05−07−02 日本とSF、どっちが遠い? 
製造業の特権というか、7月2日から私の会社は1週間の休み。つまり土日を入れると9連休となります。
毎年この時期にはアメリカ国内、カナダへの旅行をしますが、今年はサンフランシスコ(SF)に行くことにしました。

1月程前に、昨年カナディアンロッキーに行った時に5日間ご一緒させて頂いたTさんから電話があり、今年はSFに行くので、ご一緒にどうですか?という誘いがあったのです。

まだ旅行の計画をしていなかった私は、二つ返事でOK。早速旅行会社に電話をして、Tさんと同じコースで5泊6日の申し込みをしました。

TさんのコースはSFに着いた翌日はヨセミテ公園の1泊2日のパック旅行になっておりその後はラスベガスへ行くというコース。

ところがヨセミテ公園のパック旅行が既に予約一杯で、どうしてもカミさんと2名分を割り込む事ができず、結局はTさんと一緒の行動はできなくなってしまいました。

Tさんも私も今日はオハイオからSFまで行き、到着はお昼頃という予定。

ホテルで待ち合わせして午後は市内観光、夕飯でも一緒に食べましょうという事で、7時15分のフライトでコロンバス、クリーブランド、SFというフライトで行くことになっていました。コロンバスからSFへのダイレクト便はないのです。

Tさんはシンシナティーから、テキサスのヒューストン経由でSFというコース。それぞれSF到着は、西部標準時間の昼の12時前後。
オハイオは東部標準時間帯なので、待ち時間を入れて家を出てからホテル到着まで、10時間の旅になる予定でした。

空港には6時少しに到着、早速カウンターに行きます。エアーラインはコンチネンタル、行列は殆どありません。
直ぐにカウンターのオバサンと目が合い、オバサンの招き猫で傍に行きます。

「チケットを見せて下さい。クリーブランドまでのフライトがキャンセルになったので、別のフライトを探します。」

エーッ、フライトキャンセル?理由を聞いてみると、前日のフライトが予定よりうんと遅くなり、クルーが所定の休養を取ることができないため、7時15分のクリーブランド行きはキャンセルになったとの事。
で、次のフライトは午後3時コロンバス発ヒューストン、ヒューストンからSFというフライト。つまり今から9時間後で、SF到着は夜の9時とのこと。

「11時55分のフライトもありますが満席です。でもキャンセル待ちできますよ。どうしますか?」

午後3時のフライトだと家に一旦帰って、出直す事になります。まさか8時間以上空港で待つわけにはいきません。

11時30分のキャンセル待ちをして、もしダメな場合は家に帰ってもまた直ぐに空港まで来なくてはなりませんから8時間以上待つことになります。

エーイ、11時55分のキャンセル待ちをしよう。
7時ちょっとだから乗れるかどうかわかるまでにあと4時間。
こんな空港でどうやって時間を潰すの?朝飯をレストランでゆっくり食べて、そのあと空港の屋上に行って、飛行機を眺めて、、、、、、、、、。

結局11時55分のフライト、1席だけ確保できましたが、2席はありませんでした。飛行機は50人の利の小型ジェットで、2人は無理でした。

更に4時間。結局この日は朝起きたのが4時15分、飛行機がコロンバス空港を飛び上がったのがその11時間弱あとの午後3時。本当に待ちくたびれました。

ゲート横のシートであちこちに向けて順調に飛んでいくフライトをボーっと眺めていて、気が付いたのがこの会社、異常に座席のダブルブッキングが多い事です。

「NY行きのXXX便ですが、座席をオーバーソルド(Over Sold)しております。お急ぎでないお客さんが見えましたら250ドルで次の便のチケットと交換致します。」

つまり次の便に乗っても構わないお客を募って、その人に現金を支払うという事です。これはアメリカの空港ではよく耳にするアナウンスです。
今日はこのアナウンスをコロンバスで2回、ヒューストンで1回聞きました。

コロンバスでは1回目のNY行きの時、250ドルでは誰も手を挙げてくれる人がいなかったらしく、300ドルまで値上げ(?)しておりました。別のフライトの時は250ドルで、さっと大学生くらいの女の子が志願をして、次のフライトに乗る手続きをしておりました。

親戚とか友人のところに会いに行く、タイトではないスケジュールで飛行機に乗っている学生にとって、250ドルは大きなお小遣いに違いありません。

そんな訳でSF空港に着陸したのは夜の8時半。ここからBERTという地下鉄に乗って、市内のホテルに辿り着いたのは丁度9時30分でした。
つまり家を出てからホテルまで19時間掛かった訳です。

途中でTさんには携帯電話で、事情を説明してあったものの、ホテルの部屋からやっと到着した事を連絡して、お互い電話で楽しい旅ができるように挨拶だけをしておきました。

TさんとSFの旨いシーフードで、一杯を期待していたのに残念!!!!’

結局この日は、当初の予定ではドアーツードアーで9ー10時間とみていましたので、2倍かかった事になります。

19時間と言いますと日本に行く時、家を出てjから成田空港に着いて、都内に向かうバスに乗って半分くらい来たところと同じくらいの時間になります。
ロンドンとかパリとかのヨーロッパでしたら、待ち時間を入れても11時間くらいで行けます。

まあ、何とか辿り着きました、SFへ。さあ、明日から5泊4日(前後は丸々移動になるので)の観光開始です。

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