10−03−17 いろいろと考えます

腰の手術を受けて、今日で丁度3週間が経過しました。
この間にいろいろと変化点がありますが、肉体的な変化点としては体重が5kg程減りました。これは手術後1週間は食事の量が極端に少なかったこと、更にその後1週間でも普通の1/3くらいでしたから、絶対量としての食べる量が激減した事によるものだと思います。

痩せた部分で目立つのは足の筋肉です。人間、寝てばかりいて下半身を使わないと、あっという間に筋肉を失うというのを実感しました。でも筋肉というのは年令にはあまり関係なく、また鍛えれば付ける事ができるそうなので、それ程気にはしていません。

それと月並みですが、健康の有り難さを身に染みて感じています。
今回の手術は今の問題(腰痛)を解決するためと同時に、将来においてこれが更に悪化をして取り返しのつかない状態になるのを回避する、という意味合いの強い手術でしたから、”普通の病気”という状態とはちょっと違うのですが、それでもベッドの上で、”健康”の2文字についてあれこれ考えました。

自宅療養で昼間でもベッドの上で大半を過ごす場合、普通は本を読んだりテレビがあればテレビを見たりして時間を潰すのでしょうが、私は本を読む以外に痛みなどを感じない場合は、ノートPCを胸の上においてネットサーフィンをしたり、友人などにメールを出したりして時間を潰しました。

メールについては片手でノートPCを支えているので、キーインは片手でしかできないため長文のメールは書けません。それでもポツポツと時間をかけてメールを何人かの方に発信しました。

テレビはKeyHole-TVというのがインターネットで見れます。画質はよくありませんが、一応何を放送しているのかは十分にわかります。KeyHole-TVの画面を片隅におきながらネットサーフィンをやると退屈しません。
本は肩のこらない本を読むことになりますが、会社のSさんが文藝春秋をどっさり持ってきてくれたので、これを何冊も読みました。

何日も何日もベッドで横になるというのはある意味で苦痛ですが、ある意味で私にとっては何十年振りのじっくりとモノを考える時間でもあります。
今見ても素晴らしいデザインのラジオ、50近く前に作られたと思えません
子どもの頃から大きくなり、成人して結婚して子どもができ、そして転勤をしてまた転勤をしてオハイオに来て、、、自分の人生を振り返ったりします。

どうしても2人の娘達の小さかった頃の事ばかりが思い出されて、目を閉じて姿を追いかけたりします。
無邪気な娘達の顔を思い出すとナゼか涙が出てきたりして困りました。

またネットオークションなんかもじっくり見ます。そんな中で、私が小学校の時に父が買ったSONYのトランジスターラジオを見つけました。

まだこんな小型のラジオが珍しかった頃、父は出勤の時にワイシャツのポケットにこれを入れて家を出て行きました。
それと同じラジオです。私はベッドの中から思わず入札をして、これを買ってしまいました。

送られてきたラジオは50年近く前に作られて売られたものとは思えない、新品のような状態で、私が思い描いていたものズバリそのものでした。
ラジオは完璧に働きました。ラジオを聞きながら父の事を思い出しました。そして当時の自分を思い出しました。

ベッドに横になって外を見るとオハイオの青空が見え、バックヤード越しの数十メートル先には近所の家が見えます。自分が腰の大手術を受け、こうやって自宅療養をしているのを忘れさせる風景です。
今週になってリハビリに力を入れています。本当に自分でもはっきりわかる程、体力が落ちています。
リハビリはキッチンとファミリールームの段差を利用して昇ったり降りたりを100回〜150回、家の中をグルグルとウオーキングしたりしています。この室内ウオーキングは700歩〜800歩ほどを午前・午後の2回やります。

夕食の時は少しお酒も頂けるようになりました。でも飲んでみても、旨い!という気にはなりません。やはりまだまだ回復しきっていないという事だと思います。

今回の手術、私のオハイオ生活の中での最も大きな出来事の一つに間違いありません。
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