10−04−30 さようなら、Dr.ライト |
オハイオ生活も残すところ1ヶ月と20日を切りました。帰任の内示を受けた頃から荷造りなどの準備は始めていましたが、やはり14年間に溜まった物は相当な量です。 |
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今週はちょっと面倒な仕事を一気にやってしまうために、取引先とホテルの会議室に籠もって朝から晩まで検討・資料の作成をやりました。 取引先には日本からの応援もお願いをして合計8名の方が参加、私の会社側からは4名の参加という陣容でやりましたが、本日(金曜日)時点での出来映えは目標日程から大きく遅れてしまいました。どうしよう? そんな中、火曜日の昼食後チューインガムを口に放り込んでクチャクチャ始めたら口の中でガリ、慌てて口の中に指を入れて調べると小さな歯の欠片が指にくっついて出てきました。 ![]() ありゃ〜、どこか欠けてしまったワイ、という事で直ぐに歯医者に連絡しました。 「欠けたのですか?ミスターNの主治医はドクター・ライトですよね。エーッと、、、明日の8時30分に来れますか?」、という返事。 OKを出すと、「じゃ明日の8時30分、貴方とそして"歯の欠片"をお待ちしておりま〜す。」、とその受付嬢は面白い事を言って予約完了、翌日に治療をしてもらいました。 ドクターライトにはオハイオ赴任1年後の1997年から今まで数回を除いて、ずっと私の治療に当たってくれたドクターで、多分私と同じくらいの年配の人だと思います。 この日もいつもの歯科技工士さんのBさんが担当で治療開始です。 歯の欠けはブリッジの一部のようで、そこをほんの少し削って、その後ポリッシングするだけで出来上がりでした。 ドクターライトは今日の治療は請求はしませんから、と言いました。恐らく前の治療の保証の範囲による治療、という事なのでしょう。 治療が終わったドクターライトに、私はこの6月に日本に帰る事を言いました。 「ドクター・ライト、この13年間本当にありがとうございました。私は貴方の治療のお陰できちんと物を食べることができたし、丁寧な治療には本当に感謝しています。残念ですが、ここを去らなくてはなりません。」 ![]() ドクターライトはいつもは見せないニコニコした顔になって、そして少々残念そうな顔をして挨拶を受けてくれました。 「日本に帰ったら何か注意する事はありますか?」、という質問に対し、カルテを取り出し、 「今のところはありませんが、よく歯を磨いて定期的に検査を受けて下さい。」、と言うアドバイスをくれました。 私は診察台から見える外の風景が気に入っているので、この写真を撮らせてもらいました。 この医院の診察・治療室は、床までの大きなガラス窓から林の風景が見え、木の枝とか芝生の上をリスが走り回るのを見ながら治療を受ける事ができたのでした。 診察室を出ると私達の話を聞いていたドクター・リパスキー(カミさんの主治医で、私も何度か診察を受けています)も挨拶をしてくれ、「またここに来ますよね。」、と言ってくれました。 ここの歯科医院はドクター、技工士、スタッフ、いずれも本当に親切で感じのいい人ばかりでした。 ロケーションも家から10分くらいのところにあり、しかも会社にいく途中なので大変便利でした。 カミさんはあと1回予約があるようですが、私はもう行くことはないと思います。長い間、ありがとうございました。 |
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取引先の方々との案件の打ち合わせ、まとめを行ったホテルはダブリン地区で一番高い建物の一つです。高いと言っても8階建てですが、実は私は自分の町を飛行機から以外に高い所から見た事がありません。 デトロイトと日本から見えた取引先の方々は全員このホテルに泊まっているというので、ISさんとITさんが泊まっている8階の部屋におじゃまをさせてもらって写真を撮らせて頂きました。 ![]() 8階の窓からの風景は普段とは違ったものを見せてくれましたが、やはりオハイオは広大です。 フリーウエー以外は緑に囲まれた全く平らな平地がどこまでも広がるだけで、建物はその影に隠れて見えません。 つまり建物は緑の木々の下にあるのです。 オハイオに住んでいながらこういうアングルで自分の町を見るのが初めてというのは、何だか不思議な気がしました。 それと家の件で、気になる情報を耳にしました。みんなとレストランで昼食を撮った時の事、通訳のOさんが、 「今アメリカでは4月30日までに家を購入した人には8000ドルのクレジットが与えられるので、状況はいいんじゃないですか。 SHINさんの家は売りやすい状態にあると思います。」、と教えてくれました。 でもね〜、4月30日って今日なのですよね〜、残念ながら。まだどこからも買いたいというオファーは来ておりません、、、。段々と日数との勝負になってきました。 |
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