14−10−02 きれいな街です
ナイアガラ・オン・ザ・レイク(NOTL)は滝の横のレインボーブリッジから17〜8kmのところにあります。
ここは滝と同じくらいに白人の間には人気のあるところです。
街に入るとあんなにたくさんいた韓国人、中国人、インド人の姿を殆ど見掛けません。

こういう街並みをブラブラするという観光はどうも日本人も含めて性に合わないというか、観光とは考えていないというか、白人とは明らかに観光の趣が違うのは確かです。

ホテルをチェックアウトして湖沿いの道をゆっくりと走ります。行き交う車は殆どありません。

途中で川を横断するゴンドラ(スパニッシュ・エアロカー)であったので、これに乗ってみました。

丁度観光バスから降りた白人のグループと同じになりましたが、川幅は400mくらいあるそうで、100m近くの上から見るオンタリオ側の風景は絶景でした。

NOTLは小さな街で駐車場も限られており、最初パーキングしようとしたところは私有地とのことでダメ。
やはり前に来た時に利用した教会の裏が空いていたので、ここに駐車しました。このスペースは墓参りに来る人用の駐車スペースのようですが、アナです。

通りに出てみると何と日本人の団体さん、ゾロゾロと30〜40人くらいいます。どこに行くのか、きっといいとことに行くに違いないと思い、付いて行くことにしました。

オバサンのグループのひとりに声を掛けると大阪から来たとのこと、一番後ろを歩いていた添乗員さん(添乗員は雰囲気ですぐにわかります)にも声を掛けると、客は全国からで、自分は京都からだと言っておりました。

「日本人のグループは100m先からでもわかりますね」、と言うと、「そうでしょ〜!独特のオーラがありますよね!」、と同感の至り、という顔をして大きな声で返事をくれました。

女性は10人中8〜9人が帽子をかぶって、中にはマスクをしている人もいます。
そして地味な黒か茶色系の服を着て、レスポのバックを肩から斜めに掛けていますので直ぐにわかります。
ちなみにアメリカ・カナダで観光地でマスクして歩いているのは120%日本人だけです。

それとちょっと面白いのは、日本人の場合は声を掛けると顔も見ないで、さっと離れていったり、時にはグイと睨む人がいます。

私の友人のMKさんの奥さんによると。ホテルに入ってきた団体の女性が、既に先に到着していた日本人の団体さんを見て、「あら、いやだ〜、日本人の団体がいるじゃないの〜、、、」、と文句を言っていたのを聞いた事があるそうです。

どうも"外国まで来て"日本人の顔を見たくない、みたいな気持ちがあるそうです。

この団体さんはオンタリオ湖が見える小さな公園に到着、ここが目的地でした。ここは前にも来た事があり、ここで結婚式をやっていました。

添乗員さんは、"10:30分に交差点で集合"という看板を持っていましたので、この団体さんは街の散策に時間は殆どありません。
あのオンタリオ湖が見えるだけの公園に行って写真をパチパチ撮っても殆ど意味がないと思うのですがね〜。
通りに出る手前で60才くらいの白人のオバサンが車のNOプレートの写真を撮っています。

私: 「警察の方ですか」

オバサン: 「いえ、カナダに来たという記念に、このオンタリオのNOTLプレートの写真を撮っているのよ、私はベルギーから来ました」

私: 「冗談ですよ、貴方の言っている意味はよくわかります、ところでベルギーのどこからですか?私はブラッセル、ゲント、アールストという小さな村に行った事があります」

オバサン: 「ブルージュの近くです」
私:: 「そうですか、では良い旅を」
オバサン: 「あなたも良い旅を」


私はエレベーターの中とかでも、これは声を掛けてもよさそうだな、と思った人には一言二言声を掛けます。
今まで声を掛けて無視をされた事は殆どありません。こういう会話をするのも旅の楽しみのひとつですね。

ちょっとお腹がすいたのでベーカリーに入って大きなドーナッツとコークを頼んで店内の椅子で一休みです。
こういう街のお店を一軒ずつ入って何が売られているのか店内をゆっくり見たり、何かをちょっと食べたりすると私は、「外国に来ているんだな〜」、という気になります。

今日は21:00頃までにコロンバスに戻りたいのでここを2時ちょっと過ぎには出発しなくてはなりません。そんな訳でちょっと名残惜しかったのですが街の散策を早めに切り上げてワインセラーに行ってみる事にしました。

NOTLの街の外は一面のブドウ畑で、ここはアイスワインで有名なところで、ワインセラーは5つくらいあるそうです。
その中のひとつに入ると前に来たときとまったく同じで真ん中に試飲のカウンター、その周りにワインがぎっしり並べられています。

先ず試飲をしてみる事にします。えらい早口でザーッと説明してくれるのですが、女性独特の粘っこい英語は私は不得手であまり理解できなかったのですが、試飲は3ドルでボトルを購入すれば無料になる、今人気のワインはコレ、とか言ってるのはわかりました。

その人気のある赤ワインを一杯飲んでみました。少し酸っぱい味でなかなかいけます。
もう一杯別の銘柄を飲んでみます。これは少し甘い。

そんな訳で1杯目に飲んだワインを3本買いました。試飲はもっとやりたかったのですが、今からコロンバスまでの7時間の運転があるので2杯で止めておきました。

建物の裏に出てみるとブドウ畑が見渡す限り続いている風景も前と全く同じでした。畑に出て枝のブドウを食べてみました。粒は小さく見た目は酸っぱそうなのですが、大変甘い味にびっくりしました。

建物左側には以前来たときはなかったレストランがあり、何人かの人がワインを飲みながら食事をしていました。
訪れている客は数十人というレベルで建物も広く、人影は疎らにしか見えません。

10月上旬のナイアガラ・オン・ザ・レイク、紅葉は始まっているもののまたちょっと早く、週間後くらいがベストシーズンではないかと思いました。。

14:00を回りましたので、コロンバスに向けて出発です。
QEW⇒403⇒401でウインザーまで行ってデトロイトからアメリカに入国、I−75に乗って途中フィンドレーで降りてコロンバスに向かう、というルートです。

QEWに乗ったのですが403へのジャンクションがイマイチ自信がなくなってきました。
ハミルトンの手前から403に入る、ともらった地図には書いてあるのですが、実は地図は地図ではなく言葉で全部書いてあるのです。

どこどこまで行ってどのルートに入って10km走って、そこからどこに行って、、、という具合です。

いわゆる地図は大阪から東京まくらいの間がA4の紙に簡単に印刷されているだけ、地図上では細かいジャンクションがどうなっているか目ではわからないのです。

そこで仕方なく一旦フリーウエーを出て目に入った大きなデパートの駐車場に入って、そこにいた30才くらいの男性に道順を教えてもらいました。
結果的には走っている道路は間違っていませんでした。

401では工事・事故迂回があって、2時間近くロスをしました。

アメリカに入った頃は既に暗くなってなり、おまけに雨も降ってきて、更に工事が一杯あってデトロイトの南で道を間違えたりで、オハイオのトレドを通過したときはほっとしました。

ここまで来ればあと200kmちょっと、目をつぶっていてもコロンバスです。

アメリカ入国は審査官がウルサイやつだとイヤだな〜、と思っていましたがスゴい態度デカ蔵ではあったものの、すんなり入れました。

私のパスポートは3分の2以上のページに各国の入出国のスタンプ・ビザが貼ってあるので審査官が最新のアメリカ入国のスタンプを探すのに結構手間がかかります。そこで予め何ページ目に今回のNY入国のスタンプがある、というのを教えてやるとスムーズに行きます。

結局予定より2時間もオーバー、コロンバスのホテルに着いた時は22:を過ぎていました。

”懐かしのカナダの旅”、たった2日間でしたが行ってよかったと思います。

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