09−02−20 楽しくない話題

新聞、テレビ、インターネット、ラジオ、どのメディアを見聞きしても出てくる言葉は”不況”です。いろいろな事が報道されていますが、やはり何と言っても一番の関心事項は雇用です。
企業はいろいろな雇用調整を行っており、その中でも一番影響の大きいものが”解雇”、つまりクビです。

私は朝の通勤の30分は地元のFM放送を聞くようにしています。内容は理解が難しい時が多いのですが、よく理解できる時もあります。事前に日本語で関連したニュースが仕入れてあると、あの事を言っているのだな、とか結構英語の勉強にもなります。

ニュースを聞いていると解雇・失業の事が実に頻繁に報道されます。解雇は”job cut”、失業は”lose job”という言い方をします。”discharge”とか”unemployment”とかいう言い方はほとんど聞きません。
いずれも日本語で直訳すると「仕事を切る」、「仕事をなくす」、という意味になります。
つまり仕事(job)があるので人は雇用されている、という考えてみれば当たり前の事が日本語より英語は直接的に表現されています。

これは言葉の表現だけではなく、実際の仕事と人(数)の関係についても我々日本人オハイオ人達は直接的に考えます。
つまり仕事に対して人が付いている、その仕事がなくなればその人は必要なくなる、つまりクビ、という考え方が一般的なアメリカの会社の考え方です。
しかも仕事の内容は非常に具体的に表します。

仕事に関するこの考え方は当たり前の事ではあるのですが、問題は一旦取り入れた仕事がいろいろな状況の中で実際はうんと縮小されたり、時としてなくなってしまっても人だけ残っているという状況がアメリカの会社では日本より発生しやすいような気がします。
新しい仕事を追加する場合は人を増加する訳ですが、このような遊休要員をきちんと見抜いておかないと、気が付いたら人が2倍になっていたという事がおきかねません。

そして普通は、人数が増えた組織を小さくするのは、ものすごく大変な仕事です。

最近松本清張が再評価されているそうです。新聞、雑誌、それにテレビでもちらと言っていました。
今年は成長の生誕100年だそうですが、再評価の理由はやはり彼の作品の頂点にある”昭和発掘史”にあると言えそうです。
昭和発掘史は清張が渾身の力を振り絞って書いた13巻の力作という言葉では表せない清張の結晶作品で、昭和初期の大事件を徹底調査して綴った現代史書ともいうべき作品です。

私はこれを1982年頃に読みました。全部で13巻という大作でもあったので3ヶ月くらいをかけてじっくりと読みました。当時父から”面白い本が出た”という事で私の家に持ってきたのが、読むきっかけでした。
この作品を読んだ時のショックは今でも鮮明に覚えています。
よくもここまで調べ上げたものだ、どうやって調べたのだろう、という素朴な疑問、そして調査結果からどうやってこのように文章に書き上げたのだろう疑問、これは今でも残っています。

この大作の内容は大正から昭和になった時代の大事件を、埋もれた事実をもとに清張の考えを巧妙に盛り込みながら書かれたものです。
そして何よりも先ず注目すべきは、当時の世相が今と非常に似ている点です。
大恐慌による世界的な経済の低迷、今では信じられない東北地方の貧しさと大量の失業、政治の混乱・堕落、人心の荒廃、etc。
そして何が起きたか、、、。

そんな訳でもう一度読んでみようと本を引っ張り出しましたが、簡単に読み切れる量ではありませんので諦め、パラパラと数時間拾い読みをして、ああそうだったなー、と記憶を蘇らせるというだけに止まりました。
清張は考え方・思想に偏りがあるというのが一般的な意見なので、同時に渡辺昇一の”昭和史”(ビジネス社)という本を読むと中和されてちょうどいいのではないかと思います。
先日オバマ政権の国務長官のクリントンが日本に来ました。我が国の総理大臣にも会って、いろいろ話をしたようですが一体何をしにきたのでしょうか。観光で来た訳ではないことは大体わかります。新政権の国務長官の儀礼・挨拶ではない事も大体わかります。

では何をしにきたのか。答えは、月光仮面のテーマソングなのです。
「どこの誰かは、、、、♪♪♪、誰もがみ〜んな知っている〜♪♪♪、、。」 そうです、政府も、役人も、マスコミも、みーーんな知っているのです。
それはズバリ、「お金、頂戴」、で来たのです。イエ、「金よこせ。」、くらいの感じかも知れません。

アメリカは景気対策で、恐らく最終的には数兆ドルのお金をつぎ込もうとしていますが、では一体そのお金はどこから工面するのでしょうか。アメリカ国民の多くは自分たちの税金を、ムチャクチャなことやった企業に投入することを望んでいない、とはっきりと言っています。結構冷ややかです。

実は景気対策のお金は国債を発行して、それを日本と中国に買わせて調達をしようとしているのです。アメリカの景気対策の資金は実は日本と中国が負担をする、という図式なのです。
準植民地(決して言いすぎではないと思っています。)である日本から資金を調達してくる、という事であればアメリカ国民は、「それだったらOK。」、という事になります。

中国も国債を買わされる訳ですが、中国は、「アメリカが中国に不利な事やったら、いつでも国債を売り飛ばしてやる!!」、とはっきりと宣言しています。これを言ったのが1月くらい前、既に中国はアメリカが国債を買ってくれ、と言いにくるのをはっきりと予測していたのではないかと思われます。

クリントンは国債のセールス・ウーマンで来日したのは、「、、、♪♪♪、誰もがみ〜んな知っている〜♪♪♪、、、」、ですが不思議なのはマスコミも、政府もこれについては何も言わない事です。これだけはマジ、ナゼなのかどこを調べても理由が出てきません。(私なりに想像する理由はありますがここでは割愛。)

今世界中が注目しているのは、「オバマやろうとしている事はまあ、わかる。でもその巨額の資金をどこから持ってくるのだろう。」、という点なのです。
麻生さんはアメリカに招待(呼びつけられた?)されたようなので行かない訳にはいかないでしょうから、アメリカとしては資金のメドは大体ついたということでしょうか。

数日前にフィットネス仲間のオハイオ人のJPさんに久し振りに会いました。JPさんはあっと驚くほど痩せていました。
実はJPさんは今年になってジムで見掛けず、もう諦めたのかな、と思っていましたがちゃんと努力をしていたのでした。
「SHINさん、私はこの2月ヶ月で15KG痩せました。すごいでしょ。」

確かに言われて見れば、それくらいの減量はやった体つきになっています。

「日本に長期の出張で行っていたのですが、日本って昼休みが1時間もある。それでこの時間を利用して毎日35分〜40分間、3kmか4km近くを歩いていたのです。これ以外は特にやっていません。」
「ビールですか?1週間に1本くらいかな。殆ど飲みませんでした。」
「食事は普通に食べていました。日本の食べ物はおいしいですね。」

とまあ、日本を褒めるのも忘れないJPさんですが、確かに見違えるようにスマートになっています。彼は45才ちょっとだと思うのですが、大したものです。
やっぱり継続する事が一番大事、というのを見事に実証してくれています。

これに比べて私の方はなかなか回数が増えません。1主観に最低3回、できれば4回は行きたいのですが、最近は2回がいいところです。
JPさんに刺激されました!よーし、私も再度頑張るぞ!

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