1.入院の短さについて
アメリカでは一般に病気・手術などでの入院日数は日本に比べると驚くほど短い期間です。盲腸手術は1泊、手術の翌日に退院、お産は48時間つまり2泊、これらは保険会社が制限をしているからです。
保険会社がこの病気の場合は1泊とか、この手術の場合は3泊とか、治療方法まで指定しており、これを超えると保険が出ません。
保険は条件が個人によって大きく異なるため、日本とは違いみんなが同じような治療を受けられるとは言えません。
日本では手術の場合、入院してからいろいろな検査を開始し、手術は入院数日後というのが普通ですが、ここではこれらを全部通院、又は自宅で自分でやりました。
カミさんはいろいろな検査に2回通院、手術24時間前から指定された食事制限とか薬の服用などを自分で行い、手術当日は開始1時間30分前に病院に行きました。
これらは説明をしっかりとされますが、詳しく記述したドキュメントも渡されます。(読むのに一苦労です。)
2.手術1時間30分前
待合室で待っていると名前を呼ばれますので手術準備室に行きます。ここで全部着替えてベッドに横になります。
入院に当たって寝巻きとか歯ブラシとか着替えとか、靴下とか一切持っていく必要がなく、全部病院が準備してくれました。
ここで最終的な簡単な検査を行います。しばらくするとまず麻酔医が現れました。
それも主と副の2名です。どういう麻酔をするとか、手術後の痛み止めはどうするとか、しっかりと方針と説明をしてくれます。
日本では麻酔医が不足しており、1人の手術に2名がアサインされるということはないそうです。
次に主治医である執刀医が助手の医師を連れて、どういう手術をするか説明をしてくれました。執刀医はカミさんが通院をして手術を勧めたドクターLCという人でした。
麻酔医も主治医も大変信頼のおけそうな感じで、非常に好感が持てました。
そして手術30分前に手術室の方に運ばれていきまました。これから先は誰も入れません。
3.手術中
病院には立派な家族の待合室というのがありました。ここにも担当の案内の女性が3人いて、いろいろと面倒をみてくれます。待合室はソファーがあって個室に区切られており、大きな液晶ディスプレーが何台も据え付けられています。
このディスプレーには手術のステータスが逐次表示されるのです。
準備室を出た、手術室に入った、手術が開始された、手術が終了した、回復室に入った、、、というのが患者ごとに時間とともに表示されるのです。
カミさんの場合手術開始予定は8時半、実際は8時25分開始でした。(病院に来て受付をしたのは6時45分でした。この時点で何人もの人がいましたからもっと早くからやっている事になります。)
この待合室で時々ディスプレーを見ながら手術がどのように進んでいるか確認をしながらコーヒーを飲みながら待つことになります。
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