14−07−26 熱中症

毎日暑い日が続いています。
昨年から私は我慢する事を止めました。つまり暑ければエアコンを躊躇なく使う、という方針に切り替えました。

そんな訳で7月に入ってからはエアコンは24時間稼働です。スイッチが切られるのは何時間も家を空ける時だけで、それ以外はずっと入っています。
しかしこの暑さ、昔もこんなに暑かったのか、そんな記憶がないのです。

そこで少しだけ調べてみました。
私が中学生になったばかりの1963年と昨年の2013年の7月の半世紀間の三重県津市の気温を比較してみました。

1963年の7月、私は父親の転勤で三重県熊野市で中学1年生でした。当時は今と違って夏休みは7月25日だったか26日でした。
1学期の修了式の後は成績表をもらって家に帰り、何とも言えない開放感に浸ったのを今でも鮮明に覚えています。

1963年7月の三重県津市の30℃以上の日は19日あり、35℃以上の日は2日しかありません。
これに対して昨年の夏は30℃以上は24日、35℃以上は6日です。

これじゃちょっとわかりにくいので私の感覚で、「堪らん!」、となる33℃以上は、1963年はたった3日、昨年は12日もあります。

最低気温を比較するともっと顕著です。
1963年当時25℃以上の日は2日しかありませんが、昨年は20日もあります。

中学生の頃の夏も確かに日中はそれなりに暑かったのですが夜になると涼しく、蚊帳を釣って雨戸を開けて寝ると明け方には"寒かった"という記憶があります。

当時はエアコンなんて一般家庭にあるはずもなく、そもそもそういう言葉がありませんでした。”クーラー”、もしくは”冷房”でした。夏でも扇風機1台で一家4人が何とか過ごせました。

気温だけではなく、ゲリラ豪雨(これはスコールと言うべき)などの顕著な気象変化から日本は既に温帯に属するのではなく亜熱帯地帯に属している、というのが私の持論ですが、半世紀の間の気温をざっと1分も眺めれば一目瞭然でした。

こういう単純な変化については、マスコミも学者先生達も誰も話題にしません。どうしてかな〜、、、。

この暑い中、テレビでは熱中症で何人倒れたとか、コマメに水を飲んで適切にエアコンを使いましょう、とか朝から晩まで放送しています。
最高気温が35℃付近になっている今週、私の生活の一部になっているジョギング・ウーキングはどうなっているか、、、やっています。大体3日に2日から1日おきくらいのペースです。

今週の月曜日の昼前、気温は正確にはわかりませんが33〜35℃くらいだったと思います。太陽が照りつける中6km弱のコースは堪えるな〜、と思いましたが走ってきました。

実は昨年の8月の灼熱の太陽の下、はっきりと自覚できる熱中症になりました。
2.5kmくらいのところで頭がボーッとするような感覚、顔のほてり、軽い吐き気、身体全体に力が入りにくい状態になってきました。

コンビニに入って水分を補給して数分休みましたがムカムカする吐き気の気分は収まらず、残りのコースは歩いて帰宅しました。
帰ってから45分〜1時間で回復しましたが、「これが熱中症というヤツか、ナルホド」、と貴重な(?)体験をしました。

さてこの日はどうだったか。2,5km時点で全身が滝の汗、3km時点の水分補給所であるコンビニに辿り着いた時は軽い目眩と顔のほてりがしていましたが気分は悪くありませんでした。

その後1km走ったところ目眩はなくなったのですが、軽い吐き気、ここで走るのを止めて公園の日陰で体操、スクワッドをやって残り1km程を歩いて帰宅しました。
マンションに着いた時は普通の状態に戻っていました。

金曜日もやはり2.5km時点で顔のほてり、その後コンビニで水分補給、後はいつものペースでジョギング80%、ウオーキング20%の割合でゴールイン。特に熱中症の自覚症状はありませんでした。
どうも私の場合は軽い吐き気が出た時は熱中症の症状のようで、ウオーキングに切り替えた方がよさそうな事がわかりました。

いずれにせよ噴き出す汗の量は半端ではなく、顔と頭と首の汗を拭き取るタオルは1時間の間に3回以上絞ります。
水分の補給は走る前に塩水を200CCくらい、3km時点でコンビニでスポーツドリンクを300CCくらいです。

熱中症に対する自分の体の変化を知っておきたいと思い、いつものジョギングの中でシビアに変化を捉えてみました。
これって、熱中症の実証人体実験?

1. 江戸めしのススメ 永山久夫(メディアファクトリー新書) ★★★☆☆

日本食と言うと寿司、天ぷら、そば、鰻の蒲焼とかが代表的なものとして語られるが、これらは日本人が毎日食べているものではない。
今の子供にはカレー、ラーメン、ハンバーグを食わしておけば文句は出ない、という事らしいがこれらを日本食と言う事ができるか。

日本食とは何ぞや?とルーツをたどるにはどうしても江戸時代まで遡る必要がある。
この本はその中で江戸(東京)の庶民の食に焦点を当てて、これがどいうものであったのかわかりやすく解説している。

冷蔵庫もない、ハウス栽培もない、化学調味料もない、我々にとって当たり前のものが全てない時代に何を食べていたか興味深く、そしてそれらが健康食そのものであったのがよくわかる。

栄養学の観点からも書かれており、自分の食生活を見直す意味からも読んでみる価値のある一冊である。

2. 「オバマの嘘」を知らない日本人 日高義樹(PHP) ★★★☆☆

元NHKワシントン支局長の日高義樹氏の最新著である。ワシントンを中心に日本人の誰も持たない政治家・ジャーナリスト・シンクタンク・軍人・学者などの人脈から得た情報を元に書かれている最新の日・米・中の外交・政治・軍事の分析は相変わらずわかり易い。

今のアメリカの経済状況がオバマ政権によって破綻寸前にある、中国の台頭が日本とアメリカに何をもたらすのか、ソ連という国をどう見ればいいのかなど、今の日本のマスコミからの情報では殆どわからないことが明快に書かれている。

オバマ政権というのは日本で言えば、"旧社会党が政権をとって、土井たか子が総理大臣になっていると思えばいい"、という比喩はアメリカ内政・外交政策の分析を読む限り、あながち大げさでもない事がよくわかる。

日本人と日本政府の脳天気さを改めて思い知らされる一冊である。。

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