09−06−24 8年ぶり

今日の朝、自宅から会社までの丁度真ん中付近で突然車の流れがストップ。アリャー、事故かなーと一瞬思ったのですが事故ではなく、車の火災でした。
最近はあまり見かけなくなったのですが、以前は走行中に車が燃え出す、という事故はちょくちょく見掛けました。
つまりオーバーヒートでエンジンルームが異常高温になり燃え出す、というメカニズムのようです。

車の流れは10分ほど止まったものの、直ぐに再び流れだしました。燃えた車の横を通るとき、どこの車なのか確認をしたところHという名前の韓国系のメーカーの車でした。

私が初めて車が燃えて渋滞に巻き込まれたのは、今から21年前に日本からオハイオに出張に来たときのこと。
休みがあって単身赴任中の駐在者とワシントンDCに行く途中のウエストバージニアの長い登り坂でのことでした。

あっという間に大渋滞、そして何分もしないうちにヘリコプターが飛んできたのには驚きました。
へー、さすがアメリカ!凄いなー!と感激したのを覚えています。

ところでアメリカは今年2月に予定されていたテレビのアナログ放送からデジタル放送への切り替えが延期されていましたが6月12月に一斉に切り替えされました。
確認のためにローカル放送を受信してみると画面はホワイトノイズで何も見えません。

全米ではまだ何百万世帯もの多くの人達が切り替えが済んでいないそうで、政府はコンバーターの普及をすすめるために40ドルだかのクーポン券を配布しているようです。
でも多くのアメリカの家庭はケーブルテレビで番組を見ており、この切り替えはあまり大きな影響を受けていないそうです。
ちなみに我が家はまだ切り替えが終わっていません。

私は何か余程の事がない限りアメリカのテレビは見ませんので、今回の切り替えに関してコンバーターをまだ買っていないのです。
テレビは見ない代わりに、ラジオを朝夕の通勤でみっちり60分聞くことにしています。でも理解度はニュース等はジャンルによって30%〜60%、平均50%以下ですから大した事ありませんけど。

テレビは日本語の衛星放送を見ています。主にニュースを見ます。
今の時期やはり関心は経済問題と政権交代の話題ですかねー。特に自民党と民主党の衆議院選挙に向けての足の引っ張り合いには呆れてものが言えません。

首相、党首以下選挙と政権争いに明け暮れていても、日本の国は何とか回っているように見えます。
ですからひょっとしたら自民党も、民主党も政治家なんて必要ないのではないか、なんて思ったりしています。

ある新聞を読んでいましたら、面白い本が出たようです。「サービス発展途上国、日本」、という題名の本です。
この本はサービス業従事者、特にホテルで働く人の事についてあるのですが、書評によるとサービスそのものについて日米比較をしているのではなく、そこに働く人の待遇等の労働条件の違いについて書かれているようです。

筆者は、「日本もチップ制を導入すればいい。」とか、「サービスは等価交換だからそこには上下関係はない。」、とかいう強い意見を持っているようですが、何か大きな勘違いをしている日本人のようです。

アメリカでは何かで行列を作っているにお客に対し係員が、「ネークスト!(次!)」等と客に叫んだり、レジで釣り銭をもらって客が「サンキュウー」と言って係のオバサンが、「フーン、フーン」、とふんぞり返ったり、実にどちらが客だかわからない経験を持つ人も多いバズ。
これをこの本は肯定し、日本流のサービスを否定している、、、というところまでは書評は書いていませんが何かとんちんかんな本であるのは確かなようです。

私が思うのはホテルでもスーパーのレジでも何でもいいのですが、どうもアメリカのサービス従事者は、「客を自分の敵」、と思っているフシがあります。
つまり彼ら彼女らにとって客は自分の手を煩わせる邪魔な存在である、もし客が来なければ自分は平穏無事に過ごせるのに、と腹の中で考えているのではないか、こちらの連中の態度を見ているとそう思わなくては理解できない行動があまりにも多く見掛けられます。

客がやがて来なくなって自分が勤めるホテルなりスーパーが潰れれば、自分はどこか別の会社なり店に変わればいい、経営がどうなるかは自分の仕事ではなく、それは経営者の仕事で自分には関係ない、と。

日本もいつかはこういう考え方が主流になる社会になるのでしょうか。イエ、既になりつつあると言っても差し支えないかも知れません。

先日ある独立系の部品メーカーの方技術ミーティング。この会社はある部品・製品に関しては日本一、世界でも有数の会社です。
会議に見えていたのはKJさんという方で、会議が終わって話をすると8年前に私に会っているとの事。
私は最初は全然覚えていませんでしたが、いろいろと話すうちに思い出す事ができました。KJさんは日本の本社にいて、日本から出張でオハイオに見えて私と会ったのでした。

私は当時こちらに駐在されていた方、それに日本の本社から出張で一緒に仕事した方々の消息をお聞きしました。
バトルクリークに見えたTHさんは、今はハンガリー。当時こちらで社長をやってみえたHさんは日本本社のNO2という事でした。

私はこの会社の本社の社長さんにもお会いし、話をする機会がありました。
「アメリカでは立場が相当に上の日本人でも、結果的にアメリカ人の奴隷になって仕事をする、させられてしまう事が多々あります。
そして本人達はそれに気が付いていないのです。これを気付かせ、そしてそのような立場に日本人が追い込まれるのを阻止するのが私の仕事です。」
この社長さんの言葉は深く私の心の中に残っています。

KJさんが言うには8年前にオハイオに来る直前に911の事件があり、スケジュールを大きく変更せざるを得なかった事が印象に残っている、と仰っていました。

そうか、、、911からもう8年か。あの時は前日まで旅行でワシントンDCに行っており、予定を繰り上げて1日早くオハイオに帰って来たので、あの事件に巻き込まれなくて済んだのでした。
KJさんに会ったのも、911もほんのこの前の出来事のような気がしますが、8年も過ぎているのですね。

早いものです。

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