13−04−23 アドバイス |
先週の土曜日は会社の親睦会で大阪難波の吉本新喜劇、「なんばグランド花月」へ行ってきました。 |
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今度転勤でテキサスのヒューストンに行く、知人のHAさんと話をする機会がありました。その時にHAさんは言葉の事に触れ、私に何かアドバイスを欲しいと言われました。 私もオハイオ生活の14年間、言葉では本当に苦労しました。会社の会議などで言いたいことの3分の1も言えないときとか、街中で一般のオハイオ人のいう事が全くわからなかった時とか、空港のアナウンスが聞き取れなくて飛行機に乗り遅れそうになったりもしました。 HAさんは英語の勉強は私よりずっと真面目に長期間やってきた人で、”学”としては随分ハイレベルです。単語力とか文法力も私とは比較になりません。 このHAさんに何をアドバイスしたらいいのかちょっと迷いましたが、私が20代後半の時にある人からもらったアドバイスをそのまましておきました。 私がかつて受けた英会話のアドバイスとは、”Thank you”、”please”、”yes”、”no”の4つの言葉をいつでも使えるようにしておくこと、というものでした。 私はこのアドバイスをもらった時はその意味がよくわかりませんでしたが、延べ300日の海外出張、その後のオハイオ生活の14年間で理解をする事ができました。 何かをしてもらったら”Thank you”、そして何かをお願いするときは”Please”。それに日本人は普段の生活の中で曖昧な”Yes”、”No”、つまり自分の考えをはっきり口に出すという意味から、4つの言葉を使えるようにしておくという意味であると今では解釈しています。 もう一つこの4つの言葉で大事なのは、断り・否定、それに受諾・肯定をするときの使い方です。 断り・否定の場合、日本人は単にNoだけを言う人が非常に多いのですが、相手が何かをしてくれようとした場合においては”No”だけではよろしくない言い方である理解すべきです。 ズバリ、この言い方を日本語に直すと、「いらねえよ」、くらいの非常につっけんどんな言い方と同じになって、マズイのです。この場合は”No,thank you.”と言うべきなのです。 |
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受諾・肯定の”Yes”も同じです。相手の自分に対する行為を受け入れるときは必ず”Yes,please.”です。”Yes”だけでは日本語でいうと、「よろしい!」、くらいの横柄な言い方である事がわかりました。 この”Yes,please”と”.No,thank you.”の2つ、意外と日本人で使えている人って少ないのです。かなり英語の上手な人でも使えていないのをよく見かけました。 HAさんには僭越ではありましたが、これをアドバイスしておきました。 それとHAさんには”Good”は実はどれくらい”Good”なのか、”Good”は実は日本語で言うところの、「良い」、ではない場合が殆どで、日本語で「良い」、と同じ意味を英語で言う場合は別な言い方をしないとダメとか、英語では会話の中に頻繁に名前が出てくるのが日本語と違うところ、などの私の感じたところの話をしておきました。 階段で会った時にアメリカ人は必ずと言っていいほど”How are you,Shin?”とか声をかけてきます。これにすかさず”Very fine,Jim. How about you?”と答えられるようになるには少し時間がかかりました。 こういう習慣には慣れるしかなかったのですが、日本の会社に戻ってきて朝もロクに挨拶しない人が多いのには、逆に非常に違和感を覚えました。 「風邪をひいていて、調子が悪いときも”Fine”なのか?」、などという質問を受けたりしますが、アメリカ的に言うと死ぬほど辛い時は別として、”Fine”だと思います。 但しそういう場合は、その後に”but I have a cold and headache.”とか何とか付け加えますが。 こんな私の経験からの英会話の話を、液体燃料を注入しながらHAさんとやって別れたのは夜の9時頃でした。 HAさん、がんばって下さい。 |
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