14−02−20 真冬のウオーキング

先週は関東を中心に大雪が降り、山梨県、群馬県などで未だ孤立、電気も来ていない地域があるという事で盛んにTV等で報道されていますが、ナゼこういう状態が何日も続くのか驚く、というより大いに疑問です。

行政は"想定外"というコメントを出していますが、想定外という言葉を使っていいのは"想定内"が明確に存在する場合のみで、どこまで"想定"していたのかもコメントすべきなのですがそんなものはありません。

福島の原発と同じで恐らく"想定洩れ"じゃないの?と言いたくなるような対応しか見えないのですが、本当のところはどうなのかきちんと説明すべきだと思うのですが。

それと気象庁は積雪量の予報が大きく外れたのが原因で予報技術の向上が必要、というコメントを出していますが、積雪予報が外れたのと今回の状況は殆ど関係ないと思います。

1mの雪が降ったら何が起きて何をしなければならないか、という想定と具体的対応方法の検討がされていない、又は不足している中で、「1mの積雪が3日後にあります」、という”正確な予報”を出せたところで何の意味もない事は子供でもわかります。

要するに今回の出来事は危機管理のイロハが実行されていないだけ、と私は思っています。

等々、私がテレビのニュースにブツブツ言っているとカミさんは「また始まった、、、」、とあまり相手にしてくれません。確かに私ごときがあれこれ悩んでも解決する問題ではないのですが、でも何かおかしいですよね。。

さてきょうは2月度の会社のOB会"あるこう会"に参加してきました。
世話人の話によると久し振りの県内のコースで、行き先は松坂市の西にある、"珍布峠ウオーキング"。

エッ、”珍布”って読めない?
これは"めずらし"と読みます。

天照大神と天児屋根命がバッタリ会われ「おお、めずらしや」、と言われたことから”めずらし峠”と呼ばれるようになったといわれています。

今回はそんな伝説が一杯ある旧和歌山街道の一部が行き先です。

和歌山街道って?
和歌山から吉野を経由、参宮街道と合流・分岐し、松阪に至る街道だそうで、実は今回のコースは県内、しかも私が生まれた松坂市の中にあるところなのに、私は地名さえ知りませんでした。

つまり、フーン、こんなところがあったんだ〜、というところであります。

いつものとおり自宅を7時前に出て集合場所の鈴鹿サーキットの大駐車場まで行きます。15分ほどで到着、ちょっと早かったかな?と思いきやこれもいつものとおり、既に20名以上のメンバーが来ています。

今回も参加者は約160名でバス4台、相変わらず"あるこう会"は人気のOB会のひとつです。
予定どおりに8時ちょっと前にバスは出発です。

世話人のNさんから本日のコースについての説明があった後、前回の時に撮った写真が名前入りで配られてきます。

世話人の中にカメラマンが2名いて、この方がバスごとの集合写真、それとそれぞれの場面でのスナップ写真を袋に入れて配ってくれるのです。
本当に世話人の方々には頭が下がります。

2時間ほどで目的地の"道の駅、飯高駅"に到着です。
ここには温泉もあってバスを降りる前に入浴割引券、それに今回は昼食時に豚汁がふるまわれるという事で、どのチケットが全員に手渡されました。

集合時間は14:00,後は説明を受けた7.5kmのコースの地図を片手に各々出発です。

天気は曇り、山の中という事もあって厚着をして手袋もしていますがかなり寒いです。曇り空というせいもあって峠道はかなり薄暗いところもあります。

これもいつものように出発した頃はみんな何となく固まっていますが、時間が経るにつれてバラバラになっていき、周囲を歩いている人はほんの10名くらいになってしまいます。
杉林の中を櫛田川沿いに歩きますが、自然の中のウオーキングというのは本当に気持ちのいいものです。
2月の一番寒い季節に160名の団体がウオーキングに訪れたという事で、この町の年配者の方々がボランティアーでウオーキングコースの要所に立ってみえて説明をしてくれたり、道順を案内してくれたりしています。

途中で木工の展示場に入ったら、「イヤー、こんなにたくさんの人を見たのは初めて!」、とか言われてしまいました。

このウオーキングコースに160名もの団体で訪れるというのは非常に稀な事なのでしょう。
しかもこのクソ寒い2月の平日に。

コースの途中には様々な見学場所がありました。
案内のパンフレット見てちょっと驚いたのは、小津安二郎監督が一時期この地の小学校で教鞭をとっており、その資料館がある事でした。

彼の父親は松坂市出身で、その関係でこんな山奥に来て小学校の代用教員として1年間を過ごし、その後映画監督になる道を歩んだそうです。

水屋神社、ここには樹齢何百年もの大きな楠の木があるのですが、神社の入り口で興味深い深い石を発見。

これは小さな石がコンクリートで固められたような石で、科学的に言うと、「石灰岩が雨水で溶解して生じた、粘着力の強い乳状液が少しずつ小石を凝結していき、石灰質の作用によって固まってできた石」、だそうです。

これの石(岩)が日本国歌"君が代"の中で歌われている、「さざれ石の巌となりて苔のむすまで」、という元になっていると横の説明に書いてあります。

でも私はこのように教えられていません。

シン、ずっとずっと昔の人は小さな石が長い長い年月を経て、それが集まって大きな岩になると考えておった。
そこで君が代の歌が詠まれた、、、


小さな石が段々と大きく岩に成長して、そして更にその上に苔が生えるくらいの長い長い間、つまり永遠に日本の国が続くように、という非常に素朴な意味が込められているのが日本の国歌、君が代なんや。

これを小学生の時に教えてくれたのは親戚の僧侶の伯父でした。

日本国歌の意味について非科学性云々という事をいう人がいますが、果たしてそういう人達は君が代の歌詞のこのような素朴な意味を知った上で言っているのでしょうか。
私は非科学的だと言われても伯父から教えてもらった意味を信じるし、そのように周りの人にも言っています。

さてこの日のウオーキングコース、7.5kmを途中でいろいろと見学しながら2時間で道の駅、飯高駅に戻りました。
結構気温は低かったのですが体はポカポカ。飯高駅では温泉に入る人、買い物をする人様々でした。

今回は世話人達が豚汁の手配をしてくれており、これを全員がお椀に一杯ずつ頂きました。
熱い豚汁、おいしかった〜!!

出発は14:00なので1時間以上時間があります。
そこでMYさんと道の駅の横にあったベーカリーに入ってコーヒーを頂きました。
途中でHRさんご夫妻も一緒になって世間話をして時間をつぶしました。

カミさんはHRさんの顔を30年振りにしっかりと見たそうで、殆ど変わっていないと言っていました。

あるこう会には毎回160人〜180人が参加しますが、私が顔と名前を知っている人はまだ10人もいません。
ですからある意味では非常に気楽です。

14:00には全員集合、バス4台は帰路につきました。3月の"あるこう会"には別なところに旅行をする予定なので参加できませんが、4月度の"あるこう会"には参加できます。この日も充実した1日でした。
inserted by FC2 system