14−04−03 和歌山の桜

タイ国のバンコックでお世話になったSTさん、先日バンコックを離れ台湾に行かれたようです。
台北の近くにはSTさんの奥さんの親戚が住んでおり、ここにしばらく逗留、その後日本に帰られるというのは毎年のパターンです。

STさんもエアーラインはチャイナ・エアーを利用してみえ、バンコックから台北まで行きここでワンストップできるので非常に便利な訳です。
チャイナ・エアーのラウンジ、快適です
チャイナ・エアーに関しては満足度などの各種のアンケート結果が最下位ですが、結果の内容をよく読むと私にいわせればどうでもいいような事で点を落としている、という感じです。

例えば機内販売で化粧品を買おうとしたら、それは1本しかダメです、と言われ理由の説明がなかった。
エンタテイメント装置の操作レスポンスが悪かった、機内食でゴハンとパンが出てきた、とかいう類が多かったように感じました。

私はチャイナ・エアーの肩を持つわけではありませんが、日系エアーラインの”エコノミー+α”の金額でビジネスが利用できるチャイナ・エアーはお得感があると思っているのですが。

オンデマンドのムービーも日本国内でまだロードショーをやっている”永遠のゼロ”を見ました。この映画、最近話題になっているので興味がありましたが、全体のストーリーは、「ま、こんなもんかな」、という内容でした。

ただ印象に残った場面は、学徒出身のパイロットの教官をやっていた主人公が、上官の少佐から徹底的に殴られるシーンでした。
殴られた理由はひとりの学徒パイロットが事故で殉職をした時に上官の少佐が、「貴重な飛行機を失ったバカモノ」、と言った事に対して、「彼はバカモノではない、立派な軍人であった」、と主人公が反論したからでした。
機内食のデザート、悪くないですよ
これに対し、少佐は、「特務士官ごときが生意気言うな!」、と言いながら殴り続けたのでした。
特務士官とは下積みからたたき上げた士官で、エリートではない士官です。

今の日本人の多くは昔の軍隊は非人間的だ、とか何とか言いますが、私は昔の軍隊と現代社会は本質的に何も変わっていないと確信しています。

時代が違うだけで、同じ日本人による組織・社会だからです。

私はこれと同じような場面を会社の中とか他で何度も見ているし、聞いているし、経験しているからです。
もちろん殴ったりはしません。
でも本質的に全く同じです。

殴っている少佐が部長で殴られている主人公が課長、殴っている少佐が役員で殴られている主人公が部長、このように例えればどんな人でもナルホド、と思い当たる例が一杯あるはずです。

日本人は今でもこの映画のとおりの日本人だよ、これは永遠に変わらないよ、日本人が日本人でいる限り。
私の映画を観ての感想でした。

あっ、チャイナ・エアーですが、私はこれからも機会があれは利用していこうと思います。
サービス?アメリカ系のエアーラインを散々経験した身から言わせてもらえば、月とスッポンとはこのたにある諺だと信じて疑いません。

3月の会社のOB会の”あるこう会”、バンコック・シンガポールの度で行けませんでしたが、4月の初旬に行われた”和歌浦のハイキング” には参加をする事ができました。

和歌浦までは鈴鹿から3時間半以上かかるため、集合はいつもより30分早い07:10、06:50頃集合場所に着いたら殆どの人が既に集まっていました。
今回の参加は約200名、バス5台です。やはり和歌浦の桜という事で参加者が増えたのでしょう。

07:30に予定どおり鈴鹿を出て、ハイキングの出発点の紀三井寺の駐車場に到着です。
バスごとのメンバーで写真を撮ってあとは指定された集合場所に15:00までに集まる、いつもと同じやりかたです。

先ず紀三井寺の境内で桜を観賞です。紀三井寺は観桜の名所としても有名です。

寺は山の中腹にあって、相当急な階段を登らなくてはなりません。平日ではありますが、やはり桜が一番きれいな時期、結構な人出です。

でも多くは第一線から退いたシルバーエイジの人達で、若い人は多くはありません。我々のOB会もある程度バラバラになっているとはいうものの、それ程広くはない境内にゾロゾロと200人が詰めかけると相当なものです。
ちょっとしたラッシュになってしまいました。

その後はもらった地図に従ってハイキングを開始です。
2kmくらい歩いたところにある妹背山というところでお弁当を食べます。妹背山というのは山自体が島で、干潟の中にあります。

この山というか島の中には古いお寺があるそうです。でもまだまだ先は長いのでお寺の見学はパス、先に進みます。

次に寄ったのが紀州東照宮。
ここは徳川家康とその十男の徳川頼宣を祀った神社だそうです。徳川頼宣とは初代紀州藩主だそうで、私は知りませんでした。

本殿にたどり着くまでには石灯籠が並ぶ参道を通って108段の階段を登ってやっとたどり着きます。階段は1段あたりの高さが中途半端に高くて、非常に登りにくい。

でもここ半年以上足腰を鍛えている私にとっては何の苦もない階段であります。

更に歩いて次は和歌浦天満宮に行きます。

ここは菅原道真が太宰府への赴任の途中に立ち寄ったところだそうでつまり菅原道真が祀ってあります。
菅原道真と言えばお勉強の神様、退職と同時にお勉強も始めた私としてはお賽銭を入れないわけにはいきません。

今回のハイキング、お賽銭を入れる機会が多いな〜、これで3回目。
でも目の前に賽銭箱が現れると御利益を願ってお賽銭を投げ入れてしまうのですね〜、これが。
ここから細い山道に入ります。上り坂がズーッと続いてみんな寡黙になります。
結構歩きました。
するとはるか彼方に高津子山展望台が見えます。周りには満開の桜が一杯です。

展望台に登ると和歌浦の港から和歌山市内までよく見えます。
和歌山市内をみると和歌山城が見え、その向こうに高い建物が見えます。ああそうか、あそこは期間従業員の採用で和歌山に来て、宿泊したホテルだな〜、と2年前を思い出しました。

展望台から眺めと桜を満喫、あとは帰りの集合場所である和歌浦の港をめざして先ず山を下り、海岸に出て今度は海の風景を楽しみます。

この日は晴ではなく、薄曇りだったのですが空気が澄んでおり、展望台からは遠くまでくっきりと見え、海岸に下りてからは穏やかな和歌浦湾を見ることができました。

紀三井寺を出発して3時間のコース、ここまでの道のりは結構上り坂、それに階段も多く、今まで参加した中で一番ハードなコースでした。

参加したメンバーからは、「今日のコースは”あるこう会”のコースじゃないよ、ハハハ、、、」、という声も上がっておりました。

和歌山県というのは三重県の隣ですが、私にとってはなかなか行く機会のないところです。
でも今日の和歌浦ハイキングはなかなかバラエティーに富んで楽しいコースでした。

お寺1つに神社2つ、それに展望台、歩いた道は市街地あり、山道あり、階段もたくさんあった。それに何と言ってもどこに行っても桜、桜、桜。
行き帰りのバスの車窓からもずっと桜を見ることができました。

日本は桜の木で埋め尽くされている、本当に実感をした1日でした。
帰りのバスの中では5月の計画の話が幹事さんからありました。5月は長岡京に行くそうです。もちろん参加です。

それと昨年1年間、皆主席のメンバー6名の紹介と記念品の贈呈がありました。今回はバス5台ですから推測すると全部では30名前後の方が皆出席という事でしょうか。
大したものです。

毎月の”あるこう会”、リタイア後の定例行事になりました。
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