12−06−03 京都はいいぞ
ここ2年ほど仕事で舞鶴市、福知山市、京都市など京都には合計10回以上行っておりました。
京都は日本人であれば1回は行ったことがある、という程の有名なところです。私が京都に初めて訪れたのは小学校6年生の修学旅行。
次が24〜5才の時、3回目はオハイオ在住中で一時帰国の時に家族4人で行きました。

そうです、私は三重県という京都に非常に近いところに住んでいたのですが、60年の今までに3回しか行っていないのです。京都は私にとってナゼか近くて遠いところでした。

その京都、今回は知人のMKさんのお誘いで一泊二日のブラリ観光に行ってきました。行ったのはMKご夫妻と私とカミさんの合計四人連れ、MKさんのご案内で充実した京都を楽しむことができました。
以下はその旅行のスナップショットです。
足腰御守り神社

鈴鹿から京都までは1時間半ほどで行けます。
宿泊は二条城正面の京都国際ホテル。
チェックインには早かったので荷物だけを預け、昼食の前に近所の神社を廻ります。

ここは何と足腰御守り神社。私が腰の大手術をした事を知っているMKさんが案内をしてくれました。
お賽銭を投げ、どうかこれ以上悪くならないように神様にお願いをしておきました。

今回の2日間の旅行、MKご夫妻は行き先、食事等全てをアレンジして下さいました。
感謝、感謝です。
御金神社

ズバリ、”お金”の神社です。こんな神社があるなんて知りませんでした。
ここに来るとお金が一杯貯まるという事で、MKさんも大好きな神社のようです。

私はお賽銭だけでなく御守りも買って、お金がたまるように神様に深く深くお願いをしておきました。

この神社、お金の神社の割には境内も狭く、造りも極めて質素でした。
お金を貯めるにはつつましく質素に生活すべし、という事を暗示しているのかな。
昼食(1)

MKさんはホテルから歩いて7〜8分のところにある、こじんまりしたフランス料理のレストランを予約してくれていました。

MKさんは頻繁に京都に来ており、多いときは1月に1回くらいの割合で、ご夫婦でブラリ旅行を楽しんで見えます。
そしてあちこちのレストランとか、料理屋に入ってグルメを楽しんでみえるそうです。

ここは特に気に入っているレストランのようでした。
昼食(2)

ランチですが本格的なメニューです。
量だけは日本人用に少なく作られている感じでし。

私は昼間は液体燃料を頂かないのが普通なのですが、今日は別!
先ずスパークリングワインをボトルで頼んで乾杯。
イヤー、最高です。

ここのオーナーシェフは有名なレストランだったかホテルで長い間シェフをやっていた人だそうです。
昼食(3)

このレストランは客にじっくりと味わってもらうために子供連れお断りです。

さてメインのヒレ肉が出てくるまでにスパークリングワインは1本空っぽ、引き続き今度は赤ワインを頼みました。

フランス料理だとデザートはチーズですが、何とここはお茶漬けが選べるのです。最後にさらっとお茶漬けを流し込む、これもいいものです。

全部で5000円/1人、値段も大満足でした。
二条城(1)

ワインでほろ酔い加減。
ホテルに帰って寝てもいいのですが、私は二条城に入った事がありません。

二条城に関する知識と言えば、徳川慶喜によって大政奉還行われたところ、ウグイス廊下、長州征伐の時に将軍が上洛したところ、、、エーッと、、、天守閣がない、、、エーッと、、、。

そこで中を見学する事にしました。入ったのが15:15頃、ところが二の丸御殿は16:00で閉まるとのこと。慌てて御殿に入り、駆け足で見学しました。
二条城(2)

二の丸御殿の横を通り過ぎようとしたら、修学旅行の中学生が床下に半分潜り込んで何かを見ています。ハハーン、ウグイス廊下の構造を見ているのだな〜、、、。
中学生達を案内するおじさんガイドも、はいつくばっています。

先ほど二の丸御殿の廊下を歩いた時、キュキュウという美しい、確かにウグイスのさえずりが聞こえました。
二条城(3)

本丸跡から眺めた庭園、その向こうに二の丸御殿が見えます。
遠くに見える山は、何だろう。
後で調べましたが、比叡山だと思います。

今日の二条城、修学旅行の生徒とガイジン(中国人ではない)の観光客が目立ち、混雑はしていませんでした。
まだ暑いという気温ではなく、爽やかな気分で見学ができました。。
 

ホテル

この日泊まったホテルは”京都国際ホテル”。これもMKさん夫妻が予約をしてくれました。
京都では老舗になるホテルです。

ロケーションは二条城の正面、ここが1室(2人)で何と4800円!!
MKさんから聞いたときは何か裏があるのかも、と思ったくらい安かった。

チェックインの時に、「1000円追加で二条城側の部屋を用意できますが」、と言ってくれました。
夕食(1)

二条城の見学を終えてホテルに帰って一休み。
19:00にエレベーター横でMKさん夫妻と待ち合わせて夕食に行きます。

夕食もMK夫妻が予め予約をしてくれてあった、ホテル横の料理屋。
こじんまりとした、きれいなお店です。

座敷に通されます。座敷は腰にボルトが8本入っている私は苦手です。
でも安心しました。座敷は掘り炬燵形式でした。
夕食(2)

先ずビールで乾杯、喉を潤します。カウンターと座敷が数室のそれほど大きくない店で、隣りの部屋からの大きな声とかも聞こえない、静かな雰囲気でゆったりと食事(一杯、という方が正確かも)です。

静かに飲めて、静かに会話ができて、そしてリーズナブルな値段、こういう店を見つけるのはなかなか困難です。
この日はMKさんのお陰で本当にゆっくりと飲み、かつ会話を楽しむことができました。

液体燃料は竹の筒で出され、同じく竹のお猪口で頂きました。
お酒はお品書きの右から順番に注文して、4つ目か5つ目まで注文したところでお開き。

MKさんも私も本当はもっと飲みたかったのですが、MKさんの奥方も私のカミさんも段々険しい眼になってきたので大人の判断をした、という次第です。

少し不満は残ったものの、この日はぐっすりと眠る事ができました。
朝の二条城

カーテンを開けて外を見ると二条城が目の前にドーンと見えます。
なかなかいい眺めです。

仕事辞めたらこういうホテルに1週間くらい泊まって何もしないでボーっと過ごしたい。
昼間は本読んだり二条城の周囲をジョギングしたりして過ごし、夜はどこかでチビチビ飲む。

憧れますな〜、そいう生活。
朝食

きれいな中庭を見ながら4人で朝食です。

バイキングのレストランがあるのですが、バイキングを食べるほどお腹はすいていないし、こちらの方がゆったりとできそうなので、簡単な洋食の朝食セットを注文しました。

静かに朝食を楽しむことができました。
このホテルも外国人客がたくさんいましたが、お行儀の悪い連中は幸いにも見掛けませんでした。
散策(1)

ホテルを出て南に歩き、三条通の商店街をブラブラと歩きます。
まだ朝が早いので店の殆どは閉まっていますが、通りの雰囲気は京都独特のものを匂わせます。

一軒ごとの店の規模は小さく、それぞれ家族だけでやっているという感じです。

私はこういう生活の匂いがする場所というのが大好きです。
武信稲荷神社

ここは坂本龍馬とおりょうのエピソードで有名なところで、私はこの大木にまつわる話を知りませんでした。
MKさんはこういう解説もやってくれますので、大変助かります。

こうやってみんなで話をしながらブラブラ歩くというのはいいものですね。
月曜の朝なので人通りも少なく、ゆったりできます。
大衆食堂

この雰囲気は昭和10年代でしょうか、それとも20年代でしょうか。
建物というものは時代の特徴が窓に現れるような気がするのですが、京都は戦災を受けていないよく見ると古い建物がそこかしこにあります。

そういう建物などを発見すると、みんなでフーン、と素直に驚いてみせます。

この食堂は今は営業していませんでしたが、郵便ポストがありましたので、誰か住んでいるのでしょう。
喫茶店

私が住む鈴鹿市東旭が丘というところには、まともな喫茶店がありません。
あっても近所のオバチャン連中の溜まり場になっていたりで、顔なじみではない者が行くと、店主までが客を睨んで、露骨に客の品定めをします。

ここは京都、実に雰囲気のよさそうな喫茶店です。
MKさんご夫妻もよく利用されるとのこと。

中を覗くとモーニングコーヒーを楽しんでいる何人かの人が見えました。
神泉苑

カメラスタッフが何人もいて、若いカップルの写真を撮っていました。
スティール写真か何かの撮影かなと思ったら、普通の人の撮影で、今年9月に結婚をするカップルで、その事前(?)撮影をやっているとの事でした。
確かにこのアングルはいいですね。

最近はそいうのをやるんだ〜、という感じでした。

あとで調べるとここは源の義経と静御前が雨宿りをして出逢ったところだそうです。
営業妨害をする3人組

”格子家”という看板が上がっています。菓子という文字も見えたので、菓子屋のようです。

3人はのれんを上げて中を覗きますが、足は敷居を越えていません。
これって、つまり、「まだここには入る気はない」、という日本人独特の姿勢であります。

中は京都らしい昔ながらのお菓子が売られていました。
せっかくですがら”名物、どろぼう”というお菓子を買いました。
押小路通

三条通をブラブラ歩いて、北に上がり二条城の南に戻ってきました。
(前方に見えるのが京都国際ホテル)

MKさんご夫妻はいつもこの辺をブラブラして、ゆっくりと時間を過ごす、とおっしゃっていました。
月曜の朝10時ちょっと過ぎ、観光地京都ではありますが、人通りも少なくゆったりできます。

でも観光客は一目でわかります。
帽子、カメラ、リュックサック、スニーカー、山歩き風の服。このうちの3つが該当すれば観光客です。
法輪寺

ホテルをチェックアウトして嵐山に向かいます。
MKさんは渡月橋を越えて法輪寺というところに案内してくれました。

実に京都らしいところです。ここにも人はいません。何でMKさんはこんなに素晴らしいところをよく知っているのだろう。

昨日と言い、今日と言い、歩く場所時間、全てMKさんは事前に十分な計画をしてくれてあったのが痛いほどよくわかります。。
神妙なMKさん

長い階段の左にはここには”法輪寺電電宮”というのがあります。

後で調べたのですが、「本尊虚空蔵大菩薩の御誓願をもとに電気電波の祖神として電力、電気、電波、電子等あらゆる電気関係事業の発展と無事故安全を祈願する」、とありました。

私もMKさんもこの業界の者ではありませんが、お互いに”ラジオ少年”出身のおじさんなので、大いに祈願をしてきました。
みんないい顔です

こんな素晴らしいところですが、この日は本当に誰もいません。
3人の後ろが渡月橋です。

この場所は”火曜サスペンス”のラストシーンの犯人を追いつめ、告白するシーンに最適です。

と思ったら、撮影に一杯使われている場所でした。
この日は残苑ながら”片平なぎさ”を見掛けませんでしたけど。
お迎え

法輪寺を下りて渡月橋の南橋に出ます。
MKさんが駐車場から車を持ってきてくれました。本当に至れり尽くせりで、恐縮です。

MKさんの車はベンツのE320で、私は後席に初めて乗りましたが、広々してゆったりです。
静寂性も申し分ありません。

今回は鈴鹿/京都往復、京都市内の移動、すべてお世話になりました。
昼食

ここのレストランも予約をしてくれてありました。
”HANANA”という鯛茶漬けの店です。

リンク → 鯛茶漬け専門店:鯛匠HANANA

お薦めです!
どんな味がするか、それは行って食べて下さい。
ちなみに私は茶碗に4杯のお代わり、MKさんは多分5杯、奥方2名も3杯は食べたと思います。

これだけの”ダイエット破壊食”はそう滅多にあるものではありません。
天龍寺(1)

1300年代に建立された非常に古いお寺ですが、度々の大火み見舞われており、今の建物の大半は明治になって再建されたものだそうです。

京都観光コースの中でももっとも人気の高い場所で、世界遺産にも指定されているそうです。

さっきの鯛茶漬けを食べて、ここに来てブラブラ歩く、これで嵐山観光コースは決まりです。
と、勝手に決めております。
天龍寺(2)

曹源池を中心に作られた庭園、これは見事です。
私は世界中のあちこちの庭園を見てきましたが、どの庭園にもひけをとりません。

庭園ですから人工的に作られていますが、嵐山とかの周りの自然をうまく取り入れている感じです。

紅葉の季節が恐らく最高なのでしょうが、新緑の6月もなかなかのものです。

安物のカメラと私の腕では、感激の10%も撮る事ができません。
修学旅行生たち

どこから来たのかな〜、、、。”豊浦中学校”というのを見掛けましたから、下関かな。

今の修学旅行は小グループで行動をするそうで、3人とか4人でタクシーに乗っている中学生も見掛けました。
みんな思ったよりお行儀がいい子達ばかりでした。

そう言えば下の娘も来週は北海道に修学旅行とか言ってたな〜、、、。
竹林(1)

天龍寺の北西には見事な竹林があります。
京都の竹というと私はエジソンの白熱電球を思い出します。
エジソンの生家はオハイオのミランというところにあり、今は小さな博物館になっています。

リンク → ミラン生まれの偉人の家

ここを歩いているうちの半分は外国人です。
日本語が聞こえません。
トロッコあらしやま駅

嵯峨野観光鉄道というそうです。
MKさんが竹林の向こうに見える列車を教えてくれました。
この鉄道は嵯峨野の山の中を走り、山陰本線と交叉しながら列車は走っています。

そう言えばここ2年くらい舞鶴に何度も行ったときに山陰本線の窓からもう1本の線路が見え隠れしていたのを思い出しました。

この日は天龍寺を最後にMKさんの運転する車で三重まで帰りました。

MKさんご夫妻のご厚意によって中身の濃い、京都旅行を無事終える事ができました。
イヤー、楽しかったです。やはり4人でワイワイ話ながら名所を巡るのも楽しいものです。私もあと少しで一区切りがつきます。
そういう身分になったら京都旅行ももう少し自由にできるようになると思っています。

今回は泊まる(★★★★★)、食べる(★★★★☆)、観る(★★★★☆)という抜群のパフォーマンスの1泊2日の旅でした。MKさんご夫妻、ありがちうございました。

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