09−08−21 ワタシはガイジンです

日本では成人年齢を今の20才から18才に下げようとする方向で検討されているようです。アメリカは既に18才です。
但し、飲酒に関しては21才からとなっており、飲酒に対する考え方が厳しいアメリカらしいものとなっています。
車の運転免許証は大半の州では16才から取得可能で、これも国の実態を反映していると言えます。

日本では今ナゼ成人年令を引き下げようとする提案が浮かび上がってきたのか、これによってどのような事が世の中で起きるのか、いろいろと報道がされていますが、イマイチ引き下げの理由がよくわかりません。

犯罪を犯した場合、20才以下は少年法で裁かれますが、これの引き下げを狙ったものだという声も聞こえてきます。アメリカも同じようなシステムになっていますが、18歳以下でも犯罪を犯した子供は顔写真と名前が公表されます

「最近の若者は大人としての自覚に欠ける。早く大人にしてしまえば少しは自覚が高まるかも知れない。」、というのも狙いの一つとありました。
でもこれは、「最近社員のやる気がなくなってきたから肩書きをみんな1ランク上げよう。そうすればみんな変わるだろう。」、という理由で給料は据え置きで、平社員は係長と呼び、係長は課長という肩書きにし、課長は部長、部長は役員にするというのと同じくらい、アホみたいな発想じゃないかと思ったりしています。

大人としての自覚が年令相応に上がってこないのは、大人の認定年令が高いからではなく、生まれてから大人に育つまでの教育に問題があるためだと思います。
親の教育、学校での教育、地域社会による教育、いろいろあると思います。

日本はこれらのシステムが崩壊しており、これの建て直しなくて、"大人認定年令引き下げ"は手段のはき違えではないかと思いますが、考えすぎでしょうか。

それよりも私はむしろ、成人年令を引き上げてはどうかと思っています。成人としての自覚・行動が年令より遅れているというのが実態なので実態に合わせる、という考え方です。
日本の場合平均寿命も世界有数の長さですから、成人年令を30才にしても大人の時間はたっぷりあります。
ご心配なく。

今週は月曜日にカナダ・トロントの北にある工場に行き、火・水曜日と会議、木曜日にコロンバスに帰ってきました。カナダへの出張は一応外国への出張なので会社の規定により、健康管理センターで検診を受ける必要があります。
という訳で出発の当日の朝、一緒に行くAさんと健康管理センターに行って受診をしました。

用紙に既往歴などを書いて、診察室で血圧だけ測定して、後はドクターの注意を聞いておしまいでした。
ドクターは鉄腕アトムに出てくるお茶の水博士にそっくりな人で、

「カナダは豚インフルが流行っている国です、咳をしている人が近くにいたら近付づかない、感染した場合潜伏期間が数日あるので、もし帰ってきて熱が100F以上になったら直ちに病院にいくこと、、、、。」

とかの説明を聞きました。
そして最後にバンドエイドとか、解熱剤とか、マスクとかの入った小さな包みをくれました。

さて今回のカナダ出張は飛行機ではなく車で行きました。距離は片道700kmちょっとなので、まあ休憩を入れても8時間もあれば十分と思っていたら意外と時間が掛かってしまいました。

理由はアメリカからカナダへの入国審査で30分以上並んだのと、トロント市内を抜けるときに夕方のラッシュに巻き込まれ1時間近く動けなかったことなどで結局は10時間近くも掛かってしまいました。

火曜日は北米工場の各社長、日本からのエライ人など全部で60名近くが集まった大会議、水曜日は30名くらいの規模のこれも大きな会議がり、いずれも無事終了しました。

水曜日の夕方6時半、オハイオから来たメンバーの中の4名は、ナイアガラの滝の近くのハミルトンに1泊、翌日の木曜日にオハイオに帰るというスケジュールでした。

日本人のAさん、Sさん、オハイオ人のBさん、それに私の4名はハミルトンに行く前にトロント市内の日本レストランで食事をしていこうという事で、トロント市内へ。

レストランの場所はヤング・ストリート沿い、前評判ではなかなかいけるレストランという事でした。
2日前には日本から来た役員も案内したらしいのですが、料理の中身はともかく、雰囲気としてはかなり貧弱な、只の大衆レストランでした。
(決して大衆レストランが悪いと言う訳ではありませんが。)

食事の後はヤングストリートを通ってハミルトンに行こうという事になって南下しましが、これが大間違い。レストランから南はずっと工事中で夜の9時にも係わらず大渋滞、1時間くらいかけてやっとここから抜け出せました。

私はずっとずっと以前にトロントの現地法人に通算7ヶ月くらい出張で滞在したことがあり、実はこの界隈はかなり土地勘があります。通り自体の雰囲気は昔とあまり変わっていませんでした。

ナイアガラの滝の手前のハミルトンに到着したのは夜中の11時頃、ホテルを探し出すのにちょっと手間取りましたが、無事チェックイン完了したのが11時30分でした。疲れました。。

コロンバスからトロントは普通片道8時間弱で行けます。ナイアガラの滝まででしたら600kmしかありませんので7時間以下で行けます。ワシントンDC、シカゴに行くのとほぼ同じ距離です。
でもカナダは外国です。ですからアメリカからカナダ、カナダからアメリカに入るときは入国審査があります。

アメリカ人、カナダ人は簡単な審査(殆ど審査しない)で通貨できますが我々外国人は結構ガタガタと質問を受けます。
審査ではアメリカではどこで働いているのか?肩書きは何か?カナダのどの会社に行くのか?などを聞かれます。
言わなくてはならないのは"働きに来た"のではなく、期間限定で会社の用事で来た、という事です。

カナダからアメリカに入るときは、私はビザを持っているので基本的に問題なく入国できるのですが、やはり会社の名前、会社での肩書き、車は誰の車なのか、などを聞いてきます。

米を持っていないか、など意味不明な事を聞かれた事があります。
今回は車のトランクを開けられ、中をしつこくチェックされました。

カナダにせよアメリカにせよ、どこの空港、国境でも入国審査の係員は横柄で威圧的です。
特にアメリカはひどい。あるアンケートによると世界中の国の中で入国時に最も不愉快なのはアメリカとなっています。私もこれには100%同意です。

どこの国も自国民の利益を守るために外国人の入国にはシビアなのは当然ですがアメリカは実に不愉快です。感じとしては、「最初から犯罪者扱い」、と言えば分かり易いと思います。
入国審査の係員の態度と入国そのものの審査の厳しさをごっちゃにする人がいますが、両者に関係ありません。

日本の外国人に対する入国審査は厳しいのかどうかよくわかりませんが、最近の日本は中国人のビザなし観光を認めたりしており、私は疑問を感じています。
外国人の入国審査を緩めた国がその後どうなっているか、実態を見れば一目瞭然です。

ま、それはともかく、あのアメリカの入国審査官の態度、何とかなりませんかね〜。

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