07−02−24 お久しぶりです!!
1週間ほど前に、日本にいるSさんから久し振りにメールがありました。おっ、珍しいな!と思いつつさっそく読んでみると何と2月一杯で早期退職をするとの内容。ウーン、しばらくPCの画面を見たままフリーズしてしまいました。

Sさんとは同じ日に中途入社で、最初の職場は同じでした。3年くらい経ったあとそれぞれ別の道を歩んできましたが、同じ年令という事もあり、何かと気になっていた同期でした。
そのSさんと久し振りに合ったのが20年振りで、しかもブラジルのサンパウロ郊外の工場でした。Sさんはその工場の立ち上げ支援で日本から長期出張で来ていたのでした。

その後日本で会ったり、Sさんはカナダ駐在になった時には私の家に来てもらったりして何度か会いましたが、メールでの交流が主となっていました。
Sさんの専門は工場の設備導入で、世界中の工場の立ち上げに携わってきました。海外駐在もイギリスとカナダの2カ国を経験していました。最近は中国の工場の立ち上げをやってきました。

まだまだ何年も会社に貢献できるSさんが退職。どうしてなのか。メールにははっきりと書いてありませんでした。
Sさんが自宅に来て2人で杯を重ねて旧知を温めた事がありました。その時、高校生だった下の娘がずっと2人の話を傍で聞いておりました。
翌日、下の娘は言いました。「Sさんって、スゴイ人。何でも知ってる感じ。それに言う事が全部まともだし。」、という感想を述べておりました。そうです。Sさんは高校生にもはっきりと分かる、なかなか中身の重い男なのです。

そのSさんが会社を辞める。Sさんのメールには退職の理由は、新しい事を自分でやるためだと書いてありました。
メールを何度も何度も読んで、私はSさんを心から応援したい気持ちで一杯になりました。
ガンバレ、S!!!
この日は今年初めての日本出張。数日前には大雪が降り、しかもかなりの低温になっているので、まだ一面真っ白です。土曜日の朝、コロンバス空港まで。さすが土曜日です、空港まで20分、6時きっかりに到着しました。

UAのカウンターに行ってチェエクイン、係のオジサン曰く、「予定は7時50分ですが、10時まで遅れます。この飛行機のクルーが昨夜到着が遅かったので、ホテル出発が遅れるためです。」
そうかー、でも10時という事はシカゴ到着が10時15分〜25分くらい、成田行きのフライトは11時20分出発ですから1時間くらいしかありません。

UAはNO−1ターミナル、成田行きのJALのターミナルはNO−5、ここまでは急いでも10分はかかります。
という事は人間は乗れるかも知れませんが、貨物室預けの荷物は多分着かない可能性大です。

こうなったら焦っても仕方ありません。見送りに来ていたカミサンとレストランで朝食を摂ることにしました。
食事の後カミサンと別れてゲートに入り、ゲートのシートで延々と待ちます。

コロンバスはPCの無線LANが無料で、快適に使えます。何もする事がないのでPCを取り出して写真を撮って日本の友人にE−MAILで送ったりして時間つぶしをしましたが、相当に退屈しました。

それでも飛行機は10時には出発、結局シカゴに着いたのは10時15分、アリャー、1時間しかありません。
急ぎまくってNO−5に着いたのが10時35分、カウンターにはもう誰もいませんでした。で、チェックインをして、セキュリティーゲートへ。結構混んでいましたが、ギリギリで乗れました。

貨物室預け以外の手持ちのバッグを2つ持ってのNO−1からNO−5までの移動、息切れすることもなくずっと小走りで行けたのはここ1年で鍛えたランニングの成果かナー、等と考えながらにこり微笑むスチュワーデスの横をすり抜けて自分のシートに向かいました。
私はいつも2階席を予約しておくのですが、席に行ってびっくり。隣に取引先の副社長のKさんが座って見えるではありませんか。Sさんとは昨年の夏にイエローストーンの6泊の旅で一緒にさせて頂き、最後の日のソルトレークシティーではかなり怪しい日本レストランで一緒に痛飲をした方です。

お久しぶりです、と全く偶然の再会に挨拶をさせて頂き、その後しばらく世間話です。
飛行機は離陸をして飲み物も配られます。Kさんは相当にイケルほうですが、ソルトレークシティーでもかなりベロンベロンになった私とは違い、しゃきっとしてみえました。

お話によると2年少しのアメリカ勤務を終え、日本に帰国をする事になり、最後の日本出張であるとの事でした。
Sさんの会社は私の会社から1時間くらいのところにあり、私も何度かおじゃまをした事があります。

2年で日本に戻るのは少し残念で、もう少しアメリカにいてあちこち奥様と旅行をしたいと言って見えました。
飛行機は順調に飛び、予定どおり成田に到着。荷物受け取りの所でご挨拶をして別れました。

それから2日後の朝、私はホテルで朝食を摂りながら日経新聞をパラパラとめくっておりました。すると何とKさんの写真が出ているではありませんか。それは新社長紹介の欄でした。
そうです、KさんはF社の社長に就任(正式には株主総会を経て就任)されるのです。F社は東証1部上場の会社ですから本人の経歴入りで顔写真が、ちゃんと紹介がされるです。

Kさんは本社の副社長という立場で北米の何カ所かの工場、その他を統括している立場にあったのですが飛行機の中で話された断片的な内容が一気に繋がりました。
また機会があったらどこかで一杯やりながらいろいろとお話を伺おうと思っていましたが、日本に帰られるのでは当面それもダメになってしまいました。

でもこの日は本当にびっくりしました。月並みないい方ですが世間は広いようで、本当に狭いのですね。
成田には予定より少し早めの翌日の午後2時40分に到着です。それにしても日本は暖かい。到着前の機長のアナウンスでは12℃あるとの事でした。

今回の出張での心配事は2つ。
一つは仕事の事で事前の調整が十分でなかった案件があること、もう一つはこの2週間弱の日本滞在で一体何キログラムの体重が増えるか、です。
特に体重の方は何を食べてもおいしい日本、もう殆ど絶望的であります、、、、、。
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