私はアメリカ政府は最初から検査なんかする気は全くなかったのではないかと思っています。
そもそもそんな特定部位と称する部分が肉の中に含まれていようがいまいが、アメリカ人は日本に輸出する何十倍もの肉を毎日食べているのだから、日本の言う事なんか端から相手にしていないのではないかと思います。
と言うより、もし政府が本当に真剣に検査をやれば、いくら脳天気なアメリカ人だって、「おいおい、そんなに真面目に検査するって事はやっぱり食べるとまずいんじゃない?」、という事になるからです。
実は政府と業者はこれが一番怖い。
それよりもそんな検査全然やっていなかったと言う事実をアメリカ国民に見せる事によって
「検査なんて必要ないに決まってるジャン。だからまあ、適当に返事してただけなのさ。だってアメリカの肉は何の問題もないのだから。日本はちょっとおかしいんだよな〜。」、というメッセージを国民に送ったという事ではないかと思っております。
日本のいろんな人は、アメリカはやる事がズサンであるが、ここまでヒドイとはちょっと意外だった、というコメントを出していますが、それは違うと思っています。
アメリカは確かに大雑把で、いい加減です。が、一旦決めた事、やれ!という命令に対しては徹底的にやります。
とにかくこの徹底さと頑固さは日本の比ではありません。
例えば911の後の空港の検査体制を見れば一目瞭然です。赤ん坊が泣こうが、オッサンがわめこうが、会社の社長だろうが、制服を着たパイロットだろうが、ビキニのおねちゃんだろうが(これは今まで見た事がない)、あのゲートの検査に例外は全くありません。
そして検査方法にも例外は全くありません。
何かの拍子に80歳くらいのおばあちゃんが金属探知機に引っかかったら、そのおばあちゃんのノースリーブのシワシワの腕の上を金属探知機でしつこくチェックしていましたっけ。
まるでおばあちゃんの腕の肉の中に爆弾が仕掛けてあるのじゃないかと疑っているような感じでした。(これを見た時は正直、笑っちゃいましたケド。)
それはともかく、いくらアメリカだってやるときはやるのです。。 |