08−10−22 気になる記事
最近いろいろと面倒な事が起きていて再度日本に出張しなくてははならなくなりました。フライトはいつもの時間で08:10にコロンバス発シカゴ、その後シカゴから成田です。コロンバス空港のAAのカウンターでチェックインしようとしたら、私の予約はAVOIDされているという事で、チケットを手にするまでに40分近くかかりました。

コロンバスのAAのカウンターの職員は親切な人が多く、今回対応してくれた人は顔なじみの中年の女性でしたが、しつこく旅行会社と電話でやりとりをしてくれました。
ナゼこうなったのか理由はよくわかりませんが、現在会社が契約している旅行会社は日本人には評判が悪く、日系の会社に変えようという話がしきりに持ち上がったりしたのですが、どういう訳か実現していません。

日本出張でANAを予約してあったのにUAのエコにミーに変えられて成田まで行ったとか、出張先で日程の変更をしようとしたら変更したはずがされていなかったりとか、トラブルの事例には事欠きません。
今日はそんなトラブルがあったのですが2時間前にカウンターに行っていたという事もあり、余裕をもってゲートに入る事ができました。

8時半にシカゴに到着(コロンバスとは1時間の時差)、3時間の待ち時間があるのでラウンジでお茶を飲みながら新聞を読んだり雑誌を読んだりして時間を潰します。以下はその中で気になった雑誌の記事からです。
記事は太陽の活動に異変が起きているという内容です。太陽は11年周期で活動の強弱を繰り返しており、この周期が今回は崩れていてこの先5年〜10年間地球は低温異常気象になる可能性があるというのです。
太陽の活動がおかしい事は私は半年程前にある雑誌を読んでいて知っていたのですが、そのような重大な影響を及ぼすという認識はありませんでした。

その時私が読んだ記事には太陽の活動周期がいつもと違って、地球上数百キロにある電離層の生成に大きな影響を与えているという内容が書かれていました。

地球上の電離層の生成がおかしくなると何が起きるかというと、電波(短波帯)の伝播に影響が出ます。私はアマチュア無線にも興味があり、そんな関係で電波伝搬に関心があります。

太陽の活動は太陽表面に現れてくる黒点の数で測定できるのですが、活動が活発になると黒点の数がグンと増え、活動が低下すると数が減るのという現象になります。

11年周期からいくと最小は2006年〜2007年で、2008年の後半である現在は明らかな上昇が観測されなくてはならないのが、全くその傾向がないそうです。

このような異常は約250年前から太陽の活動観測が開始された以降、18世紀後半、19世紀前半に記録が残っているそうです。

その時地球は異常低温に見舞われ、ヨーロッパではテムズ川が氷で覆われたり、農作物が獲れず大飢饉が起きたりという事態になったようです。同時期の日本では冷害で農作物が実らず大飢饉が連続して発生しています。

2008年の秋現在、太陽の活動の最小期がずっと続いている状態で、何百年に1回の状態であるとその雑誌は強調していました。
つまり今の最小期は23回目のピークが過ぎて、24回目のピークに向かうボトム期なのですが、でこれが異常に長引く、というのがその記事の主旨でした。
太陽の活動と電波の伝播の関係については1970年前後に自分自身で経験をしています。1970年前後というのは20回目の上昇ピークで、アマチュア無線を始めたばかりの高校生の私は簡単な送信機と受信機を作り上げ、家の庭には銅線を這わせた竹竿のアンテナを上げました。
高校生が作る送受信機とアンテナですから初歩のものでしたが、このような簡単な手作りの設備で遠く南北アメリカ、ヨーロッパの国々と無線電話で交信ができました。

それらの国の電波はスピーカーから割れるような音で聞こえ、この経験は強烈な記憶として自分の中に残っており、太陽の活動が低下すると電波はウソのように全く飛ばなくなり、受信機からはノイズしか聞こえなくなってしまいました。
今は短波通信は実用通信としては殆ど使われていませんので、電離層がおかしくなっても影響は趣味の世界だけで、世の中への影響はなくなりなりましたが、昔はいろいろと支障がありました。

23回目のピーク時(2002年頃)はオハイオにいたわけですが、日本からの帰りの飛行機から息を呑むような雄大なオーロラが見えたりしました。
このように太陽の黒点の数というのは私にとっては趣味との関係だけでしたが、今回読んだ雑誌の記事では我々の生活に大変な事が起きてしまうという事が理解できました。

やはり一番影響の大きいのが地球の低温現象で、最悪の場合は冷害が何年も続くと書かれていました。そうなると18世紀の時と同じく農作物が壊滅的なダメージを受け、人類は大飢饉に見舞われるというのです。
誰が言ったのかは忘れましたが、頭にこびりついて離れない言葉があります。

「人は1日食わざれば嘘を言い、2日食わざれば物を盗み、3日食わざれば人を殺す。」

食べ物がなくなるというのはそれくらい恐ろしい状況を作り出し、これが地球規模で起こる可能性があるというのですから無関心ではいられません。
私の年代の親達は戦争による食糧難を経験している世代で、食べ物がないのはどれほど辛い事か、子どもの頃からよく話を聞かされました。
食べるものがないという話しを何度聞いても、「大変だった。」、という事は言葉ではわかったつもりでしたが、実感はありませんでした。やはり経験していないからです。

でもどうすればいいのか、農業技術の発達とみんなの知恵で何とかなるのか、それとも何ともならずに人類は食料の奪い合いで殺し合いが始まるのでしょうか。
その記事は今地球の温暖化が問題視されているが、“温暖化はむしろ赤飯を炊いて祝うべきこと”、という表現で締めくくられていましたが、本当はどういう事なのか私には理解できませんでした。

今回は本HPの趣旨から外れる話題ではありますが、私的には非常に気になった記事でしたので本日は主旨を曲げて話題にしてしまいました。
では11時30分になりました。そろそろ搭乗時間です。では行ってきま〜す。
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