09−08−01 初めての売り手

日本はなかなか梅雨が明けず、8月になってやっと梅雨明け宣言が出された地方があるとニュースでは報道されています。
アメリカも実は異常気象の様相で、ワシントン州のシアトルで37℃になったりしています。

オハイオではあ例年になく気温が低く、日中も27〜8度くらいで、早朝は15℃以下で新聞を取りに外に出るとはっきり言って"涼しい"というレベルではなく"寒い"という感じです。

気になる農作物(トウモロコシ、大豆)の状況は、私の周りにいるオハイオ人の話では雨が十分なので、今年も豊作だそうです。さて、日本はどうなのでしょうか。

話は変わりますが、私はかつてラジオ少年でした。
私が子供の頃、小学校の高学年〜中学生又はそれ以上の年令の生徒・学生の多くは、「子供の科学」、とか「模型とラジオ」とか「ラジオの製作」などの科学雑誌・ラジオ雑誌を読んで、いろいろなものを作っては壊し、作っては壊しをやっていました。

ラジオ少年はやがてラジオ青年になり、そしてラジオおじさんになりました。
オハイオに来て感激した事のひとつに、ラジオ少年の頃憧れたアメリカ製のラジオ・無線機、真空管、部品が今でも豊富に、そして安く出回っている点でした。

これらは州内のあちこちで開かれるフリーマーケットで手に入れるのが普通で、今はこれに加えてイーベイとかのインターネット・オークションがあります。

私はフリーマーケットで手に入れる事が多いのですが、いつか自分も売る側で楽しんでみたいと思っておりました。
いろいろと集めているうちに必要がなくなった物が結構溜まってきたからです。

先週の土曜日、コロンバスでこのフリーマーケットがあったので、ここに初めて売り手で参加をしてみました。

最初なので先ず、本当にガラクタを並べる事にしました。測定器5台、無線機の部品、それにPCの部品、などです。測定器は4台が売れました。

無線機の部品は私も何に使うかわからないと言った代物でしたので、数個しか売れませんでした。
それにカミさんが持ってきたいらなくなったコードレス電話(ほぼ新品)が売れました。

殆ど売れなかったのはPC関連の部品でした。グラフィックカード、通信カードなどは最後は1枚50セントにしましたが売れませんでした。
DVDユニットも1個1ドルでも売れませんでした。PCの部品はちょっと古いと見向きもされず、もう不燃物としてゴミで捨てるしかなさそうです。

プロ仕様のテスターを買っていったラジオおじいさんが、
「日本人かい?私は昔日本にいたよ。東京は焼け野原で、どこでもジープで簡単に行けたよ。GHQの通信隊にいたんだ。日本のどこから来たの?」
、とか話して行きました。いろんな人と会話をする楽しみがある事もわかりました。

また値付けは当然値切られるのを見込んでつけるわけですが、安く言ってくるのをさっとカウンタープロポーザルするのはなかなか楽しいものです。

結局朝の8時頃から売り出して、11時半頃には店じまいをしました。売り上げの方ですが、125ドルでした。
でもフリーマーケットは金額じゃない!売る方と買うほうの駆け引きを楽しむ事なんだ、このまま放っておけば粗大ゴミで捨てられるものが有効活用される、オレもエコに貢献してるんだ、と自分で自分を納得させた初めてのフリーマーケットでの売り方経験でありました。

この後、店番をしてくれたカミさんに日本レストランで昼食をごちそうし、晩酌用にちょっと上等の日本酒を1本買ったりしたので家に帰った時は売り上げの半分はなくなっていました。
11月初旬まで、オハイオ州内のあちこちでこのような無線・ラジオ・PC関連のフリーマーケットが開かれます。今度は売りに出す品物を増やし、値付けも慎重にやってみたいと思います。

でもPCの部品って、生鮮食料品みたいなものですね。ちょっと日が経つと全く売り物にならないのですから。

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