06−09−30 ボストン旅行(2)
さて3泊4日のボストン旅行、感想は?って聞かれたら何と言えばいいのでしょうか。いろいろありますが、先ずは物見遊山的に観光した視点からは次のとおりです。

・アメリカにしては気取った街である。都会に見える。店とかレストランもアメリカにしては洗練されている。

・白人以外が溶け込んでいるという雰囲気が感じられない。インド人(風)、東洋人(風)、黒人は一杯いるが、明らかに一線が引かれている感じ。NYのような異分子が混じり合った感じがない。

・物価が高そう。家賃も高そう。

・古いアメリカと新しいアメリカが混在しているが、殆ど違和感を感じない。今日のアメリカを過去に向かってたどってゆくと、簡単にボストンにある歴史に繋がっていく感じがする。

・ネクタイを締めた男、スカートをはいた女を見ることができる。

・まともな日本レストランがない、又は少ない。中華レストランもチャイナタウン以外には殆どない感じ。(少なくとも中心部には。)


一言で言え、という事であれば、それはアングロサクソン系のプロテスタント(WASP)の故郷である、というのが伝わって来る街である、と言えます。

ぼんやりした感覚として、知っている限りのアメリカの歴史を照らし合わせると、今のアメリカを過去に向かって辿っていくと、ボストンにある歴史にスーッと自然に繋がっていく感じがするのです。(あくまで感じですケド。)

日本の京都・鎌倉に行ってこの感覚があるかと言えば、それはない。多分日本は、明治維新と太平洋戦争敗北で歴史に大きな断層ができているからではないか、と思ったりしています。そういう意味ではアメリカでは歴史観が日本とは大きく異なるのではないかと思います。
日本人の歴史観は、過去の延長線上で現在をみるというのが希薄である、と言えますがアメリカは明らかに違います。
(再び本HPの主旨に抵触する記述です。悪しからず。)
では再び本HPの主旨に剃った内容に戻します。
旅行をしての楽しみはその旅先で何かを食べる、そして何かお土産を買う、この2つは必須になります。
何かを食べる、これはボストンではロブスター、これしかありません。ロブスター自体はアメリカのどこへ行っても食べられます。

でもやはりニューイングランドのロブスター、これを食べないで帰るというのは、伊勢神宮へ行って赤福を食べないで帰るようなものです。

そんな訳でロブスターのレストランを物色していたのですが、1日目の夕食からいいところを見つける事ができました。
ホテルから歩いて7〜8分のところに偶然見つけたのです。

何かレストランはないかナー、とぶらついていたら道路に看板を出している店があり、ロブスターをシングルで12ドル、ダブルで19ドル、トリプルで26ドルとあります。

早速入って見ることにしました。ドアーを開けると、アンちゃんが入り口に立ってており、娘の顔をみるなり、IDを見せろと言います。
ID?って顔をしていると、「食事ならIDは要りません。」、と言います。

ここはレストランと同時にスペースの半分はバーになっているので一杯飲みに来たと思ったようです。つまり娘は21才以下に見えたという事です。
店員はみんな若くて気さく、気取らない感じの店で一発で気に入ってしまいました。

注文は通りの看板のものではなく、オーソドックスなものにしてみました。
ロブスターテール、牛のヒレ肉、シュリンプのから揚げ、焼いたでっかいジャガイモのコンビネーション。
満足でした。腹一杯のボリュームでした。

実は、実は、2日目の夕食もここに着たのです。どうしても道路に出してあった看板のロブスターが気になって、頭から離れなかったのです。

行きました。再びここのレストランに。この日は娘の顔を見てもIDを見せろって言いませんでした。先に食事に来た、って言ったからです。

この日はアペタイザーシュリンプをから揚げにしたバケツを注文。全部で30匹近くが入っており、かなりのボリューム。
値段を確認しないで注文したのですが、後で明細を見てびっくり。8ドルでした。

そ注文は私がトリプル、娘がダブル、カミさんは昨日と同じコンビネーションがいいという事で、これを注文。
それにワインを1本。カミさんも、娘もワインは殆ど飲まないので昨日同様、私が一人で空けました。

これで2日間で3人の胃袋に収まったロブスターは全部で9匹、ごちそうさまでした。
ロブスター食い歩き旅行、あっ間違い、ボストン旅行もあっという間に終わってしまいました。
ボストン旅行は行く前の期待を裏切りませんでした。アメリカで10年以上生活をしていると、アメリカの事が段々わかってくるのですが、ナルホド、ナルホドと感じるところがいろいろとありました。

物見遊山的な観点からも興味深いところでした。
ボストン市内の新旧のコントラストは素晴らしいものでした。ビーコンヒルの佇まいは、もう殆どロンドンにでした。

そしてボストン美術館にも行ってみました。もし私一人でしたら1日をここで過ごしたでしょう。(カミさんと娘にせかされて本当に後ろ髪を引かれる思いで美術館を後にしました。かなりザンネンでした。)

季節柄なのか、美術館に来ている人が非常に少なく、ゆったりと見学できる絶好のチャンスだったのですが。

川を渡ってケンブリッジに行きMIT、ハーバード大学も少しだけ見学しました。ハーバード大学は4分の1が外国人jだそうで、これにはびっくりしました。

ケンブリッジの住民の平均年齢は27才(!)だそうで、これは学生の人口が極端に多いからだそうです。ボストン、及びこの周辺には30以上の大学等があり、ボストンエリアは学生の街と言えそうです。

30日土曜日の朝、ホテルからリムジンに乗って空港まで行き、8時20分のフライトでボストンを離陸、10時少しにはアメリカのエリートの生産地マサチューセッツからトウモロコシの生産地オハイオ・コロンバスに帰ってきました。

アメリカって、旅行すればするほど奥の深い国です。やはりアメリカを一つの国として見る事自体がやはり間違いである事を改めて感じさせられた旅行でした。
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