11−09−07 日本の姿
少し涼しくなってきました
9月になるとさしもの暑さも和らいできました。朝夕は一瞬秋風を感じるようになりました。

1月ちょっと前からずっとバタバタしております。頻繁に出張に出掛けたりで、少々バテ気味です。出張先は主に栃木県なのですが、ここ3回ほどの出張の移動中に、思いがけないふたり人にばったり出会いました。

ひとりは名古屋駅での事、近鉄を降りて新幹線の改札に向かう途中、私の数メートル先を私と同じように出張でしょうか、50才くらいの人が歩いています。この後ろ姿、どこかで見たことがあるナ〜、と思いながら改札のところで追い付いたので振り返ると、何と取引先のMさん!

Mさんはオハイオにいた時に一緒に仕事をした人です。
何よりも思い出は2006年の夏にイエローストーンへ旅行(別ページへのリンクです)をしたとき、ワイオミングのデビルズタワー横の駐車場でばったり会った時の事です。

私はサウスダコタ州ラピッドシティーまで飛行機で来てグループツアーに参加、Mさんはコロンバスからデビルズタワーまで3000kmをドライブして来ていたのでした。

今回は名古屋駅でばったり、お互いに目をパチクリさせてしまいました。

ふたり目の人は宇都宮駅で会ったAさん。
Aさんはオハイオに駐在になった時に私の家の4軒斜め前に住んで見え、奥様と子どもさんは5年ほどで帰国、Aさん自身はその後6年ほど単身でオハイオに見えた方でした。

単身になってからは引っ越しをしてアパートに入ったので、顔を合わせる事も少なかったのですが久し振りに元気な姿を見る事ができました。

Aさんは奥様と子どもさんは5年で帰国した理由はやはり子どもさんの教育でした。子どもはオハイオに長くいればいるほど、今度は日本に帰った時の順応に問題が出る事が多く、これを考えて家族は先に帰国するという方は結構みえました。

親にとって日本はいつまでも母国ですが、子どもにとっては日本は「外国」になってしまう。
日本に帰ってきたものの、「お父さん、アメリカにはいつ帰るの?」、と子どもから言われて困惑している人も結構みえるようです、、、。
先週久し振りにR&Dに行って打ち合わせをした時の風景。大食堂に行って驚きました。午後の4時頃だというのに200人以上の社員、取引先の人が席を埋めているのです。
食堂は非常に大きく、休憩所も兼ねており、コーヒーなども飲めるようになっています。
この200人以上の社員、休憩をしているのでしょうか。違うのです。みんな仕事をしているのです。みんな食堂を会議室として使っているのです。

私はこの風景をぼんやり眺めながら考えました。アメリカでは食堂を使って打ち合わせをしたり、仕事をしたりはしません。食堂は食堂であり、食事をしたりおやつを食べながらコーヒーやコーラを飲むところです。
仕事をするのは自分のデスクでやるのが基本ですし、打ち合わせは会議室でやります。

オハイオの会社にも日本人のこの習慣を持ち込んだのですが、問題になりました。

オハイオ人から、「日本人はいつも休憩をしている。仕事をしていない、、、。」

これを聞いたかなり頭の軽い〇沢、「食堂で打ち合わせするな。」、という無知迎合な指示を一時期出したりしてました。
私はバカか、と思いました。

日本の部屋はマルチパーパスです。
日本の家には"お茶の間"と呼ばれる部屋がありました。(過去形で言わなくてはならないところがちょっと寂しい)

部屋の真ん中にはちゃぶ台という小さな丸いテーブルがありました。ここでみんなで食事をします。お茶の間はダイニングルームなのです。
食事が終わると昔であればラジオを聞きます。何を聞くのか、番組を決める事ができるのはお父さんだけでした。

子どもはおろか、お母さんも番組の選択に口出しはできません。みんなじっと、ラジオから聞こえてくる浪曲を静かに聴きます。つまり部屋はこの時間帯はファミリールームです。

子どもは毎日学校の宿題をしなければなりませんが、食事の後に宿題なんかしたらお父さんにどやされます。宿題は学校から帰って食事前に終わらせるものなのです。食事前はこの部屋は子ども部屋になります。

さて浪曲も終わり、みんな眠くなりますので、部屋を片付けて布団をしいてそこで寝ます。夜の9時から朝の6時まではこの部屋はベッドルームになります。
日本の部屋は実に4つから6つくらいの用途で使いました。アメリカではベッドルームで食事なんかしません。
ずっと昔からそうです。(大草原の小さな小屋、を見ればよくわかります。)

日本人は一つの部屋をいくつもの目的で使うのは伝統文化なのであります。食堂を会議室に使ったりオフィスに使ったり、休憩所に使ったり、イベント会場に使ったり、こんなのは常識なのです。

オハイオ人にはこのような高度、かつ先進的、かつ合理的発想は不可能であります。この違いを家が広いからとかいう物理的な背景で片付けようとする人がいますが、これは間違いです。

R&Dの食堂でみんなの姿をみながらこんな事を考えていると、Mさんかやってきました。さあ、食堂で会議の始まりです、、、。
さて日本も総理大臣が変わり、内閣も替わりました。

国の防衛には素人であることを自慢・吹聴して、オレが市民目線で防衛省を"監視"してやると市民運動家の根性のままの防衛大臣、一川保夫
嫌煙運動と国の税制の区別もできない厚生労働大臣、小宮山洋子
意外と知られていないのがパチンコ業界と深い繋がりを持ち、在日韓国人の参政権を強力に推進している文科大臣、中川正春


いろんな有象無象の輩が日本の破壊を加速させようとしています。この人たちに国益という考えが皆無なのは確かなようです。

(私の尊敬するある先輩の一文より) 

バンコクの友人電話を掛けて来て厭味たっぷりに曰く 、「日本の首相は何であんなに簡単に駄目になるんだ、自分のワイシャツの方がずっと長持ちするよ。」

答えに窮したのですが反論しないのも悔しいので苦し紛れに、「日本は民主主義の国、誰でも首相になることができる。 このことを毎年確認しているのだ。」
可也酷いこじ付け、堂々とわが母国の政治を自慢できる日はいつ来るのでしょうか。

通信社の報道によりますと米国務省のヌーランド報道官は野田氏は近年で何人目の首相になるか問われ、苦笑混じりに「知らない」と答えたほか、「次期首相と幅広い課題をめぐり緊密な連携を続けていきたい」、などとする米政府のコメントを笑いながら読み上げたそうです。

翌日の記者会見で前日コメントした際笑った理由をただされ、日本の首相が毎年代わることにではなく、米国人記者から入ったちゃちゃに笑ったと釈明したとか。
  
飴玉に釣られる有権者が大多数を占めている現状では、残念ながら私は日本人と胸をはれる状況には当分の間なれません。
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