06−03−25 まだ春はきません
数日前の新聞に、日本でも寄付に対して所得税の優遇を検討を始めた、という記事がありました。アメリカの年間の個人による寄付は円換算で約23兆円(!)、日本はこれの1%以下だそうです。
アメリカは寄付金を受ける事ができ、それが寄付をした人の課税控除の対象としてもらえるNPO・非営利団体が100万以上あるそうです。

私も会社を通じてほんの少しの寄付をしております。
金額は寄付ですから当然本人の自由意思ですが、日本人駐在社員にはナゼかガイドライン(金額の目安)が日本人の総務担当の方から回ってきますので、大体それに従って寄付をします。

この寄付をするとちゃんと領収書が発行されて、これを年1回行う確定申告の時に添付をする訳です。アメリカではアメリカで所得がある全ての人は、年に1回確定申告を行なう義務があります。
アメリカの税制とかは殆ど知りませんが(日本の税制もよく知りませんケド)この確定申告の時にはアメリカだけではなく、日本での所得も申告しなくてはなりません。

所得とは預金から得ている利子(今は殆どゼロ)等、全てを含みます。ギャンブルで得た収入、遺産相続による収入、離婚で相手からぶん取った事による収入、ぜ〜〜んぶです。
これを毎年3月末に税務当局に申告します。(実際の締め切りは4月半ばくらい、そして税金の還付、又は追加納税の連絡は7月頃に来ます。)

アメリカの銀行からは毎年1月になると、その1年間に支払った利息の総額、それから家のローンを支払っているとそこの銀行からは、その1年間に元金をいくら返済して、利息をいくら支払ったか、の通知が送られてきます。

確定申告は日本での収入、課税控除対象の支払いも含みますので、日本の銀行等から必要な書類は送ってもらう必要があります。

確定申告ですから、収入だけではなく、課税控除についても申告をします。課税控除申告は全部領収証が必要です。つまり寄付の場合ですと、この時に発行される領収証は確定申告にための大事な証拠なのです。

高額な医療費をどのように支払ったかとか、私の場合ですと日本の自分の家の固定資産税を幾ら払ったとか、その家の修理代とか、とにかく全部申告をします。
これらの確定申告の手続きは、会社がかなりサポートしてくれますが必要な書類は自分で揃えなくてはなりませんから慣れるまでは結構面倒です。

そして肝心なのはアメリカでは確定申告、納税のためには、SS−NO(SOCIAL SECURITY−NO:社会保障番号)を持っていなくてはなりません。これはもちろん配偶者である奥さんも必要です。
そしてSS−NOは運転免許の取得、銀行口座の開設、クレジットカードの発行、不動産の売買など、生活基盤となる全ての経済活動に必要で、これが徴税の仕組みとうまくリンクしているのです。

アメリカのSS−NO、実は日本も今から40年くらいまえにその導入が検討されました。当時は国民総背番号制、という言い方で呼ばれていました。
ところが導入に対しては保守系も革新系も仲良く同じ意見で、「国民の不当な管理につながる仕組みであるから反対」、でボツになってしまいました。

結果、日本は先進国の中でも、かなり低い所得捕捉率の国のままなのです。特に自営業者等の所得の実体は殆どわからない、つまりきちんと税金を徴収できていないという状況が、全く改善されないままとなっているのです。
日本の所得の捕捉率は、10−5−3−1(トーゴーサンピン)、サラリーマンは100%、自営業者は50%、農家は30%、宗教家・政治家は10%、というのが実態だそうです。

しかし日本でも最近再びこれの導入検討が開始されたという話を聞いています。納税は先ず公平感がなくては国民は納得しません。再び保守系、革新系の政治家の皆さんの全員一致でボツにならない事を願うのみです。

今の日本は、アメリカのように国民総背番号制の導入、所得のある人は全員が確定申告を行う事、そして「経費」に対する非課税区分の見直し、これらによって公平な税金の徴収システムを確立すべきではないでしょうか。
いろいろと意見はあるでしょうケド、、、、、。

昨日(金曜日)は久し振りに液体燃料を注入しました。今日も液体燃料を注入可と決めてあります。昨日もフィットネスで一汗かいてきました。
最近になってやっと体重が下降傾向を示しており、ちょっぴり嬉しいのですが、やはり液体燃料注入が気になります。

液体燃料は注入したい!でもウエイトが、、、、、、そこで自分に対する言い訳として、「フィットネスで大汗かいて、エネルギーを消耗しているのだからちょっとくらい飲んでもいいよね?」、という事にしています。
という事は土曜日の今日、注入するんだったらフィットネスに行くべし、という理屈になります。何か、液体燃料を飲む理由を作るために通っているみたいで、我ながらちょっと情けない。

午後2時に家を出ました。すると丁度雪が降ってきたのです。
暦では3月の下旬、日本はあちこちで桜が開花する季節ですが、オハイオでは今週は2日間雪が降りました。

気温もマイナス5℃とかになっています。
車のフロントウインドウに当たる雪がパラパラとかなりの音をたてています。

こりゃひょっとしたら雪が結晶になっているのではと思い、会社に着いてあわてて車を降りて服に付いた雪を見ると案の定、きれいな六角形の結晶になっています。まるで作り物のようです。

実はこの結晶、今週の火曜日にも見たのです。
直径4mmくらいの、理科図鑑に出てくるのと全く同じ形をしていました。

私は小学生の頃、この六角形の結晶を何とか見たいと思い、ルーペを買ってもらい雪が降ると外に飛び出して雪をそのルーペで観察していました。でも三重県に降る雪は、理科図鑑に出てくるような結晶にはなっていませんでした。

本当に雪があんなにきれいな形をするのだろうか?実はずっ〜と疑問に思っていました。その結晶をやっとこの目で見たのです。少し感激をしました。
そして私は、母親にもらった黒い布の上で雪を受け止めて、一生懸命にルーペで雪を見ていた遠い昔の自分を思い出してしまいました。

会社でこの事を、日本人のWさんに話したら、「そうですね、マイナス3〜4度の時に結晶がよく見えますね。」、という返事。カミさんにも話をしたら、「そお。」、という素っ気ない返事。
そうか、Wさんは北海道出身、カミさんは東北出身、そんな結晶はいくらでも見ることのできた環境で育っているので、珍しくも何ともないのですね、、、、、。

オハイオが暖かくなるのは、まだまだ先です。
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