13−10−27 世界遺産 |
今週の土日は先週に引き続き静岡県に行きました。 |
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沼津から鈴鹿まではゆったりと休憩をとりながら走っても5時間弱、帰りは天気もいいことだし、ま、せっかくだから"三保の松原"に寄っていこうという事になりました。![]() ここは現地でもらったパンフレットによると、「"富士山信仰の対象と、芸術の源泉"の構成資産の一つとして世界文化遺産として登録されました」、とあります。 場所は清水市の市街から駿河湾に突き出たところにあり、ここを"三保半島"というそうです。 三保の松原には10時ちょっと前に到着、既に観光バスが何台も来ており、相当な人ごみ。 時間が早いせいか駐車場は空いており、周りは民家と土産物屋、食べ物屋、旅館が雑然と建て込んでいます。 歩いて松原を通り抜け浜に出ると写真で見たことのある風景が拡がります。 富士山は中腹に雲がかかっておりましたが、かろうじて山頂が見えたのでマズマズでした。 三保の松原の長さは観光パンフレットには4Kmとあり、他の資料には6Km、後で調べたインターネットには7Kmとなっており、どれが本当なのかイマイチわかりません。 ここは確かに風景はそれなりに美しいのですが、駐車場はゴチャゴチャしているし、土産物屋が雑然と立ち並んでいるし、第一松原を左において正面に富士山を見ると右手にはテトラポッドが視界に入るし、イマイチの感じです。 ![]() 結局は"世界遺産"という看板をもらってそれで人を集め、土産物屋とか周囲のホテル・旅館が儲かればいいという、脂ぎった商業主義が見え隠れしているような気がしてなりませんでした。 日本人の観光はその中身より、"XXXXに行った"、というのが重要なので、まあこれでいいのかも知れません。 観光バスからはき出される何十人単位の観光客はダンゴになって浜辺に出て、そして写真を撮って土産物屋であべかわ餅買ってサーッと引き揚げて行く人が殆どでした。 今年の夏は富士山も大量の人が押しかけて大変な事になったようです。 ”世界遺産"の名に乗せられて人が集まり、旅行業者、ホテル・旅館、土産物屋が儲かったというのが結果ではないでしょうか。 マスコミはこれを"日本を元気にする源"、"日本の活性化"、という事でポジティブに捉えているようですが。 それにしても土産物屋の旗竿とか、あちこちに設置されている飲み物の自動販売機とかを規制して、商業主義ときちんと切り離した姿にならないものでしょうか。 ただ一つ、幸いだったのはここには(まだ)中国人の観光客が来ていない事でした。もっともここは未だマツキヨもないし、温泉もないし、ビッグカメラもないので彼等が来るとは思えませんがね。 |
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