11−10−13 上海到着
今の日本は政治・経済・文化、全ての面で中国を抜きには成り立たない状況にあります。私の会社も中国に大きな工場をいくつも持って、駐在員もたくさんいます。
私は中国には北京に6年前に1回行ったきりで、それ以外は行ったことがありません。日本に帰ったら必ず行ってみたい国のひとつが中国でした。

中国と言っても巨大な国で、当然一口では言い表せない国です。
アメリカも巨大な国で、何となくオハイオの事情がわかって、アメリカ全体がぼんやりと感覚的にわかるようになったのは、住んでみて7〜8年近く経ってからでした。

ですから中国のことを知ろうとすればこれと同じか、それ以上に時間がかかる事になります。

でもそこまでして知ろうとは思わないし、それよりも今から10年近く中国に住むというのは私にとっては非現実的です。

ただ日本の隣にある大国で、新聞もテレビも中国の事は絶え間なく朝から晩まで報道をしているので、少しはどんな国なのか見てみたいという興味は大いにあります。

そこで只の観光旅行ですが見ないより見た方がまし、ということで今年3回目の”近場ドサ周りの旅”として、中国は上海旅行を計画し、これに行ってきました。

いざ行くとなって、いろいろと調べると再度納得したのが上海はものすごく近くにある事でした。中部セントレア空港からたった3時間で行けるところです。

6月に行った香港の2/3、2月に行った台湾よりも近くにあります。
緯度も鹿児島とほぼ同じ、気候も私が住んでいる三重県とあまり変わりません。

飛行機はJALに直接インターネットで予約、ホテルは上海に直接インターネットで予約です。
現地での観光旅行も上海現地のJTBにインターネットで予約。
支払いはカード、全ての予約・支払いを自宅からやるといういつものパターンです。

スケジュールは会社の休みの都合もあって3泊4日、もし余裕があれば5泊くらいしてゆっくりと観光をしたいのですが、これは仕方ありません。

出発は中部セントレア空港09:05のフライト、当日の早朝に自宅を出ても間に合うのですが余裕を持って行動したいので、空港のホテルに前泊をします。

前日は車にスーツケースを積んで出社、夕方5時に会社を飛び出して津の高速船乗り場に直行、6時の船に乗って40分後には中部セントレア空港の港に到着です。

カミさんは先に行っているので、ホテルのチェックインも済ませてあるという、これもいつものパターンです。
翌日上海浦東空港には10時45分に到着です。入国審査も簡単、税関の荷物検査はシカゴなどと同じく呼ばれた人だけが検査を受ける、抜き取り検査方式なので呼ばれなければそのまま素通りです。
上海浦東空港は大きくてきれいです。

入国して最初にやる事は現地通貨をATMで入手する事です。キャッシュの両替所はあちこちにありますが、ATMはあまりありません。
やっと見つけてデビット・カードで元を引き出そうとしますが、エラーになって引き出せません。

コリャ困ったぞ、ATMが故障しているらしい。仕方ないので両替窓口に行ってとりあえず20000円を元に両替します。
その後、先ほどのATMに行くと白人がカードを使って元を引き出しています。
オイオイ故障ではないぞ。

このATMはSPD銀行という名前の機械、案内に他の銀行のATMはないか聞いてみるとバンク・オブ・チャイナのATMが2Fにあるという。

2Fまでエレベーターで上がって、やっとやっとのATMを見つけました。これを使うと私のデビット・カードでちゃんと元を引き出せました。
どうしてSPD銀行はダメなんだろう?まあイイや、バンク・オブ・チャイナが使えるから。

という訳でATMの件でガチャガチャと30分以上時間を使ってしまいました。ATMでスムーズに行かなかったのはローマ空港でカードがATMに吸い込まれて出て来なかった事があり、これで2回目です。

空港から上海市内まではいろいろな行き方がありますが、今回はリニアモーターカーと地下鉄を使って行くことにしました。リニアモーターカーの切符は自動販売機ではなく、改札横のオバサンから買いました。
割引で40元です。
このオバサン、英語が少しできてあそこから乗るんだよ、と親切に教えてくれました。

リニアモーターカーには10分くらいしか乗りませんが、時速430km/hですっ飛ばすというスゴイ乗り物です。
ところがこの日は300km/hまでしか出しません。後で聞いた話によると午前中と夕方は300km/h止まりだそうです。

はっきり言って300km/hでも揺れは相当なもので、長時間乗ったら酔う人が出るのは間違いありません。
これで400km/以上出すとなるとちょっとヤバイんじゃない?という感じでした。

龍陽路駅というところで地下鉄2号線に乗り換えです。ここで行き先の地下鉄1号線のXXX(漢字変換できない)までの切符を買います。4元です。

上海の地下鉄はなかなか快適です。でも乗り降りはちょっとびっくり。
降りる人と乗る人が同時に扉が開くとぶつかり合って行き違います。降りる人が先で、その後乗るというルールはありません。大阪の乗り方に近い感じです。

そう言えば、上海万博の時、市政府が「降りる人が、先。それと乗る人は列を作りましょう。」、というキャンペーンをやっていたのをテレビで見またな〜。その成果がこれかよ、、、。
私とカミさんはスーツケースを持っているので、入り口付近で頑張って、乗ってくる人とガツンガツンとぶつかりながらダーッと降りました。
XXX駅を降りて出口4番方面から階段とエスカレーターで外に出ます。
泊まるホテルはオークラ・ガーデン・ホテルという准海中海中路という上海の中心街に位置しており周りは高層ビル、それに洒落た店がズラーッと並んでいます。
ウーン、大都会です。

道路名を確認してホテルの方に歩きます。道路にはゴミが殆ど落ちていません。通りはポプラ並木のなかなか雰囲気のよい通りです。
走っている車はフォルクスワーゲンが非常に多く日本車も結構見掛けます。バイクはどう見ても日本のパクリですが、何か訳のわからないメーカー名だったり、多くはメーカー名が表示されていない代物です。

ホテルは駅から歩いて5分もかからないで到着しました。
名前のとおり広大な庭園を持つホテルです。こんな都会のど真ん中によくもまあこれだけの庭園をホテルが持っているな〜、、、ちょっとびっくりです。

道理でホテルを予約するとき、”ガーデンビュー”の方が料金が若干高い訳です。
オークラ・ガーデン・ホテルは中国名が”花園飯店”となっており、日本人の間では”ハナゾノハンテン”とかいう呼び方をしているそうです。

チェックインは日本語でさっさと済みました。予約は上海現地のJTBから行いましたので、何もかもスムーズです。

案内された部屋はガーデンビューの19階、文句なしの眺めです。
荷物を置いて1Fのコーヒーラウンジに行って、ウエルカムドリンクのビールを飲みながら一服です。

なかなか立派なホテルで三越も入っています。レストランも4つか5つあります。
2階にはJTBの窓口もあり、明日からのツアーの料金を払います。全部インターネットで予約してあるので、トラブルなしで、これもさっさと済みます。

そうそう、今日の晩飯をどうするか、決めなくてはなりません。外で食べてもいいのですが着いたばかりなのでホテルのレストランを予約します。ちょっと高いけど、エイ、上海蟹のフル・コースとしゃれてみました。

さて、これで全て準備完了です。さあ、今から3泊4日の上海・蘇州ツアーの開始です。
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