12−05−01 海はイイな |
今年のゴールデンウイークは10連休、部門によっては12連休のところもあります。 カミさんは実家に帰るというので下の娘と一緒に昨年も行った三重県の離島、神島に行ってみる事にしました。 日程は28日〜29日の2泊3日、但し30日は平日なので学校は休みではなく、娘は1泊2日です。 知り合いに、「休みは神島に2泊3日で行ってくる」、と言ったところ、「あんなに何もないところに2泊もするなんて、何して過ごすの?」、と言われました。 確かに神島は直径1kmくらいの小さな島、島に名所らしい名所はありません。 が、ここは伊勢湾が一望、目と鼻の先に伊良子水道と伊良子崎、その向こうには太平洋が見える素晴らしい景色があります。 名所旧跡巡りをするだけが旅ではありません。素晴らしい景色を見るのも旅の目的の一つです。 それに民宿では海の幸を堪能できます。これも神島に行く目的の一つです。 そんな訳でゴールデンウイーク前半に行った、神島のスナップショットを集めてみました。 |
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鳥羽・佐田浜港 鳥羽駅から歩いて5〜6分で離島への連絡船に乗る港です。船は答志島の和具港に寄ってから神島に向かいます。 休みのせいで、釣り客とか観光客で船にはざっと数えて70人が乗り込みました。このうちの40人くらいが答志島・和具港で降りました。 天気も良く、視界も良好です。鳥羽から神島までは約40分で到着です。 |
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神島到着 鳥羽と神島には1日4往復しかありません。連絡船は人だけではなく、荷物も運びます。 神島の港には船に乗ってやってくる人を迎えに何人もの人が来ています。 見ると里帰り風の夫婦とか親子の姿が見えます。 まず民宿旅館へ行って荷物を預け、昼食まで少し時間があったので港の周囲を散歩します。 民宿のオバサンは私の事を覚えていてくれました。 |
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田村元 三重県出身の大物政治家の銅像が港の東端に立っています。 田村元は衆議院議長も勤めましたが、それよりも私は、”田中角栄=田村元=土建屋稼業”という繋がりが頭に浮かびます。 建設大臣などもやっていたので、こういう離島には様々な形で資金を投入したのだと思います。 島の人はこういう銅像をどんな風に感じているのか、興味のあるところです。 |
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伊良子水道(1) 神島灯台付近から見た風景です。神島から愛知県の伊良子崎までわずか5kmくらいです。 多くの漁船、そして釣船が出ており、ざっと数えると50隻以上が見えました。 気温はこの季節にしては低めの18度くらい、湿度は低く、実に快適です。 水道は非常に狭く、1000mちょっとと記憶しています。 |
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伊良子水道(2) 日本3大海門について船頭歌に、「安房の鳴門か、音頭の瀬戸か、伊良子度合いが恐ろしや」、と唄われたという説明が看板に書いてありました。 大型船の通過を灯台付近から見ると、上から見下ろす形になって迫力満点です。 ちょっと見ているだけで中型・大型船が次々と往復していきます。 大動脈、日本の生命線です。 |
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一休み 八代神社、灯台、監視哨、カルスト地形と島内をぐるっと歩くのは距離は大した事はないのですが(多分3kmくらい)アップダウンが激しく、汗もかきますしそれなりに疲れます。 ですからペットボトルの持参は必須です。 今回ペットボトルは1本しか持ってこなかったので、殆ど娘に飲まれてしまいました。 |
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夕食 民宿に帰ったのが4時前、4時半から風呂に入れました。ここの民宿の風呂は最上階(4階)にあり、伊勢湾と太平洋をみながら湯船に浸かれます。 夕食は昨年と同じく食べきれない量の海の幸を出してくれました。 これで2人前の刺身です。 伊勢エビがいつまでもモゾモゾと動いていました。 |
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民宿の子たち この日は連休中でもあり、満室の泊まり客でした。みんな夕食は部屋食のようでしたが、私達は食堂で頂きました。 隣りでは民宿の息子さんの子ども達が夕食を食べていました。小学校1年生の女の子、3年生の男の子で、学校は全校生徒が10名、4年生はひとりもいないとの事でした。 娘によると、こういう島の学校勤務は人気があって希望者が多いそうです。 |
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朝食 朝から海の幸ずくしです。これ以外に昨夜の活き作りの残りの”あら煮”、それに刺身の残りで作った”手コネ鮨”が出ましたから、当然食べ切れませんでした。 特に”あら煮”には身がたくさん付いていて、これだけでお腹が一杯になりました。 伊勢エビの味噌汁も昨年と同じ味でした。 |
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朝の港(1) 娘は11時35分の船で帰るので、港の付近を散歩してみました。 港には多くの船があり、既に漁を終えて帰ってきたのこかも知れません。 漁船の横では女の人達が網に引っ掛かった藻とかワカメを取り除き、次の漁に備える作業をしていました。でもみんな年配の人ばかりで、若い人はほんの数える程でした。 私:「オマエもこの島に嫁に来たら、こういう作業を毎日しなければならんのだゾ」 娘:「、、、、」 |
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朝の港(2) この船はワカメとかコンブをどっさり獲って帰ってきました。 船頭さんはかなりの年配の方でした。 漁船の殆どはいわゆる”夫婦船”というもので夫が船頭、奥さんが甲板員で2人で漁をするものです。 私:「オマエもこの島に嫁に来たら、船に乗って魚やワカメを獲らにゃならんのだゾ」 娘:「、、、、」 |
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朝の港(3) 出航です。小さな漁船ですが、エンジンのパワー全開、白波を蹴立てて港を出て行く姿は、なかなかカッコイイものです。 突堤の先端に30分ほど腰を掛けて出て行く船を眺めていましたが、6〜7隻が出ていきました。 今日はこの時間帯の潮がいいのでしょう。 答志島の沖にはざっと数えただけでも30隻くらいの漁船が見えました。 |
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朝の港(4) 神島の殆どの人はこうやって漁師をやって生計を立てています。 あとは3軒ほどある民宿で繁忙期に奥さん連中が働くくらいです。 民宿に泊まるのは私達のような島を散策して海の幸を食べに来るという客(これは少ない)、それに魚釣りに来る人だけですから島を潤すという程ではありません 港を歩いても路地を歩いても20〜40代の男・女を見掛けません。 |
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バイバイ 明日は普通のカレンダーでは休みではありませんので学校があります。 娘は昼前の船で帰っていきました。 着いた船からは昨日よりちょっと少ない20名ほどが降りてきました。 観光客風はそのうち10名くらいでしょうか。 私の方はもう1日、この島でゆっくりと過ごします。 さて何をするかな〜、、、。今日もお天気は最高! という訳でやはり島内一周コースを昨日と同じように歩くことにしました。 |
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太平洋の眺め 左下のベンチに1時間ほど座って海を眺めていました。左側は伊勢湾入り口右側は太平洋です! 海の上には漁船、伊良子水道は巨大船が往き来します。高速で動き回っているのはクルーザータイプの釣り船でしょうか。 何もしないで海だけを眺めて時間を過ごす。 最高の気分です。 1時間の間に前を通ったのは全部で6〜7名だったと思います。 |
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町に戻ってきました 島の家は段々になって。山の中腹まで建っていますが殆どが港付近に寄り固まっています。 家は空き家が多く、人口は一時は1200人を越えていたそうです。(現在は450人) 民宿の女将さんの話によると老人の一人暮らしが多いそうです。 三島由紀夫がこの島に2ヶ月間滞在し、小説”潮騒”を書いたのは有名な話で、映画も4作作られており、その時の撮影の様子の写真が民宿に何枚も掲げてありました。 |
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民宿の部屋 部屋は6畳で床の間もありゆったりとしています。 窓からは伊勢湾が見え、眺めは最高です。 島内の散歩を終えて、部屋に帰りゴロッと横になるとウトウト、、、。 目が覚めると5時、4階の風呂場に行くと女将さんがいて、「娘さんも帰って、今日は1日何をしていたのかみんなで話をしていました」、と声をかけてくれました。 「今日も天気が良くずっと海を見ていました」、と答えると、「へー、そうですか」、とびっくりしてみえました。 |
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2日目の夕食 今夜は舟盛りではありませんが、やはり活き作りを出してくれました。小振りですがちゃんと伊勢エビも付けてくれてありました。 一風呂浴びて、海の幸を頂きながら久し振りに熱燗をチビチビ、、、。極楽であります。 この日の泊まりは私以外に、何かの工事の作業員が2名の合計3名。 静かに神島の夜は更けていくのでありました。。 |
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定期船 3日目の朝、民宿の女将さんが、「天気が悪くなっているから早めの船に乗った方がいいですよ」、というアドバイスに従い、08:30の定期船に乗りました。 出航する頃に雨がパラパラと振り出し、鳥羽までの海は少し波があって船は少し揺れました。 神島からの乗客は10人くらい、途中で菅島に寄って40人くらいの客を乗せて、鳥羽に着いたのが9時15分。 離島の休日は終わりました。 |
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鳥羽駅 朝の9時半とは言え、鳥羽駅の様子はこんなもの。とにかく客が少ないのです。 伊勢は今年は遷宮の年で、観光客が一杯来ており、来るときも特急は満席でした。 帰りも伊勢で客が乗り込んでくるのかと思いましたが、まだ帰りにはちょっと早い時間なのでしょう、殆ど乗ってきませんでした。 しかし鳥羽には巨大な観光ホテル・旅館が一杯ありますが、みんな経営は青息吐息の状態じゃないのかな〜。 |
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今年は2泊3日の神島の休日、なかなか充実していました。 |
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