11−04−01 エイプリルフール
先日久しぶりにマンションの管理人のYS君と近所の居酒屋で一杯やりました。
私はオハイオから帰ってきて住まいを決めるに当たり、結局は普段の住まいはマンションがいいという事で自宅から歩いて6〜7分のところに手頃なマンションがあったのでここに移り住みました。

前からの自宅は、鈴鹿を離れていた24年間ずっと社宅に提供してあり、帰国をするという事で普通に住めるように修復してもらいました。というのはここ何年間は誰も住んでいなかったからです。
オハイオからの荷物の半分はここに入れ、残り半分は母親の家に入れさせてもらって生活をスタートしましたが、最終的にどうするか考えていた時にこのマンションが目に入ったという次第でした。

マンションに入居して数日経った頃、初対面のマンションの管理人さんから、「N君!」、と呼ばれてびっくり。
最初は会社関係の先輩かな?と思ってじっと顔を見ていると、「YSだよ、YS。」、エエー、何と中学校の同級生のYS君でした。びっくりしました。

私もYS君も中学校は津市の南にある中学校で、ここ鈴鹿にはそれぞれ仕事の都合で住んで、そして結局は永住を決めた土地になっているのでした。
お互い、その偶然に目をパチパチさせておりました。
YS君は2年ほど前にある電機メーカーを早期退職しその半年後、建築中だったこのマンションの管理人の募集に応募し採用されたのでした。
住まいの近くには探せば何件もの居酒屋のような店はありますが、前回と同じくYS君の馴染みの店に行くことにしました。約束時間の5時に店の前に行くと既にYS君は来ており店の開店と同時にスタート。
この居酒屋は完全にジモッチー系のお店。1人、2人と店に入ってきますが、店のオバサン2人も客同士も全員顔なじみばっかり。唯一外様は私だけという、正に地元の衆の集会場という雰囲気です。

このようなお店の特徴は安い、旨くはないがまずくはない、というのが全国共通です。YS君もいろいろと話を始めてくれますが、それまで大手電機メーカーの工場で技術職だったので、マンションの管理人というのは大変そうです。

日々のメンテナンス以外にいろいろな相談・苦情等を一気に引き受けなくてはなりません。特に苦情は様々で騒音問題から始まって駐車場の問題(他の誰かが自分のところに駐車しているとか)では夜の9時でも自宅に電話があるとか、そもそもここのマンションは管理費が高い、安くしろとかいう事まで聞かなくてはならないそうです。
こりゃ絶対にに私では務まらないな〜、と思いながら話を聞いていました。

8時前、私もかなり液体燃料が注入されたので酔っ払ってきました。周りを見ると小さな居酒屋ではありますが8席のカウンター席はジモッチーで一杯です。ここである事に気が付きました。
それは店の客の中で私とYS君が一番のヤングであるという事です。ヤングという言葉はあまりピンと来ない?でもとにかく他の6〜7人は明らかに私達よりかなり年輩者ですから、やはり私達は'ヤング'なのです。

酔っ払ってドロンとなった目で目立たないように注意深く一人ずつ観察させて頂きました。間違いはありません。
そのうちカラオケも始まりましたが、演歌以外は歌えないような雰囲気があります。私の年代ではフォークソングなどを歌う人が結構いるのですが、そういう雰囲気ではありません。
それはともかく、こういう70才前後の年輩者が夜になるとゾロゾロとこの居酒屋に集まるようでした。

そう言えば平日のショッピングモールなんかも、何となくこの居酒屋に近いような感じがするときがあります。
明らかに退職者とわかる人が奥さんに"連れられて"ショッピングモールに来ているのが結構目に入ります。

日本は高齢化社会になっている、これを何となく実感した土曜の夜の居酒屋でした。。

昔は学校などから家に帰って台所に入り、「今夜のおかずは何?」、とかいうと、「男の子はここに来てそんな事を聞いてはいけません。」、と母親に叱られたものです。
'男子厨房に入るべからず'、でした。

要するに男子たるもの台所などに出入りして、何のおかずが作られているのかなど聞いてはいけなかったのです。
ナゼか?それはメシの支度などというのは女子のする事であっていやしくも"前途ある"男子のなすべき事ではなかったのです。

では男子のなすべき事は何か?”前途ある男子”は天下国家に想いを馳せる事だったのです。かつての男子は男子でありさえすれば全て"前途ある"男子でした。
ところが今はどうか?今はそんな前途ある男子などは殆どいなくなったし、第一想いを馳せるべき国家がなくなってしまったので、つまり男子はやることがなくなってみんなヒマになったのです。

結果、それまでは入ってはいけないと言われた厨房にノコノコ入るようになった。女子は男子がヒマになっているのをちゃんと知って、コレ幸いにと男子にエプロンをかけさせ、何のかんの言って男子を手下に使い出した。
つまり女子は男子に対し、ちょっとあれ買ってきてとかこれ手伝って、とか男子をアゴで使うようになったのです。

男子もヒマなものだから女子の言いつけに従うようになった。
結局そのうちそれが自分の仕事の一部、いや仕事であると思う男子が増えてきた。かくして日本男子の多くは今まで女子がやっていた仕事に精を出すに至り、男子本来の仕事をやらなくなった。

という実にユニークな、ある有名な方が書いた風刺を以前に読んだのをナゼか最近思い出しました。
そうだよな〜、、、男子には男子がやった方がいいこと、これが確かにあります。

これでいいのですか菅総理!早く日本男子を本来の姿に戻してください!そのために貴方は何をやったらいいのか、もうおわかりでしょう?
ダメか〜、菅さんにそんな事言っても、、、。

(尚、上の「天下国家」という言葉は、ある他の言葉に置き換える必要があるかも知れません。)

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