイルランドからの移民が入植したことから付けられました。 ここは私が1996年に来たときは人口は2万人くらいだったのが今は4万人を超えていると思います。 オールドダブリンというのは市の中で最初に町並みができたところで、アイルランドの香りのする古い通りとか建物が保存され、小さな土産物屋・レストランなどがあります。 なかなか雰囲気のいいところで、もちろんアイリシュ・パブもあって、ここで何度かオハイオ人達と飲んだ事もあります。 図書館の駐車場に車を停めて通りをブラブラと歩いてみました。 土産物屋も床屋もレストランも通りの様子は何も変わっていませんでした。 懐かしいと思って来た場所が、頭の中に残っている懐かしいシーンと全く同じというのは、もの凄く嬉しいものです。来た甲斐があったと思いました。 インテリアのグッズを売っている店に入ってみました。 実にアメリカらしい様々な物がセンス良く店内に飾られていました。 ブラブラと通りを歩き、図書館の方に戻りました。図書館のは小学校で、図書館から小学生の20人くらいのグループが出てくるところでした。 白人、黒人、東洋人、インド系、と様々な人種の子がいました。 ![]() そしてちょっと驚いたのは付き添いの大人が20人に対して3人もいた事でした。 全部先生なのか、それともボランティア−のサポーターなのかよくわかりませんが、それらの人が子ども達を取り囲むようにして校舎の方に戻って行きました。 私は小学校には入った事がありませんが、ダブリンのある高校に入った事があります。 これが高校か、、、というような素晴らしい校舎、教室、設備、運動場、カフェテリアでした。 トイレもホテルのトイレ並みでした。 この小学校も同じ市ですから、我々が見たらびっくりするような校舎・教室などに違いないと思います。 日本との違いはどうしてこんなに大きいのか、お金の使い方が違うのはわかるのですが、なぜ日本ができないのかよくわかりません。 子ども達を見ながらそんな事をぼんやりと考えていました。。 |
![]() |
オールドダブリンを散策して今度はドクター・ライトの顔を見に行くことにしました。 図書館の西が小学校、その西がドクター・ライトの医院です。 図書館の駐車場からここまで車で2〜3分です。 医院の前に来ると車が4台停まっていましたので、患者は4人来ている事になります。 オハイオの医院は予約管理がきちんとできており、また1回の治療時間が日本に比べるとかなり長いので、待合室に患者が溢れるという事はありません。 ![]() 階段を下りて半地下の通い慣れた医院の中に入ってみました。 受付の女性は私の知らない人で、「何かご用ですか」、と聞いてきました。 「いえ、私は今日は予約はありません。4年前までここのドクター・ライトの患者でした。 旅行でここに来たので、立ち寄りました。ドクター・ライトはいますか?以前のお礼が言いたいのです」 と少々緊張して答えました。(こいう言い方って英語は日本語より便利です) 目を奥にやるとドクター・ライトの姿が見えました。私は手を振りました。するとびっくりした様子でドクターライトは受付の方に来てくれました。 私は手短に昨夜ドクター・リパスキーに会ったこと、今回は旅行でここ来ていること、長い間本当にお世話になったお礼などを伝えました。 するとドクターライトは、「私も69才になりました、でもまだ診療」を続けていますよ、貴方の事はリパスキー君から聞きました」、と言いました。 ドクター・ライトは受付の中に私を招き入れ、治療中だったドクター・リパスキーを呼びました。 彼は患者を放り出して(私にはそう見えた)こちらに来てくれました。 すると見覚えのある受付の女性が現れて、私に挨拶をしてくれました。 ![]() そうそう、予約の時にお世話になった人だな〜、、、。 彼女は携帯電話を取りだして「みんなの写真を撮らせて下さい」、と言ったので3人で写真を撮ってもらいました。 「私は日本に帰って、3人のドクターを変えて、最終的にいいドクターを見つけました。今も定期的にきちんと診てもらっています」 と言うとドクターライトは、目を細めて喜んでくれました。 本当はもっといろいろと話したかったのですが、ドクター・リパスキーは治療中だったし、診察台には他に2人の患者がおり、ドクター・ライトも治療中のようだったので、お礼を言って医院を出ました。 待合室には白人の女性が座っており、私達のやりとりを見てニコニコしていました。きっと何をワイワイやっていたのか、わかったのでしょう。 今回は医院を訪れ、ドクター・ライトに会えて本当によかったと思いました。 ナゼなら彼は既にリタイアしてもおかしくない年令であり、もしもっと後で医院を訪れたら会えない可能性があったからです。 本当に幸運だったと思います。 |
![]() |
ドクターライトに会ったあとホテルに帰って、スーツケースの整理を全部済ませました。 |
![]() |
![]() |