09−07−25 また家の屋根が

今週の火曜日の朝、ある取引先と緊急で打ち合わせをやる事になり、急遽デトロイトに出張する事になりました。その取引先のオフィスはデトロイトの北西で会社から300kmちょっと、休憩を入れると3時間半近くかかるところです。

昼食後一旦家に戻り2泊分の準備をして、オフィスの近くの便利なところにホテルを予約して、同行のY君と会社を出発したのは4時ちょっと前でした。

取引先のオフィスに着いたのが夜の8時前、そこから現在の状況を聞いた後、ホテルにチェックインが10時。デトロイトの郊外というと10時を過ぎて開いているレストランは皆無です。
ホテルのレストランは11時まで開いていましたが、10時以降のオーダーはピザだけという事で、この日はピザとビールだけの寂しい夕食になってしまいました。

翌日は朝9時から取引先にやって頂く事の詳細について延々と討議を行い、夜の8時に一旦終了して私は取引先のTさんと食事に行きました。
食事を終えてホテルに戻り、ホテルのバーで更に一杯。このホテルは大きなバーがフロントの横にありました。

Tさんはこの会社のアメリカ事業の開拓者だった人で、30年前にまずオハイオのアクロン大学に半年間の留学を命ぜられ、英語の勉強をするところから始めたという経歴の持ち主です。
そんな話をしていると携帯電話が鳴ったので応答するとカミさんの慌てた声。時間は夜の10時40分。

「家が大変な事になっている。どうしよう。」。

話を聞くとその時コロンバスはかなり強い雨が降っていたのですが、家の屋根から雨漏れがして2階の天井から雨が大量にしたたり落ちているというのです。エーッ、また屋根の問題?って感じです。

6〜7年前にピンポンボール大の雹が降って屋根が大ダメージを受け、昨年は隣の大木が倒れ、ガレージの屋根を壊され、今度は致命的な雨漏れ。
一瞬ウイスキーの水割り2.5杯分の酔いが覚めそうになりましたが、こんな時間帯ではどうしようもありません。

雨は小降りにはなってきたものの、まだ降り続いているとの事。
「今はどうしようもないので、明日の朝会社のアメリカ人に相談する。」、と返事して電話を切りました。そしてそのまま11時頃までバーで飲んで、部屋に帰ってバタン・キュー。

翌朝7時半になるのを待って、会社のJさんの携帯に電話を掛けますが返事がありません。次にAさんの席に電話を掛けるとアメリカ人のKCさんが出ましたので、Jさんを呼んでもらうように言いますと、Jさんは何とカナダに出張中。Jさんは私の生活面で困った時の頼りにしている助っ人なのです。でもカナダ出張とは。イヤー、困った〜。

「KC、実は私の家の屋根が雨漏れして大変な事になっている。応急処置したいのですが何とかなりませんか。」
「私はコロンバスの方の屋根の業者はよく知らないし、、、わかりました、私がJに電話をして頼んであげます。」
「じゃ、お願いします。」

そんなやり取りのあと9時前にホテルをチェックアウト、再度取引先のオフィスに行って、最終の打ち合わせです。
この日は夜の8時から私の会社で日本とのテレビ会議で、取引先からも5名が参加する予定なのです。という事は最後の見直しもあるので、取引先には6時に私の会社に来るようにお願いをして、私とY君は12時にデトロイトからオハイオの私の会社に戻る事にしました。

車に乗ってしばらくするとカミさんから電話です。
「さっき業者が来てくれて、今屋根の点検をやって応急修理をやっている。」

カナダに行っているJさんにKCさんがコンタクトをとってくれ、業者を手配してくれたようです。カミさんが言うには通訳のMさんからも電話がかかってきて、家にやってきた業者とのややこしいやりとりを全部してくれたとの事、イヤー助かりました。

デトロイトの中心街を過ぎる頃、またカミさんから電話があり、応急修理が終わり、業者は2階の雨漏れで大きなシミになった天井を見た後、保険の連絡先を控えて帰ったとの事でした。
この間、通訳のMさんがやはり業者とのやりとりをサポートしてくれ、カミさんは英語でグチャグチャやる事なく、全部無事終える事ができました。

翌日会社に行ってKCさんにお礼を言い、メールを開けると業者が撮った屋根の写真が7枚、それに保険会社からは保険の請求があり、それを受け付けたというメールが来ていました。

エー、もう保険の請求もやってあるの?って感じですが、Mさんによるとこういう場合の手続きは全部屋根の業者がやる事になっているというのです。

日本ですと家の持ち主が業者と保険屋と市役所の間を走り回って、自分で手続きをやると思うのですが、アメリカは違うというのを始めて知りました。

そう言えば7〜8年前の雹の被害の時も私がやったのは保険屋に電話を掛けただけで、後は全部やってくれ、私は何もする必要がありませんでした。

今日、保険会社が委託している会社から電話があり、8月8日09:00に家に行って屋根を見たい、都合はどうか?という電話がありました。

1年前の3月、この時もデトロイトに出張でコロンバスへの帰り、大雪で道路も何もかも雪で埋もれたときの事でした。
カミさんからの電話で、「家の暖房が壊れた」、という連絡。

マイナス何度の中の大雪で家の暖房が故障とは、、、あちこちの業者へ電話を掛けたのですがこの大雪では修理に行けない、という返事。大いに困りました。
結局業者が来てくれたのは2日後で、その間暖炉の薪と、電気ストーブで寒さを凌ぎました。

今回の雨漏れもデトロイト出張時の出来事です。デトロイトに行く時はお祓いをしてから行った方がよさそうです。

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