08−11−22 不景気
オハイオも秋が終わり、気温的には完全な冬になっています。朝の出勤時(07:00頃)の気温は−4℃〜5℃で、今週は雪も降りました。
現在カミさんは日本に行っているのでオハチョンの身、仕事が終わっての帰宅はなるべく早くするように心掛けていますが、それでも時々はシャワー浴びて食事をして(というより液体燃料の注入をして、というのが正しい言い方かも)を終えて、短波放送のラジオJAPANを聞きながらベッドに入ると11時半という日もあり
、ここのところフィットネス通いもできておりません。

数ヶ月前は1ガロン(3.8リッター)が4ドル以上していたオハイオも、投機マネーがオイルから引き上げたせいなのか原油価格がグングン下がって、これに連れてガソリンの値段も2ドルを割り込む程になってきました。
ほんの3〜4年前まで、空っぽになった車の燃料タンクを一杯にしても30ドルを超える事は絶対になかったのですが、この前までは70ドルを超えていましたから、ガソリンの値上がりの影響はものすごく大きかったと言えます。

それとガソリンの値段が上がって、飛行機のチケット代金以外に”燃料サーチャージ”なる料金を取られるようになりました。
燃料サーチャージは同じ路線でも航空会社によって全然値段が違っており、日本の航空会社がダントツの高さを誇っているようで、日本/北米の場合600ドルくらいの燃料サーチャージを払う必要があります。

でも原油価格が下がってきた最近、この燃料サーチャージの見直しはどうなるのでしょうか。
アメリカの話題は日本と同様に100年に1回と言われる景気の低迷で、特に自動車産業の行方が大きな関心事項です。
先日はビッグ3のCEOがワシントンDCの上院議会公聴会に出席をして、公的資金援助の要請をしたようですが、「援助してくれなきゃ潰れてやるゾ〜。」、というような姿勢で臨んだようで、委員長他の民主党の議員にこてんぱんにやられたそうです。

3人とも専用のプライベートジェットでDCに行った訳ですが、リストラの努力不足をやり玉に挙げられ、「一般の旅客機の乗れば1000ドルも払えば十分、専用機を売ってしまえ!売る気のある者は手を挙げろ。ない?よしわかった、この質問と彼等の答えは公式に議事録に残せ!」、とまで言われる始末。

プライベートジェットを使う理由はセキュリティー(安全)上の問題があるから、というのがその主な理由らしいのですが、そんな儲かっていない会社のCEOを誰が襲うか、と言ったとか言わなかったとか。

いずれにせよ、ビッグ3の一つでも破綻すれば1年以内に250万人の人が失業すると言われています。私は通勤時にラジオを聞いていますが、ニュースの話題はアメリカの自動車産業の行方の事ばかりです。
とにかくラジオではベイルアウト、ベイルアウトという言葉が盛んに出てきます。
ベイルアウトって飛行機から”パラシュートで脱出する”、という意味しか以前は知りませんでしたが、今は”援助”という意味がある事を知るようになりました。

アメリカ政府の自動車産業への公的資金の援助は今のところ、否定的な意見が多いのですが、このままでは間違いなく潰れてしまうので、どうなるか我々にとっても最大の関心事項になっています。


土曜日の今日は洗濯屋に行って、食料の買い出しをして、ドラッグストアーで薬の受け取り等の雑用を済ませました。
「アメリカは景気がおかしくなって大変ね〜。日本はどお〜?」、洗濯屋の韓国人のオバサンは相変わらず愛想がよく、いろいろと話しかけてきます。

このオバサンによると、この季節になると秋物のクリーニング、昨年クリーニングしていなかった冬物のクリーニングで結構忙しいのだけど、今年はあまり忙しくならない、って言っていました。
家に帰って一服、夕方になる前に気になっていたフロントヤードの枯れ葉集めをやりました。
こちらの普通の家はフロントヤードには1〜3本の木を植えるのが普通で、これが大きくなると枯れ葉の量も半端ではありません。
私のフロントヤードには3本の木がありましたが、何年か前の強風で2本が倒れて切ってしまったので今は歩道にある1本だけで、これも今では10mくらいの高さに伸びています。

この木から落ちる枯れ葉以外に、両隣の家からの枯れ葉がまたすごかった。すごかったというのは、右隣の大木は9月14日の強風で倒れ、これを切ってしまったのでここからの枯れ葉が飛んで来ることがなくなったからです。

日本人のSさんが住んでいた時は、奥さんがコマメに枯れ葉集めをしてくれていたので問題なかったのですが、オハイオの原住民が住むようになってからは全然枯れ葉の掃除をしません。
これが私の家のフロントヤードにどんどん風で飛んでくるので、たまったものではありませんでした。

お天気は快晴、気温は2℃で無風状態なのは助かりますがやはり寒い。最初手袋なしでやっていたのですが、とてもじゃありませんが手が悴んで仕事にならず、あわてて家の中から手袋を持ってきて作業をしました。
この家に住んで12回目の秋、枯れ葉集めはカミさんの仕事と割り切っていましたが、やってみると結構大変でした。

仕事が一段落すると日本だったら集めた枯れ葉は庭で焚き火をして燃やし、そこにサツマイモを放り込んでこれを焼いて食べるという、秋の味覚を味わう事ができます。

しかしここはオハイオ、そんな事したら消防署か警察に通報されてしまいますので、枯れ葉は買ってきた大きな紙袋にギュウギュウ詰め込んでおしまいです。全く情緒もクソもありません。(枯れ葉の量は庭で燃やして始末するにはあまりにも多すぎますケド。)

さーて、来週はサンクスギビング4連休、これが終わるとクリスマスシーズンです。オハイオに来て13年目にして初めて経験する不景気の中のクリスマス。どんな雰囲気になるのでしょうか。
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