07−04−06 温度差20℃
4月になると日本では入社式・入学式が行われます。入社式は学生から社会人への変身の儀式として行われ、入学式は幼稚園から大学まで、それぞれの新たな一歩を踏み出すための儀式として行われます。

これらの儀式では校長・学長、或いは社長などが挨拶・訓示をします。挨拶・訓示の目的はいろいろとあるのでしょうが、大きくは新人の「心構えを正す」、というところでしょうjか。
そんな中で今週の火曜日の新聞に次のような事が書かれていました。そして私は腰を抜かしそうになりました。

「ウソをついてはいけません。悪いことをしてはいけません。決められた事はちゃんと守りましょう〜、、、。」

ナゼ私が腰を抜かしそうになったかというと、これを言った人と言われた側の組み合わからです。
刑務所の所長が、新たに服役に来た入所者に対して言ったのか?イエ、刑務所に新入所者のための儀式はありません。では幼稚園の園長先生が、新入の園児達を前に言ったのか?イエ、そうではありません。どこかの荒れた中学校の校長先生が、不良学生の予備軍を相手に言ったのか?ノー。

では誰が誰に言ったのか?
これはある超大企業の社長が、入社式で真っ新なスーツに身を包んだ新入社員を前に言った言葉なのです。この会社、日本人で知らない人はいない大会社です。

社長さんは恐らく60才を越えた人、この人が(多分)真面目に考え抜いた挙げ句の新入社員への言葉です。
片や、それを聞いた新入社員は少なくとも22才を越えた「大人」達。社長の言葉を聞き漏らすまいと一生懸命に聞いたことでしょう。

「トイレに行ったら手を洗いましょう、友達の物は勝手に使ってはいけません、お父さん、お母さん、先生の言うことはちゃんと聞きましょうね、ケンカをして友達をたたいてはイケマセン、、、、。」

ここの会社の社長・新入社員と幼稚園の先生・新園児をごっちゃにしている訳ではありません。このような事を大企業のトップが新入社員の訓示で言わなくてはならない状況にある事は少しは理解しています。が、新入社員諸君はこの訓示に対して、何を感じたでしょうか。(この記事を書いた記者は何も感じなかったようですケド。)

アメリカにもし入社式があって(アメリカには入社式はありません、というか定期入社という考え方がありません)、社長が新入社員にこれを言ったらどうなるか、考えただけでもオモシロイです。
2週間前、以前から気になっていたファミリールームとダイニングルームの床のきしみ、修理をしてみました。きしみは床板と床板を支えている梁板のの間に隙間ができて、それが歩くたびに動き、きしみとなっているのです。床の下、つまりこれは地下室の天井ですからここの梁と床板のガタを修理すればいいのです。

ところが一カ所は直ったものの、もう一カ所がまだ完全に直っていません。
そこで再度修理に挑戦してみました。

床板のきしみはどの家でも起きるらしく、特に新築から数年でひどくなるようです。
これは床板とか梁板の素材が乾燥をして収縮をして、これにより隙間ができてギシギシ・キュキュとなる訳です。

修理はどうのようにすればいいのか、このようなジャンルの事は職場のオハイオ人に聞くに限ります。

教えてくらったのはズバリ "LIQUID NAIL" です。つまり”液体の釘”、これを買ってきて使えばいい、という事でした。

"LIQUID NAIL" とは長さ30cm、直径5cmくらいの筒に入っている接着剤で、簡単な工具(グリース・ガンと言います。)で押し出して使います。
値段は "LIQUID NAIL" が1本3ドル(約350円)くらい、グリス・ガンが5ドル(約600円)くらいです。

梁と床板の隙間はすざましい状況で、隙間だらけでした。というより、床側から打ち込んだ釘の半分くらいは梁を外れていますから、床板と梁は最初からブカブカだったという方が正しいかも知れません。

この "LIQUID NAIL" を再度4本程買ってきてまだ直っていない部分の修理をしてみました。

床下、つまり地下室の天井というのは冷暖房のダクトとか、電気の配線とかがいっぱいあるので、これらを避けながら "LIQUID NAIL" を隙間に注入していきます。

改めて梁板と床板の打ち付けの様子を見た訳ですが、本当にヒドイ。
3mm〜5mmくらいの隙間というか浮きがある場所はいくらでもあります。

ですから接着するというよりも、隙間を埋める、という感じになります。
( "LIQUID NAIL" は完全に乾燥して接着するまでには2日間程かかります。)

この方法で1階のフロアーは何とか修理できますが、2階のフロアーの場合はできません。2階のフロアー、つまり1階の天井からの修理はできません。
方法としてはカーペットに小さな穴を空けて、大きな木ねじを使って床と梁の隙間をなくすという高等(?)な技が必要らしいです。
次はこれに挑戦してみます。
さて今週の半ばから再び気温が下がり始め、日中でも−1℃、夜は−5℃とかいう気温になって雪も降るようになりました。1週間〜10日前には日中は20℃以上で、外に駐車してある車に乗った瞬間は「暑い」と感じる事もありました。
この20℃以上の気温差は日本ではなかなか考えられない事ですが、ここオハイオでは季節の変わり目ではそんなに珍しい事ではありません。

20℃の日が続いて雨が降ると芝生が急激に青くなり、グイと伸びてきます。この週末には芝刈りをしようと思っていましたが、それどころではなくなってしまいました。
オハイオでは5月の上旬〜中旬になるまでは温度差の激しい日があるので、安心はできません。2年前の4月中旬、花壇に花を植えたら、寒さと霜で5月にはそれらが全滅したという経験もあります。

春を感じるのはもう少し先のようです。
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