09−01−02 さて今年は

2009年の元旦、オハイオは穏やかな天気に恵まれ、本当に気持ちいいお正月です。オハイオでは初日を拝みに行かないので、元旦でも早起きをする必要がありませんが、それでも7時前には起きます。日本は既に元日の夜で、こちらは今から2009年の始まりです。

先ずやることはおせち料理、お雑煮を頂くための準備をします。準備と言っても重箱からお皿におせちを並べるだけです。お屠蘇は作るのが面倒なので、ちょっとだけ上等の日本酒で代用します。私にとってはこれで十分です。

座卓にこれらを並べて、一応カミさんと新年の挨拶を交わします。
ここまでが我が家の儀式。で、この後はおせち料理を肴に待ちに待ったおめでたい一杯を頂きます。

ちょっとだけ上等な冷酒とおせち料理は、かくも似合うものかと感心しながら杯を進める事になります。

ちなみに今年のおせちは17種類、日本にいるときとほぼ同じです。私はこれらを見ると幸せになります。
もちろん食べるともっと幸せになります。

昨年はいろいろな事がありました。特に11月以降のアメリカ・日本の経済状態は想像を越える状態になってしまいました。
こうやって日系企業の駐在社員で海外に来ていると、これらの変化をずっしりと肌で感じます。

テレビのニュースではハケンの契約解除による失業問題が大きく取り扱われています。
完全に政治のツマ・道具にされているのが気になりますが、いずれにせよ収入の途を絶たれるというのはその人にとって大変な事は間違いありません。

政治の方では、民主党の衆議院選挙に関しての“とにかく解散、とにかく選挙”ばかりが目立ちます。政策については、そうか〜、ナルホド〜、というような発言は殆ど聞こえてきません。何でも反対するところは、かつて社○党のコピーみたいな存在です。

とかとか酔っ払った頭でいろいろと考えながらテレビの画面を見ながらああでもない、こうでもないとゴタクを並べる、、、いつもの元旦の朝の風景であります。

1日はアメリカも祝日です。ですから新聞の配達はありません。日本であればどさっと元日版のぶ厚い新聞が届くのですが、アメリカではとにかく休みだから配達しない、という事のようです。

年賀状もこの13年間受け取っておりません。これの代わりにインターネットでカードを発信します。かなり酔っ払ったところで、PCを立ち上げメールのチェックをします。
やはり何通か新年のあいさつがメールで来ていたり、私のようにインターネットによるカード配信で年賀状が届いています。近況などが細かく書いてあるとウレシクなったりします。

オハイオの1日の夜、又は2日の朝には日本の限られた人(インターネットが使えない人など)に電話をして元気で正月を迎えている事を声で伝えます。

でも今年は一体どうなるのだろう。新年にこんなに不安を具体的に感じるのは殆ど初めての経験です。
この不景気の中、会社は一体どうなるのだろうか。いろいろなパターンが頭の中に浮かんできます。

中東では新たな戦争が始まろうとしている、日本では中東情勢は何か別世界の出来事、というイメージで扱われています。
しかしアメリカでは自分の庭先の出来事というよりも殆ど国内問題に近いくらいの形で扱われています。

これは日本にいてはなかなか判りにくい事だと思います。

今月の20日でアメリカ大統領が代わります。日本人の多くはオバマに親近感を持っているようです。彼個人の経歴と政治方針は全く関係ないと思わなくてはいけないのですが、より親日的な政策をアメリカがとる、というような意見とか報道を見ると私は唖然とします。

オバマは民主党ですし、国務長官はクリントンです。民主党は日本抜き政策であるのは彼らの既定の方針ですし、クリントンはとにかく日本嫌いというのも既知の事実です。オバマがアメリカ国内に対してとる経済政策はともかく、日本とは対等なパートナーとして付き合うのかどうか、これを観察していきたいと思っています。

お正月と言うのは、おせち料理を肴に、朝から堂々と酒を飲みながら、分厚い新聞をネチネチと隅から隅まで読み、毒にも薬にもならないTV番組をボーっと見て、また飲む。
まあ世の中いろいろありますが、私のお正月はオハイオにいても日本のパターンを守り続けています。私はそんなお正月が大好きであります。

さあ、今年もがんばろう!!

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