08−10−17 不思議な葉書
今週もあっと言う間に金曜日。最近特に1週間が早く感じられます。
仕事は相変わらずで、雑用の間に大きな懸案を片付けるというパターンが続いております。忙しいと言えば忙しいのですが、何もかもすっきりしない事ばかり、今までとはちょっと違う状況で、ストレスが溜まります。

今週の水曜日、家に帰るとカミさんが1枚の葉書を私に見せてくれました。今時珍しい手書きの葉書で、私の名前をフルネームで書いています。
良く読むと、「貴方の家を買いたい。下記に電話を下さい。」、という内容です。差出人を見ると、家から2〜3kmくらいしか離れていない事務所の住所になっており、名前もきちんと書いてあります。

アメリカ人の書いた文字にしてはていねいな文字ですが、それでも1/3くらいがどうしてもしても読めません。そこで会社に持って行って、隣の席のDさんに読んでもらうことにしました。
Dさんに葉書を見せると、「SHINの家を買いたいと書いてあります。家を売る気はあるのですか?ある?じゃ、良い値段で売れるとイイですね。」

やはり間違いないようです。
私の家はオハイオ赴任の1年後に購入したものです。購入した不動産屋は、同時期に赴任したHさんから紹介をしてもらいました。アメリカの家を見る目が全くない中、不動産屋の言うなりに買ってしまったのですが、この家に住んで12年目になってしまいました。
オハイオ勤務も長くなってきたので、何があってもいいように身軽になっておきたいと思い、数年前から家を売ろうかと思ってはいたのですが、なかなか実行に移すことができず、今日まできてしまいました。

そんな中で飛び込んできた1枚の葉書、でもどうしてこんな葉書が来たのだろう。そもそもこの差出人は誰だろう。こちらの不動産屋は会社の名刺を持っていますが、その会社名を名乗る事はあまりありません個人名で仕事をします。XXX不動産の○○○です、ではなく○○○です、という名乗り方しかしないのが殆どです。

ちょっとややこしそうな感じがしたので同じ職場のMさんという日本人通訳の女性に電話をして確認をすると同時に家を見てもらうアポイントメントをとってもらう事にしました。
その結果Mさんによると家の芝生が伸びていたから、というのが買いたいという理由だったそうです。

これもオハイオ人に聞いてみました。芝生が伸びている、手入れをあまりする気がなくなっている、つまりその家を売る気になっている、という事らしいです。
花壇に花は植えてあるか?とも聞かれました。そう言えば、今年は花壇に花を植えませんでした。玄関前はかなり殺風景です。
ナルホド、何となく理解はできます。
葉書には買う条件として” AS IS で結構です ”と書いてあります。つまり買うに当たっては修理などは必要なく、現状で買いますという事です。これも願ってもない条件です。
買う前には査定の専門家が来て、屋根のてっぺんから地下室まで、2時間くらいかけて検査をしていきますから、不具合は全部わかってしまい、値引きの交渉に使われますから修理する、しないはあまり大きな問題ではないのですが。

アメリカはサブプライムローン問題で家の値段が場所によっては30%以上も値下がりしている状況で、銀行の融資も厳しくなっています。家の売買は確実に買い手市場ですから時期的には最悪かも知れません。
でもこの家はいつかは売らなくてはなりませんし、今の厳しい不動産取引の状況がここ1年とかで改善されるとは全く思えません。

ま、見積もりをしてもらうのはタダだから。そうそう、その前に相場とかを十分に調べておかなくては。
という訳で11月の3週目のある日、このリンダさんという人が家に来ます。興味津々であります。
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