10−02−11 予想外の事態 |
私は以前から腰痛で悩んでいました。どんな病気でもそうですが、腰痛というのは特にそれになった人でないと苦しみはわかりにくいと思います。腰痛で会社を辞めたり、中には離婚をしたりという話さえ聞きます。 |
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ドクターHに渡されたCDに焼いたMRIの検査結果一式を持って私は9日の朝10時にドクターMを訪れました。ドクターHは私の家から車で10分ちょっとの整形外科専門の病院にいました。 検査結果を見てドクターMは言いました。 「これは手術が必要です。脊椎がずれているので、これの矯正が必要です。それに脊椎管と神経が干渉しているのでこれの治療、それに伴って骨の移植をする必要があります。」 ドクターHと基本的に同じ所見でした。 しかし脊椎の矯正の方法を聞いて私はちょっと考えてしまいました。ドクターHは尾てい骨から脊椎の模型を持ってきて事も無げに言いました。 「尾てい骨とその上の脊椎にそれぞれボルトを打ちこんで、そのボルトを支えに強制的に骨を正常な位置に矯正するのです。」 これを聞いて日本にいるHさんが昨年の11月に受けた手術を思い出しました。Hさんは宇都宮にいる仕事関係で親しくさせてもらっている方で腰痛がひどく、夜も寝られないような状態になって手術を受けたのでした。 Hさんからは日本で受けた手術の経緯を詳しく聞いており、相当に大変な手術であったようでした。 そうか〜、、、Hさんと同じ手術か、、、。 更に驚いたのはドクターMの次の言葉でした。 「手術の場合入院は3日、2〜4週間の休業で仕事は始める事ができるでしょう。」 日本で手術を受けたHさんは入院が約4週間、その後1週間の自宅療養を経て仕事を再開したのでした。ドクターHは更に続けます。 「私は3月はコロンバスにいません。ですから手術をやるのだったら2月末まで、又は4月以降という事になります。どうしますか?」 ドクターHは既に私が手術を受けるというのを前提に話をしている感じでした。私は手術を受けるのだったら2月中がいいと思っているが、今は直ぐ決める事ができないので後で連絡をする、という事をドクターHに言いました。 この後手術を受けるとすればどういう事になるのか、看護婦さんが詳しく説明してくれました。どういう治療なのか、手術後はどういう制限があってどういう生活を送るか、実際に手術をする病院はリバーサイド病院ではなく、ダブリンに新しくできた大病院である事など説明してくれました。 |
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翌日会社に行き、腰の手術をした何人かのオハイオ人を知っていたので様子を聞いてみました。驚いた事にみんなドクターMを知っており、女性社員のKさんは5年前にドクターHに手術を受けていました。 それ以外にBさんも同じでした。しかしみんなの受けた手術はボルトを埋め込むという大手術ではなく、椎間板の修正レベルの手術でした。 日本にいるHさんにも電話をかけて更に詳しくいろいろと聞いてみました。 このまま何もしなくても良くなる事は決してない、むしろ悪くなる方向に向かっている、今のうちに抜本的に治しておくのがいいかも知れない、私は段々と手術を受ける方向で考えるようになっていました。 でももし失敗すれはどういう事になるのだろう、重大な後遺症が残るかも知れない、でも多くの人が受けている手術のようだし、アメリカの医療は日本よりも進んでいるし、、、。 受けるとするとこりゃ、オハイオ生活14年目にして迎えるもっとも大きな出来事になるかも知れないな、、、。2年前にカミさんがやはり手術で入院した事を思い出しておりました。。 |
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