09−11−05 今週の出来事

早いものでもう11月、オハイオの風景は初冬です。
火曜日は1年に1回の健康診断、私にとっては14回目になるオハイオでの健康診断です。健康診断の場所は会社の近くの総合病院で行われます。

検診は予約制で朝の8時に窓口まで行って受付を済ませて、先ずレントゲンから。ここでは黒人の若い女性のレントゲン技師で、何と3回も撮影のやり直しです。
すると横で見ていた白人のものすごく怖そうなおばさんレントゲン技師が、「私がやる!」、という事で一発で完了。

この黒人の女の子は下を向いてしゅんとなってしまいました。クビにならなければいいのですが。
でも気の毒なくらい慣れていない感じで、3枚も乾板を無駄に使ってしまいました。

次は胃の透視で、この病院の機械は人間が台の上をゴロゴロ転がったり、横向いたりして撮影をするちょっと古い機械です。
日本ですとこの撮影はレントゲン技師がやるのですが、ここでは医師がやります。

その次は血液検査と尿の検査で,、私はここでちょっと失敗。おしっこは先ずノーマルにやって最後の方で採取します。
ところが今回はノーマルな放出で出し切ってしまい、あわててビンに採取しようとした時は膀胱は殆ど空っぽ状態。アリャ〜、直径5cmくらいのビンに5mmくらいしか採取できませんでした。

看護婦さんに、「我尿ノ採取ニ失敗セリ。コノ分量ニテ検査ハ可也ヤ。」、と質問したところ看護婦さん、ビンを目の前にかざしながら、どこかに電話をします。
ちょっとしたやりとりのあとにっこり笑って、「OK」、という返事をもらいました。よかった〜、、、。

その後いくつかのところを廻って最後にドクターの問診です。このドクターはDという人で今までの14回の検診のううち10回近くはこの人です。
腰痛が断続的に起きているのでMRIによる精密検査と、念のためファイバースコープによる胃と腸の検査をお願いをしたところ、12月にまとめてやっちゃいましょう、という返事。

最後に親指を立てて、ニヤリ。これは直腸の検査をしますか?というサイン。直腸の検査は指をお尻に突っ込んでグルッと引っ掻き回してポリープ等を診るものです。今回はお断りしました。昨年のドクターは質問することなく、「ハーイ、後ろを向いて、ちょっとかがんで、、、ハイ、ハイ、、、。」という間に事前通告なしでドーンと突っ込まれてギャー!。

このやり方が駐在員の間で話題になり、犠牲(?)になった日本人が何人もいたようで、隣の部門のKさんなんかはかなり憤慨しておりました。

この日の夜は取引先の日本人4名と会食。会食を終わってミニバンに6名が乗ってKさんの運転で帰る途中、パトカーに追跡され路肩に停止。なんだかイジワルそうな白人の警官です。
「35マイル(約60km)制限のところを、47マイル(約75km)で12マイルオーバーだ。」

私の感覚ではそんなスピードは出ていたとは思えないのですが、いずれにせよ免許証の提示を求められKさんは警官に運転免許証を渡しました。
しばらくしてから警官が戻ってきて、「ユーの免許証は無効である。ユーは無免許運転であるぞよ。」、と言って再びパトカーの方に戻って行きました。Kさん他の皆は「エー!」。

Kさんはインディアナに住んでおり、インディアナの運転免許証を持っています。Kさんはそんなバカな、と顔を真っ赤にして憤慨しますが、私は一つだけ思い当たるフシがあるのでこれを聞いてみました。
オハイオでは1年間に2回違反等で捕まって、更に2回目から12ヶ月以内に3回目の検挙を受けた場合、裁判所に出頭しないと免許停止だか取り消しになるのですが、これに該当するかどうかです。

Kさんは考えた挙句、ウーンそう言えば、、、という事のようです。
「でも裁判所に来い、とかそんな連絡は全くありませんでした。」、というのですが直ぐに、「待てよ、、、。」、となりました。
実はKさん、2回目だか3回目に検挙された時は住所が変わっており、これの変更手続きがしてなかったのでした。要するに裁判所への出頭命令が旧の住所に届けられ、Kさんの手許に来なかった可能性があるのです。

私がナゼこんな事を知っているかと言いますと、9年くらい前に私も1年間に2回スピード違反で検挙され、この事をたまたまオハイオ人のJさんに話したところ、「SHIN、注意してくださいよ、もう1回検挙されると裁判所行きになりますよ。」、と教えられたからです。

そんな訳であれこれ30分以上やって最終的にKさんにはオハイオの裁判所に出頭するようにキップを切られ、やっと開放されました。
Kさんはもう運転できませんので、もう一人お酒を一滴も飲んでいないYさんが運転をして皆さんをホテルに届けて、私も自宅まで送ってもらいました。

(後日談:インディアナは1年間に2回の検挙で、講習を受けることを義務付けられおり、Kさんはこれに該当との事でした。またKさんは会社のアメリカ人がインディアナ警察との交渉で、講習を受ければそのまま運転できるようになりました。でもオハイオの裁判所には出頭しなくてはならないそうですけど。
警察とネゴやってOKになるというのも、アメリカらしい。)

木曜日はあるオハイオ人からの誘いで”コロンバス・クルー”の試合の観戦に行ってきました。
コロンバスクルーとはアメリカのMLS(メジャーリーグサッカー)のチームで、コロンバスにホームを置いています。

コロンバス・クルーは専用のスタジアムを持っております。
アメリカではサッカーはアメリカンフットボールのスタジアムでやるのが普通だったのが、コロンバス・クルーが初めて専用のスタジアムを持ったチームだそうです。

収容人員は25000人で、コロンバスのダウンタウンにあり、何千台も駐車できる巨大なパーキングエリアがあります。

メジャーリーグサッカーは全米で15チームがあり、イースタン・カンファレンスとウエスタン・カンファレンスの2つに分かれています。

昨年は東西を合わせたMLSカップでコロンバス・クルーが1位、今年もこの日はウエスタンカップの1位のSLC(ソルトレイク・シティー)と最終決戦をやるという日です。

今日は2点差以上でSLCに勝てばMLSカップを今年も制覇するという試合の日です。
この日誘ってくれたのはオハイオ人のMさんとCさん。Cさんは野球のメジャーリーグの元選手で、実は私の家のほんの近くに住んでいる人です。

MさんとCさんは仕事上でもつき合いがある人ですが、今日はどちらかと言えば仕事を抜きに個人的なつき合いの延長でここに来たという感じです。

MさんとCさんの会社はこのスタジアムにボックス席を持っており、この日もこのボックス席にご招待を頂きました。

ボックス席の中には食事の準備もしてあり、ビールを飲みながらこのボックス席の中から観戦してもいいし、外には専用のスタンドもありここから観戦してもいいし、なかなか快適な環境です。

私も早速チーズをつまみにビールを頂きながら試合の観戦開始です。
試合の前にはクルーのチアガールが一頻り盛り上げて、その後アメリカ国家が演奏され(生バンドで)ます。

さあ試合開始、クルーは攻めまくりあっという間に2点を入れて私達はビールで乾杯! その後SLCに1点を取られたものの、この調子で行けば勝ったも同然、という事でますます乾杯。

ところが後半でSLCはクルーの隙をついて2点を入れて逆転です。
こりゃいかん、という事で我々も液体燃料をドンドンつぎ込んで応援しましたが、結局2対3で我がコロンバス・クルーはSLCに惜敗してしまいました。

この日はスタジアムは8割くらい入っていましたの、2万人くらいでしょうか。試合が終わって一斉に帰途につきますが15分くらいで難なくフリーウエーに乗れるのはさすがオハイオ。渋滞で30分も1時間も待たされるという事はありません。

コロンバス・クルーは負けてMLS1位は逃しましたが、試合そのものは大いに楽しむことができたナイトゲームでした。

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