先週末は出張先のデトロイトで過ごすハメになってしまいました。木曜日の午後に会社を出て4時間弱、金曜、土曜、そして日曜の半日を取引先との打ち合わせで使いましたので、そんなに時間を持て余した訳ではありませんでしたが、日曜の半日は取引先のアメリカ人が気を使ってくれ、ガンシューティングに誘ってくれました。

誘ってくれたのは2人のアメリカ人と日本人の駐在の方で、デトロイト郊外のシューティングレンジ(射撃場)に行ってショットガンと拳銃をしこたま撃ってきました。
私はショットガンのクレー射撃は始めての経験で、50発以上撃ったのですが命中したのは4〜5発。命中させるにはやはりかなりの練習が必要な感じでした。
拳銃の方はアメリカ人2人がそれぞれ4丁づつ持ってきたので、8丁を交互に100発ほど撃ってみました。結果はショットガンほどひどくはありませんでした。
8丁は軍用のアメリカ製大型自動拳銃、イタリア製の小型自動拳銃などで、38口径マグナムなんかもあり、これも私は撃つのは始めての経験でした。
シューティングレンジ自体は相当に広い、きれいに整備されたところで感じのいいクラブハウスもあって、宿泊もできるようです。
アメリカ人のEさんは学生時代の仲間とここに泊まったことがあり、パーティーをやって飲み明かしたそうです。射撃を楽しんだ後、ここでビールを飲んで軽食を摂って一服しました。

射撃場には私たち以外に6〜7人のグループが来ており、ファミリィーのような感じでお母さん風の人とか、その娘さんらしき人とかも混じっていました。
ショットガンを隣のデッキからガンガン撃っていましたが、あまり命中しているようすではなく私と同じくらいのレベルだったのでナゼかほっとしました。
こうやってみるとアメリカでは射撃も一種のレクレーション、又はスポーツで家族皆でやるというのも頷ける感じでした。
今日の朝の出勤時にラジオのニュースを聞いていると、私のよく知っている場所での強盗事件についての報道がありました。
あるホテルに拳銃を持った強盗が入り、カウンターでお金を要求したところ、カウンターの近くにいた女性がその強盗を射殺した、という内容でした。
射殺した女性は多分客であったというような言い方で、残念ながらそのへんの説明が聞き取れませんでしたが、いずれにせよアメリカらしい2つの特徴がある事件です。
ひとつは、強盗をその場で容赦なく警官ではない人が射殺をする点、もう一つはそれが女性である点です。

アメリカでは現金を日常的に扱う店の多くは(特にガソリンスタンドとか寂しい場所にあるスーパーとか)、レジに必ずと言っていいほど強盗を退治(射殺)するために拳銃が隠してあるそうです。
店員が女性だからと言って油断はできません。
女の子でも小学校の高学年になると拳銃の使い方を親が教える家庭があり(私も見たことがあります。)、成人女性の多くは銃が使えると考えて間違いありません。
女性がハンドバックに拳銃を持っている、というのは決して少なくはないそうです。
このホテルで起きた事件の報道は30秒程でしたが、ラジオで報道されましたからオハイオでもニュース性があったのでしょう。
タダの拳銃による殺人は普通はニュースにはならない国ですから。
拳銃を護身用に持つというのは、「拳銃を抜いたら躊躇なく相手を殺す。」、という事の決意で、これが出来ない人は持たない方が安全というのが常識です。
半殺しになろうが、お金を盗まれようが、メチャクチャナ暴行を受けようが、命だけは助かる可能性が高いという訳です。
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