06−12−11 帰国休暇(1)
オハイオ駐在になって11年目、会社の規定では1年に1回の2週間の帰国休暇がありますが、私は今までこの2週間を全部休暇で取った事がありませんでした。
というのはどうしても業務出張との抱き合わせになってしまい、半分近くは会社に顔を出して、仕事をせざるを得ない状況だったのです。

今回は2週間ではなく10日間と短い期間ではありますが、仕事抜きでの一時帰国休暇を取る事にしました。やはり仕事抜きの純粋な日本行きというのは気分が全く違います。
出発は11日の月曜日。9日の土曜日に出れば2日間滞在を増やせる事がわかっているのですが残念ながらこの日はフライトが取れなかったのです。

とは言うものの今は「オハチョン」の身の上、普段できない細々とした用事は土日で済ませる必要がありますので、これらを済ませる事ができましたので、丁度よかったのかも知れません。
家を長期間空ける時にしておかなくてはならない事の一つに、毎日配達される新聞と郵便をどうするかというのがあります。
つまりメールボックスから郵便物があふれていたり、フロントヤードに新聞が何日分も配達されたまま放置されているという事のないようにしておかなくてはなりません。

もしそのような状態にしておくと、その家には誰もいないと事がわかってしまい、空き巣狙いの格好の対象になるからです。今までは新聞は新聞社(配達管理もしている)のWEBサイトから申し込んで配達停止をして、郵便物はお隣のSさんに取り込みを全面的にお願いをしておりました。

今回は郵便配達も停止の手続きをする事にし、土曜日に郵便局に行ってみました。郵便局に着いてびっくり、窓口は長蛇の列で何十人も行列を作っています。
よく見るとみんな小脇に小包を持っています。あっ、そうかー、クリスマスプレゼントの配達依頼に来ているのかー。

郵便局の窓口は2つしかなく、オハイオの郵便局は1人の受付に3分〜5分かかるのが普通ですから、配達停止の依頼書を「渡す」だけで30分以上並ばなくてはなりません。参ったなー、、、、。
でも気の利く局員がおりました。黄色い用紙を持って行列に並ぼうかどうしようか迷っている私を見て、「それを出すだけか?じゃ下さい。」、と言って用紙を受け取ってくれました。助かったー、、、。

指定した日までに溜まった郵便物は郵便局まで取りに来るか、開始の日にまとめて配達してもらうかの指定もでき、大変便利です。ところで日本はこのような配達停止のシステムってありましたっけ?今まで利用した事がないのでよくわからないのですが。

出発の前の日の夕方、スーツケースに着替えとか洗面用具とかを詰めて準備完了。
さて問題はPCを持っていくかどうかですが、やはり持っていく事にしました。
つまり休暇先から会社のイントラネットにアクセスしてメールを読む訳で、純粋な休暇ではなくなりますがこれだけは止むを得ません。
会社で何が起きているか把握しておかないと、帰ってからが大変になるからです。どこへ行っても会社の仕事の状態がわかるPCって情報処理だけでなく、通信機器である事を改めて認識した次第です。
11日の朝のフライトは7時40分なので4時起床、5時少しに家を出て空港へ向かいます。気温は6〜7℃でこの季節の早朝にしてはかなり暖かいと言えます。

シカゴまでのフライトはUA(ユナイッテッド・エアー)で、休暇一時帰国の時は何も言わないとナゼかAA(アメリカン・エアー)ではなく、UAが手配されます。AAはJALと提携しているので何かと便利なのですが旅行会社に言うのを忘れたのでUAになっていました。

UAのコロンバス・シカゴ便は大きな機体なのでAAよりは少し快適です。
飛行機は満席、隣は身長が175cm以上はあるのではないかと思う白人の若い女の子。
シカゴの友人のところまで行くと言っていました。
ピンクのiPODを持っているのが印象的でした。

UAは機内のオーディオサービスをCH−9に合わせると、飛行機と地上との無線交信を聞く事ができます。
交信を聞いているとシカゴ・オヘア空港に近づくにつれ、多くの便が空港にアプローチしている様子がよくわかります。

地上からは各機に対して機首・高度・スピードの指示をテキパキと出しています。

私の乗っているUA731便にもどんどん指示が出ているのがわかります。女性パイロットの声も聞こえます。

あれ?ALL NIPPON というコールサインが聞こえます。11月からだったか、ANAがシカゴ便を再開したので、丁度この時間帯にシカゴに着く機のようです。

ANAのパイロットの声を聞くとやはり日本人訛りの英語で、ナゼか親しみを感じるのでありました。
この地上との交信を聞いていると、何番スポットに到着するとかも当然わかりますので退屈はしません。
機はシカゴ・オヘア空港の1番ターミナルB4番スポットに到着、空港はクリスマス一色であちこちはイルミネーションとか飾りで一杯です。
数え切れないくらいあるカウンターには多くの人が行列を作っています。

国際線専用の5番ターミナルに行って、チェックインを済ませます。いつもとは違って何となくウキウキした気分です。
さあ、今日から10日間の休みです。
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