14−05−08 初夏の香り
今月の会社のOB会の一つ、”あるこう会”は京都の長岡京市でした。
長岡京市とはどこ?地図で見ると京都市の西にある小さな市で長岡天満宮で有名ですが、京都という世界的大観光の影に隠れてあまり名は知られていないようです。

いつものように07:10頃に集合場所の鈴鹿サーキットの駐車場に行くと、既にバス5台は来ており早く着いた人はバスに乗り込んでいます。
この会の集合時間は基本的に07:40、出発は08:00ですがこれが守られた事はありません。

いつも必ず10分くらい早いのです。
つまりみんな集まるのが早く(7時前に来る人もいます)、07:30頃には間違いなく全員集合状態になります。
それくらいみんな毎月の催しを楽しみにしているという事だと思います。
長岡京までは2時間ちょっとです

バスの中ではその日のコースの地図が配られ、見どころ、注意事項なども含めて世話人から説明があります。

お弁当を食べるのに適当な場所も教えてくれますので非常に助かります。

今回の参加はいつもと同じ、バス5台で約180名です。世話人は各バスに2名ずつ乗っており、会員であるOBがやってくれています。
10:40、さあ、出発です

バスはスタート地点の長岡天満宮の少し手前で停まって、そこから歩いて集合写真を撮って、あとは地図に従って自由に歩きます。

この日のコースは7km弱、14:30までにゴールの光明寺に着けばいいので昼食の時間を含めて途中のお寺・神社の見学もゆっくりとできます。

長岡天満宮は初めて行きましたが、八条ヶ池という大きな池があり、大変きれいなところです。
長岡八幡宮の本殿

長岡天満宮というのは菅原道真の領地だったところに菅原道真の死後、菅原道真の彫った木像を祀ったのが始まりだそうです。

その後池をつくったりどんどん大きくなっていった、という事のようです。

後で聞いた話によると、この付近はテレビのサスペンスドラマの撮影場所でよく使われるそうです。

残念ながらこの日は片平なぎさの姿は見えませんでした。
風景を見ながら歩きます

最初は固まっていますが段々とバラバラになっていき、途中からは180人の団体である事がわからなくなってしまいます。

この日は気温は22〜23℃、湿度が低く非常に爽やかです。
私はウオーキングシューズにトレパン、上はTシャツ1枚です。
竹藪の中を歩きます

長岡京市内には大きな竹藪が何カ所もあります。
竹は殆ど孟宗竹です。
という事はおいしい筍が採れます。

こうやって歩いている左右には大小の筍ニョキニョキ生えています。
でもちゃんと、「タケノコを勝手に採るべからず」、という看板が立っていますので我々は見るだけです。

あちこちで地元の方が筍を収穫している姿が見えました。
走田神社(1)

コースの丁度中間地点にある小さな神社です。
ここの社殿は覆殿によって風雨から守られており、こういう構造は小さな神社では時々あるそうです。

神社を掃除していた方と少し話をしましたが、ここは知る人ぞ知る、有名なパワースポットだそうです。

お参りをするときは具体的なお願いをアレコレ言わないのが大切だと言われました。

つまり、神様は我々の悩みなんかは既におわかりなので、グチャグチャ言うのは神様に失礼になる、そういう事らしいです。
走田神社(2)

この神社は弁当を食べる事ができる場所という事で説明を受けていましたので、私達はここで持ってきたオニギリを頂きました。

社殿の正面には能舞台が作ってあったので、ここを利用すると絶好の昼食場所なのですが、ここでお弁当を食べたのは私達以外にはもう一組の夫婦だけでした。

食べ終わった時はこの人達もいなくなり、我々2人だけになってしまいました。
走田神社(3)

パワースポットの話とその具体的な例の話を聞いたので、私達も早速お賽銭を投げ、「よろしくお願いします」、だけを言ってお参りをしました。

お弁当のオニギリと魔法瓶に入れたお茶はリュックサックから2人の胃袋に移動、肩に掛かる重みはうんと軽くなりました。

ところでここの神社には誰が祀られているのだろう、、、先程の人の話からすると春日四神のような気がするのですが、、、。
肝心な事をはっきり聞くのを忘れました。
 
寂照院(1)

ここは日本における孟宗竹発祥の地だそうです。

つまり孟宗竹は中国から日本に持ち込まれた植物で、日本古来のものではないそうです。

それは知らなかった、、、。
持ってきたのが9世紀、するとそれまで日本には竹がなかったという事なのですね。

でも竹って笹と似ていない?じゃ、笹はどうなの?

そんなどうでもいいことを考えておりました。
寂照院(2)

ここの山門には立派な金剛力士像があり、厳重に金網で保護されていました。

これはいつ頃のものなのか、傷みも激しく、どうやって保存していくのか少々気になるところです。

このお寺そのものはコンクリートの建物になっており、興醒め。
本堂の中を覗いてみましたが、正面の机等は乱雑になっており、ちょっと意外でした。
大阪の団体さん!

西山公園に向かっていると200人以上の団体さんに出会いました。
大阪からの人達だそうで会の名前も我々と同じ”あるこう会”だったそうです。

我々と違うのは団体で固まって歩いているところで、この日の歩行距離は15km!

へ〜!
見たところ我々よりもかなり年配の方ばかりでした。
これも”あるこう会”、かな?

西山公園に行くと今度は幼稚園児達に出会いました。みんな赤い帽子をかぶって数人の先生に引率されて行儀良く歩いていました。
遠足のようです。

13:00に近い時間ですからきっとお弁当を食べて帰るところなのでしょう。

この子達が20才、30才、40才となった時、どんな世の中になっているのだろう、、、。

私もそんな事を考えるようになりました。
京の都を望む

公園横に見晴らしのよさそうな霊園があったので上の方に行ってみました。

遠くに京都市内が見えました。京都駅前の京都タワーも見えました。

長岡京とは名前のとおり一時期都があったところで平城京と平安京の間に作られた都だった、、、でしたっけ。
道を間違った!

西山公園を出てゴール地点の光明寺に向かおうとしましたが、ちょっと方向がわからなくなりましたので自転車で来たオジサンに聞いてみました。

私: 「10号線はこっちの方向ですか」
自転車のオジサン: 「エッ?ウー、アー、ええんとちゃうんか」

実はこれは真っ赤なウソ!
いつまで経っても畑が続いて、お陰で1km以上余計に歩きました。
筍を買いました

あれだけ孟宗竹林を見たのですから筍を買わないわけにはいきません。筍は煮付けで一杯、これがイケルのですね〜♪

入った店は100g/100円で売っています。
何だか高いな〜、と思いつつ600gの筍を500円で買いました。

ところが案の定、光明寺付近では買ったのと同じに見える筍が1本100円で売っていました。

190人の中で一番後を歩いてきた私達も14:00にはゴールの光明寺に到着しました。
みなさんは一体何時頃にここに着いたのだろう。時間を持て余しているような人も見受けました。

私達は出発までの間このグループで数少ない知り合いのMBさんとHRさんと石段に腰をかけてしばし雑談。
MBさんはやはり予定どおり、あと2〜3ヶ月で奥さんの生まれ故郷の鹿児島に行ってしまうとのでした。奥さんは既に九州に帰っており、この日はひとりでの参加でした。

MBさんは71才、九州に帰る前に送別会をやらねば、、、。

そんな訳で今月の"あるこう会"、万歩計によると総歩行数1万6千歩、歩行距離約10km、自転車のおじさんのお陰でいつもより少し多めでした。

それはともかく、初夏の香りのする中、長岡京のハイキングは大いに楽しむことができました。

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