08−03−18 災難続き
10日前の日曜日の夕方、自宅にて自分の部屋を出ようとする時、半開きになっていたドアーに右足をガ〜〜〜ン、「ウ!!」、とあまりの痛さにうずくまってしまいました。そして私のカワイイ目からは大粒の涙がポロリ。
恐る恐る足を見ると、何と小指の爪が90%剥れてダラ〜リ、真っ赤な血がドクドク。ありゃ〜、という訳で早速応急治療をしてひとまず止血をしました。

それにしても痛い。ズキンズキンです。緊急で病院に行こうかと考えましが、歩き方さえ注意すれば何とかなる感じなので、まあしばらく様子を見ることにして、その日は右足を濡らさないようにしてシャワーを浴び、液体燃料も通常どおりに頂きました。(通常よりも多めだったかも知れません。)

翌日は爪をかばいつつ、そっと靴を履き出社。当然、普通の歩き方はできませんから皆には何かがあった事がすぐにバレてしまいました。「足の爪を剥がしてしまいました、、、。こんなに痛いとは思わなかった、、、。」、と会う人ごとに説明をしなくてはなりませんでした。

以前は腰を痛めて変な歩き方をしていた事があったものですから、「SHIN、まだ腰の調子が悪いのですか?」、と聞いてくる人もおりました。爪を剥がして3日目頃から爪の周りの痛みは減ってきましたが、今度は親指の付近に別な痛みが出てきたのです。
先週の金曜日の夕方くらいからかなり痛み出し、土曜日の朝になっても治る気配がありません。爪が剥れてそこから黴菌が入ったのか、何か骨とか筋肉に支障が出ているのではないか心配になってきましたので、緊急診察を受ける事にしました。

やはりこういう事になると頼りになるのはオハイオ人、先週に引き続きJさんにヘルプをお願いする事にしました。
「Jさん、例の足が異常に痛くて、治る気配がありません。エマージェンシーで診察を受けたいのですが予約を入れてくれませんか。それと通訳サービスも病院に頼んで下さい。」
「SHINさん、大丈夫ですか。じゃ、直ぐにやります。それと病院まで連れて行きますから、待っていて下さい。」

Jさんは30分くらいして家まで迎えに来てくれ、病院まで。この病院は6年ほど前にもエマージェンシーで行った事があり、Jさんに電話した時は、半年前くらいにできた新しい病院にしてはどうか?と言われたのですが、前に行った事があるので、こちらにしてもらった次第でした。

病院の受付への入り口でびっくりしたのは、空港と同じように金属探知機とものものしいセキュリティーが3名もいた事です。Jさんも付き添いで行ったカミさんも、手荷物の検査を受けました。

「ここはエマージェンシーの病棟ですから撃ち合いでケガした連中もしょっちゅう担ぎこまれます。という事はそれを追いかけて来るヤツもいる訳でこれを阻止する目的でもあります。」、とJさんが教えてくれました。
なる程、手負で病院に逃げ込んだヤツにトドメを刺そうと追いかけてくる刺客は武器を持っている訳ですよね。ウーン、Jさんの言い方がいかにもアメリカらしい。

受付ではナゼ来たのか、症状は何かから始まって延々と質問が続きます。保険証と免許証の提示が真っ先に求められるのはもちろんですが。
そうこうするうちに通訳サポートの女性がやってきました。
診察の予約をして1時間くらいで病院に来るって大したものです。この人曰く、「この病院は24時間いつでも誰かが通訳サポートで行けるようになっています。」、との事でした。

さて診察結果は、、、、爪の剥れとは関係のないものでしたが、注射を1本打たれ、処方箋をもらって帰りました。
今回の受診の感想は、医者も看護士も前と比べると非常にぞんざいで全く愛想のない態度でした。
何よりも気に食わなかったのは、ドクターは私が痛いと言っている患部をさわろうともせず、そしてまだ話しかけているのに部屋を出て行こうとした事でした。
病院はリバーサイド・ホスピタルという大総合病院で、以前とは全く異なった印象を今回は持ちました。

今日の午後、土曜日のエマージェンシーの診察で指示されたとおり、ドクターAのところに行ってきました。ドクターAのオフィスは家から5〜6kmで、車で7〜8分で行けます。
ドクターAはファミリードクターで、今までに何度も行った事があり、感じのいい人です。診察結果も私でもわかるように判りやすい言葉で、そして絵図を書いて説明をしてくれますので通訳なしでもまず大丈夫です。

診察室に入ってしばらく待つとドクターAが若い東洋人のドクターを連れて入ってきました。名前からは韓国人のようでした。挨拶をして握手をします。
診察の最後に、「ところでドクター、今の状況から液体燃料の注入制限はありますか。」、私の最も気になる質問をしてみました。ドクターAは、
「毎日何本くらい飲みますか?1本や2本は問題ありません。毎日半ダース(6本)も飲むのは問題ですけどね。」、これには3人とも大笑い。いくら私でも毎日ビール6本は飲めません。でも安心したな〜、この返事。

ここのファミリードクターは冗談も言う人です。
でももうあのリバー何とか言う病院のエマージェンシーは行かないぞ、よし今度何かあったら通勤途中で毎日見る、新しくできた巨大な病院にするぞ。私は決意を新たにしたのでありました。

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