09−08−02 ご先祖様の国の祭り

今年もわが町で毎年催される「アイリッシュ・フェアー」、の時期になりました。私の住んでいる市はダブリン市、つまりアイルランドからの移民が作った町なのです。
お天気がちょっと心配だったのですが、出かけてみました。

会場は自宅から車で10分かからないところで、目と鼻の先です。おのお祭りは結構有名なようで、州外からもバスを連ねて多くの人が訪れ、会場の規模も結構大きいものです。
会場はアイリッシュの民謡から今風の音楽、演奏をやる巨大なテントがいくつもあり、アイルランドにちなんだ土産物屋のテント、食物屋のテント、アイルランドの昔の生活の紹介・イベントのテント等が会場を埋めておりました。

会場の中でちょっと興味を引いたのはアイルランドの昔の暮らしの再現です。子供の頃テレビで見たロビンフッドの時代そっくりな格好をした人が民芸品を作ったり、肉の燻製を作る実演をしたり、なかなか凝っていました。

アイルランドからの移民が住み着いてできた町にたまたま住んで14年目、普段は意識しないのですがアメリカという国は移民でできた国なんだ、という当たり前の事を思い出させる1日でもありました。

本番前の練習

バグパイプはスコットランドが有名ですが、アイルランドにもあり、スコットランドとは様式が違うそうですが詳しいことは知りません。

今年のフェスティバルには15チーム以上が参加しており、あちこちで練習に余念がありません。

アイリッシュのこのスカート、正式にはキルトというそうで、正式にはパンツははかない、って聞いた事がありますがホント?
いざ、本番です

それぞれのチームはどういうチームなのかよくわかりませんが、コロンバス・ポリスと書かれたワッペンをつけたチームもありましたので、職場・地域などいろいろな種類の団体だと思います。

バグパイプは昔は兵士の士気を鼓舞するため、敵を威嚇するために使われたはよく知られところで、映画でもよく見ます。

この日は女性の演奏者も結構見掛けました。
子供達のアイリッシュダンス

一般的に東洋の踊りと西洋の踊りの最大の違いは手指の使い方にあると私は思っています。

東洋の踊りは手とか指の使い方が非常に重要でこれらでいろいろな表現をします。
これに対し、西洋の踊りは手指より足の動きが非常に重要という気がします。

このアイリッシュダンスはステップダンスなので手はだらっと下げたまま、というより直下に固定したようにして全く使わず、足を使ってのみ踊るものでした。
会場

会場は公園を使います。会場内の屋台、いろいろな催し物会場、全てテントを張ってその中で行われます。
入場料は10ドル。今のご時世ですから、入り口で一応持ち物検査を0.5秒くらい行います。
心配したお天気も薄曇りから晴れに変わり、問題なくなりました。

会社の連中に会うかなー、と思っていましたが会ったのはLさんという女性のみ。ビールのコップ片手にだいぶんハイに’なっていました。
フィッシュ・アンド・チップス

何の変哲もない鱈とジャガイモのフライです。ですからあちこちの屋台で売っていましたが、どこで食べても味の変わりようがありません。

でも大きさはものすごい差があり、最大/最小で2倍くらいありました。

ワインはナゼか(一度に)1人2杯までしか売ってくれません。もちろん私は2杯を買ってこれでフィッシュ・アンド・チップスを頂きました。
演奏会場

このような演奏会場が3つほど設けられていまし。結構有名なミュージシャンが来ていたらしく、演奏が終わったらサインをもらず人で、黒山の人だかりでした。

アイリッシュ・フェアーは金曜日の金曜日の夕方から夜中まで、土曜日は昼頃から夜中まで、日曜は昼頃から夜の9時までと、足掛け3日間に渡って行われました。

フェアーの本当の雰囲気は、夜に来てみないとわからないのかも知れません。
毛糸つむぎ

このおばあさん、羊の毛から毛糸をつむぐ実演をしていました。
いろいろと説明をしてくれたのですが、よく理解できませんでした。
でもどうやってやるかはよく理解できました。

こうやって手間をかけて毛糸をつむぎ、これを編んでセーターに仕上がる。
全て手作業でやったのですから、1枚のセーターって貴重だったのですね。
演奏会場

バグパイプによるコンサート。
バグパイプでポピュラー曲の演奏をやっていました。

みんな屋台からいろいろな食べ物を買ってきて、ビールを飲みながら聞いています。

会場内は95%が白人で、5%が東洋人。東洋人の80%が中国人と韓国人と見受けました。黒人は最後まで一人も見掛けませんでした。
中世の家族

中世の庶民が肉の薫製を作ろうとしているところです。何だかうんと昔にテレビでみたロビンフッドの番組で見たような服装です。

お父さんが肉を前にああでもないこうでもないと言っていますが、お母さんは全然相手にしません。そこに隣のオッサンが出てきて口を挟んでいます。

娘ッ子は、「はやく決めてよ!」、と業を煮やしております。

ざっと、こんな感じのようです。
中世の鍛冶屋さん

革袋のふいごから空気を送り、コークス(ナゼか石炭ではなかった)を高温にして鉄を真っ赤に焼いて、カチンコ、カチンコやっておりました。

このような鍛冶屋は私が子供の頃近所に1軒だけあって、その前を通るといつまでも眺めていたものでした。

ふと、コークスと鉄の焼ける臭いが何となく懐かしく感じました。
グループダンス

正面ゲートの近くの大テントはアイリッシュダンスの会場になっておりました。
アイリッシュダンスというのは、いろいろな種類があるそうで、私はよく知りません。

ここを覗いた時は数人のグループで踊るダンスをやっていました。
老若男女、みんな楽しそうに輪になったり一列になったりして踊っていました。
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