08−05−24 初夏の風景

5月も下旬になったのに朝はまだ5〜7℃という気温で新聞を取りに外に出ると寒いという感じですが、それでも日中は20℃を超えるようになりました。風景と雰囲気は完全に初夏の感じで、非常に清々しい気分です。

アメリカでは5月の最終週の月曜日はメモリアルデーとして祭日になっています。つまりこの週末は3連休、アメリカは元々日本に比べて祭日が少ないので貴重な3連休です。
会社で日本人の駐在社員数人に雑談の中で、「メモリアルデーって何の日だか知ってる?」、という質問をしたところ、祭日の意味を知っている人はいませんでした。

メモリアルデーというのは簡単に言うと、「南北戦争で戦没した兵士を弔う目的で決められた日で、その後あらゆる戦争で亡くなった人を弔う日として1970年頃に5月の最後の週の月曜日に決められた。」、という事のようです。
ですからあちこちで退役軍人やら、現役の軍人、それに高校生までもがパレードをして街を練り歩いたりする訳ですが、私はまだ実際のものを見た事がありません。(私の家の近くでもこのパレードをやっているらしい。)

これらのパレードとか催し物を地元のテレビなどで見ているとどうも皆さん、過去の戦争での戦勝気分(特に対日、対独戦であった第二次大戦)を味わっているという雰囲気がしてなりません。
というのは戦没者への追悼というより、退役軍人さんへのご苦労さん会イベント、という雰囲気ですから。

アメリカは第2次世界大戦以来、現在まで大小取り混ぜて数え切れない程の戦争をしてきた(一説によると25以上)国で、未だかつて国土が他国に蹂躙された事のない幸せな国民達と言えるかも知れません。
そしてアメリカにとって最大の戦死者を出しているのは、第一次大戦でも第二次大戦でもなく、実は南北戦争での60万人という数字だそうです。

さてメモリアルデーの3連休の初日お天気は快晴、買い物のついでにカミさんのリハビリを兼ねて近所をぐるっと車で廻ってみました。

ちょっと会社に寄って

忘れ物という訳ではないのですが、全く仕事とは関係のない用事で会社まで。
誰もいないと思ったら、工場の工事関係でしょうか、結構な車が工場の駐車場にありました。

でもメインのオフィスの前はごらんのとおり、車は1台のみの駐車でした。
仕事で来ているのではなく、休みの間ずっと放置されているという雰囲気でした。

空は真っ青、雲がぽっかり、気持ちのいいお天気です。
フリーウエーの入り口

会社からフリーウエーへの入り口って写真を撮るのは意外と難しい。入り口の車線に車を停めなくてはなりませんから、普段の日は危険でマズ無理ですが、今日は別。
休みですから基本的に車が会社の周りにはおりませんので、こんな写真も撮れます。

でもナゼかこの日はパトカーがやたらと徘徊しており、何台もの車がスピード違反か何かで餌食になっておりました。オキノドクサマ。
高校のヤードセール

家の近所の高校でヤードセールをやっていたので、ちょっと立ち寄ってみました。
高校生達が家から持ち寄ったいろいろなガラクタが一杯並べられていました。

ガラクタとはいうものの、中には新品未使用品とかも多くあり、カミさんは3点ほど買い込んでおりました。3点で合計1ドル(100円)。

この季節は引っ越しのシーズンでもあり、住宅地域では頻繁にガレージセールを見る事ができます。
正面入り口付近

この日は体育館でバレーボールの試合があり、親達が観戦に来ており、校舎の中に入る事ができました。試合を見るには7ドルでチケットを買わなくてはなりません。
日本の高校で生徒達がやる試合を、700円の入場料を払って親が見に来るってマズありませんよね。

高校のクラブに入部するのは入部テストに合格しないと入れないそうで、オハイオには勉強の塾はありませんが、クラブに入部するためのスポーツの塾は繁盛しているそうです。
野球の試合

グランドの隅っこの方では野球の試合が行われていました。
この高校のグランドは非常に広く、ひな壇式の観客席とかナイターをやる設備とか、非常に充実しているように見受けられました。

試合を少し見ましたがこのピッチャー、ラフコントロールで既に満塁に追い込まれており、その後のヒットで一気に2点を取られていました。
審判がちょっとでもおかしいと感じると、チームの監督が即クレームをつけるところなんか、アメリカらしい試合でした。
サヨト川と言います

これも自宅から5分くらいのところにある小さな公園からの眺めです。
ほんの小さな公園ですが、ピクニックエリアがあり、お弁当を持ってきたりバーベキューをやったりする事ができます。

ここに来ていつも同じ失敗を繰り返しています。
「あっ、弁当持ってくるの忘れた!」

気温は20度くらい、目にしみる緑です。
カモかな?

いつもは川辺に一杯いるのですが、今日は殆ど見掛けません。
岸の近くの岩の上で2羽が寝ていましたので、そっと近寄ってシャッターを押してみました。

そのうち目を覚ましたようでしたが、別に逃げる気配もなく、寝ていたときのままの位置で少し動いているだけでした。
体長は30cm以上あり、きれいな色をしていました。
逃げないカモ

カミさんは手術が終わって2週間ちょっと、殆ど回復したように見えますがまだ車の運転はしていませんので、自分で外に出ることができません。
平日は重いモノを持つ以外は掃除、洗濯、台所仕事、全部普通にやれるようになりました。

2羽のカモは右に写っている岩の上にいます。(岩の上に更に岩が乗っかっているように見えている。)
川の水はナゼか緑色です

サヨト川は川幅が25m以上、場所によっては40mくらいありボートを浮かべて遊ぶ人もおります。

公園には小さな子どもを連れた若い夫婦が中心で、おじいちゃん、おばあちゃんも見掛けました。

釣り竿を持って来ている人もおりましたので、魚釣りもできるみたいです。
野外ステージ

ここの公園には野外ステージがあり、6月5日に何か催し物をやるというビラが貼ってありました。

今の季節は夜の8時半頃まで明るく、夏至の頃には9時を過ぎても空に明るさが残るという感じになります。ですから夕方6時から始めても照明なしで2〜3時間は十分野外劇とかコンサートをする事ができます。

何もない公園ですが、人影も少なく(と言うか、殆どいない)カミさんのリハビリには最適でした。

実は11年前の今日はカミさんと下の娘が日本からコロンバスに着いた日なのです。その時も今日と同じように、真っ青な空と少し身の引き締まる気温でした。

カミさんと娘のコロンバスの第一印象は空の青さと、広さだったそうです。高くても2〜3階建ての建物が多く、かつ道路から離れて建てられていますので、車で走ると確かに日本に比べて空がやたら広く感じます。

連れてきた下の娘は高校を卒業後日本に帰ったのでカミさんと2人の生活が既に8年です。私のオハイオ生活は最初の1年は単身赴任で、丸12年になります。結局は今までの私のサラリーマン生活の中でオハイオが一番長い場所になってしまいました。

光陰矢のごとし、これを実感する今日この頃です。

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