13−10−16 秋らしくなりました

現在アメリカではアメリカ政府の債務上限問題で政府機関が軍などの一部組織を除き閉鎖されており、約80万人の連邦職員が自宅待機状態にあるそうです。

アメリカの債務上限は現在約17兆ドル(1700兆円)で日本政府の国債発行高の1000兆円より多いのですが、アメリカのGDPは現在の債務上限と概ね同レベルの1700兆円、日本のGDPは500兆円ちょっとですから、GDPの比率からいくとに日本の半分です。

日常の国民生活を犠牲にして、更にデフォルトに陥れば世界経済を混乱させるかもしれないという事態になりそうなのに、ナゼ共和党は反対するのか。(実際は期限を超えてまでも反対する気はない、という事ですが)
それは共和党はオバマ大統領が実行しようとしているオバマケアに反対しているのが主たる理由です。

オバマケアとは医療保険に加入していないアメリカ国民約5000万人に対して政府の援助等により医療保険に加入させようというものです。
アメリカでの医療保険は個人各々が民間会社の医療保険に入るという仕組みで、4人家族でまともな保険に入ると年間120万円以上はかかります。

アメリカにも公的な医療制度は大きく分けて2つありますが、審査が厳しく医療内容も相当に制限されています。
5000万人の無保険者を保険に加入させる、日本人の感覚からするとオバマ大統領は”良いこと”をしようとしているように見えるのですが、アメリカ人は反対する人の方が多いと言われています。

反対の理由について日本のマスコミは平易に説明をしてくれませんが、私は理由は大きくは3つと解釈しています。

1. 反対している人は既に保険に入っている人(国民の80%以上)でオバマケアによって利益を得る人ではなく、5000万人を救うとなると膨大な財源が必要、つまり税金がこれらの人に覆い被さってくるのでで反対。

2. 保険に入るのは個人の意志で、それを国家が強制すべきではない、強制するのは社会主義的であり反対。

3. 保険に入るのは自分が稼いだお金で入るのが基本、つまり政府の援助によって保険に加入するのはアメリカの憲法にある自主・自立の精神に反する。


私がアメリカにいて感じたのは、一般的にアメリカ人は、”オレの払った税金はオレのために使ってくれ”、という考え方が強く、日本のようにむやみにバラマキなんかしたら、大変な事になると思います。

アメリカ人は税金の使い道には日本人よりずっとシビアな目を持っている、という強い印象があります。

四日市市にある御在所岳というところに行ってきました。標高1200mのこの山は滋賀県と三重県の境目にあり、毎日マンションの玄関から眺めているのですがまだ登った事がなく、いつかは登ってみたいと思っていました。

10月も中旬になってやっと朝夕はすずしくなって来ました。
この日は格別に天気もよく朝日に映える鈴鹿山脈もくっきり。御在所岳の方を見ると直線で25kmあるのに、ロープウエーの白いタワーもよく見えます。

よし、行ってみよう、決めたのが朝の8時、8時20分には自宅を出発していました。
車で行くと1時間半もかけないで行けるのですが、この日はのんびりと景色を眺めながら行きたいと思い、電車で行くことにしました。
近鉄で四日市まで行ってそこで湯の山線に乗り換え終点の湯ノ山温泉駅で降りて、バスで10分、ロープウエーの入り口に着きます。

湯ノ山温泉というのは昔は結構有名だったのですが、既に寂れて久しいところです。平日なのでロープウエーに乗る人も本当に疎ら、というよりも殆どおりません。
標高400mの地点から山頂の標高1200mまでロープウエーで15分ほどで到着です。
ロープウエーのゴンドラにはカミさんと2人だけで、気楽でした。

それでも山頂に着くと人がパラパラといます。山頂からの眺めはさすがに素晴らしい!
伊勢湾を囲んだ鈴鹿市、四日市から名古屋市、東海市にかけての工業地帯も丸見え。さて我が家の方はと持参した

双眼鏡で探してみましたが、生憎この方面だけ雲がデンと居座って途切れ途切れしか見えず、はっきりと確認はできませんでした。
1200mの山頂の気温は20℃でしたが、あちこち動き回って大汗をかいてしまいました。

平日に自由にこういうところに来れる、これは退職者の特権であります。
また平日は子供が走り回ることもなく、ゆっくりとできる、、、と思っていましたが、学校に行く前の子供を連れた家族が意外に多く、赤ん坊を含めた5〜6人の幼児が泣いたり走り回ったり、ピーピーとうるさかった。

でもシーズンの土日は人でごった返すだろうし、そんな時に来たら山頂はそんなに広くはないので人の頭の間から下界を眺める事になるかも知れないし、子供の泣き声はするもののやはり平日はゆったりとできました。

山頂で1時間ほど過ごし、再びバスと電車を乗り継ぎで四日市まで戻って、デパートのレストランでちょっと遅めの昼食を頂きました。
御在所岳山頂では大汗をかいたので、水分補給にビールも一杯頂きました。

紅葉にはまだ早かった1200mの御在所岳、秋晴れの山頂からの眺めはなかなかのものでした。
この日は即席でしたが久し振りの秋の遠足でありました。
昨夜は久し振りの大型台風の26号が四国沖、東海沖を通って関東方面に抜けていきました。
朝起きてベランダから伊勢湾を見ると湾内は大型船が何十隻と投錨しています。台風が来ると四日市港、名古屋港に入港している船は、港から湾の中央に出て退避するのです。

四日市港と名古屋港の合計の入港船舶総トン数は横浜港を抜いて日本一だったと記憶していますが、その2つの港から巨大船を含むほとんどの船が湾内に退避してくるのですから壮観です。
双眼鏡で覗きながら見える範囲で数えましたが40隻まで数えて止めました。
船の種類はタンカー、コンテナ船、貨物船、巨大な丸いタンクを甲板に載せているLPG船、自動車運搬船、巡視船も1隻いました。

当地も昨夜は相当な風と雨が降ったようですが、私は全く気付かず朝まで寝ておりました。10階のベランダで受ける朝の風は少々肌寒く感じます。

やっと本物の秋になったようです。
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